CoinPostで今最も読まれています

ライトコインは未来の仮想通貨の地位を確立するのか?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ライトコインの差別化
ライトコインは、ビットコインの複製物であると考えている方もいますが、実際には、異なる暗号プロトコルを使用し、発行上限量も多く、安価な手数料や取引承認も高速化された、技術的に異なる通貨なのです。
ライトコインの躍進
ライトコインは、その取引完了の速さ及び、手数料の安さから、Eコマース分野に多く採用されてきています。
資金調達ツールとしてのライトコイン
ライトコインは、流動性の低い資産をトークン化する独自のプラットフォームであるBankexにて、資金調達ツールとして導入されるなど、資金調達ツールとしても使用されるようになってきています。

ビットコインが発行されて10年も経っていない比較的早熟期にあるにもかかわらず、その熱狂的な人気は、多くの仮想通貨革命及び、複数の競合相手を生み出しました。

一般投資家及び、機関投資家両方からの資金流入は、代替通貨である”アルトコイン”をビットコイン以外からの多様性を見出す新たな対象として捉えられています。

その中でも大衆に受け入れられており、時価総額や将来的な可能性も持ち合わせることから際立っているのがライトコインです。

ライトコインの起源

ライトコインは、通貨に対して非中央集権型的なアプローチを取り、”コインの王者”でもあるビットコインから影響を受け、発行されました。

ライトコインの創業者である Charlie Lee氏(以下、Lee氏)は、Googleの元社員であり、ビットコインやイーサリアムに続いて初めてライトコインを扱うようになった最大規模の取引所であるCoinbaseの元エンジニアリング責任者でもあります。

多くの人がライトコインをビットコインの複製版だと主張する中、同じく多くの人がその2つの通貨の技術的な違いを認めています

そして、この技術的な違いが、ライトコインの価格を活気付け、多くのトレーダー及び、ビジネスにとって良い印象を与えているのです。

ライトコインは、ビットコインの初期イメージから派生し、そのビットコインの仕組みを初めて取り入れ、修正した通貨の中の一つでした。

最初の変更点として、ライトコインは、そのブロックチェーンにSHA256ではなく、Scryptoプロトコルを取り入れました。

これは、トレーダー達にとっては大きな問題ではありませんでしたが、ビットコイン・ネットワークを維持するためのハードウェアを使用しているマイナー達はライトコインに乗り換えることができませんでした。

この変更は、他のコインに乗り移る際に利益を最大化するための調整を困難にし、ライトコインから大規模マイニング集団を遠ざけ、非中央集権型のさらなる発展に貢献しました。

さらに、ライトコインは比較的容量の多いブロックを持ち、流通するコイン量も多いため、取引をより安価で迅速に行うことができるのです。

このように、この独自の優位性から、ライトコインは仮想通貨サービスや一般市場においての採用率を高めてきています。

ライトコインのさらなる勢い

ライトコインの最も注目すべき特徴として、仮想通貨の問題点に対するポテンシャルが高く、仮想通貨コミュニティにおいても大きな自信を誇っていることも挙げられます。

オフチェーンでの取引をより迅速に行うためにブロックチェーンアップグレードとしてSegWit(Segregated Witness)が提案された際も、ライトコインは提案に対し全力を注いだ結果、それを一番最初に採用することができました。

SegWitは、ライトコイン及び、ほぼ完成されつつあるライトニングネットワークを採用している人々に対し、実質コストフリーで仮想通貨を交換することを可能にします

開発者達は、ライトニングネットワークの採用に向け、日々前進しており、先日公開リリースに必要とされているほとんどのクオリティ保証テストを終えました。

最近の試用では、アルファバージョンにてスターバックスのコーヒーを手数料なしで購入するることができ、その他の支払い方法では成し得ないであろう結果を出しました。

多くの通貨の評価を行う仮想通貨信者達は、そのスピードからライトコインに注目しています。

あるユーザーが行ったコインを取引所からTrezorのようなウォレットへ移動するスピード検証する実験では、ライトコインが、23コインを10秒以内で完了させ、見事最速を記録しました。

ライトコインの支払い分野での急速な発展に注目している多くのビジネスは、既に自身のエコシステムにライトコインを取り入れ始めています。

ライトコインでの取引の容易性から、BTCTripや、Bitify 、AllThingsLuxury、Bitcoin.shopなどのEコマース分野への導入が多く見られます。

さらに、Eコマース分野での大手小売業者であるOverstock.comでもライトコインを1つの支払い方法として採用しています。

人々は、ギフトや、バケーション、家電を始め、希少金属や宝石類もライトコインを使用して容易に購入できるのです。

このように、小売への採用が積極的に行われている中、仮想通貨、加盟店、取引所、ウォレットや他のインフラでもライトコインの採用が増加してきています

また最近では、ビットコインの送金時手数料などが問題だとし、BTC決済を停止した人気オンラインゲームプラットフォームSteamが、バウチャーの購入にライトコインを採用したニュースがあります。

Steamのビットコイン決済廃止、LTCとBCHが名乗りを上げる
オンラインゲームプラットフォームSteamが取引手数料と価格変動を理由にビットコイン決済の廃止を決定しましたが、代替通貨としてLTCとBCHが注目されている。

参加者達の目にどう映っているのか

最終的にどんな仮想通貨であってもその通貨の成功は、その適応性及び、問題解決力に左右されます。

例え、トレーダーがライトコインとビットコインDNAの違いを完全に理解できなかったとしても、彼らが見ているのはその価格が他の通貨と比較してどのように動くかという一点のみなので、結果ライトコインに流入してきているのです。

ライトコインは、ビットコインと共に長い間市場の中心を担っていることから、ビットコインと同様のアクセス容易性を持ち、逆に、ライトコインを扱っていないサービスは、最終的に自身の手でそのユーザーと魅力を制限しているということになるのです。

その仕組みや取引の魅力という明確な優位性以外にも、参加者達は、Eコマースへの導入の増加によって、そのエコシステムから恩恵を受けています。

主要仮想通貨の一つとして、ライトコインは、資金調達ツールとしても上位3位に食い込める位置につけています。

不動産やベンチャーキャピタル・ポートフォリオなどの流動性の低い資産を承認し、トークン化する独自のプラットフォームであるBankexは、トークン公開の際にビットコインやイーサリアムに加え、ライトコインも受け入れているのです。

Bankexのようなプラットフォームでは、多くの顧客が他の通貨からライトコインを介して取引を行うとの予想から、ほとんど満場一致のような状況でライトコインを受け入れました。

ライトニングネットワークが実用化されるまで、投資家達は、Bankexの多くの自動的に評価されたスマート資産のICOにおいて、手数料を節約するためにライトコインを使用するかもしれません。

ERC20によって、未だ資金調達の側面では、イーサリアムが有利ではありますが、ライトコインの急速に広がる魅力や安価な手数料から、Bankexのトークン公開リストで上位3位に食い込むのではないかと考えられています。

このように資産としても、通貨としても高い需要を持つライトコインは、ハイブリッドのように機能し、その年老いた兄弟通貨であるビットコインよりも遥かに長い存続可能性を秘めているのではないでしょうか。

ライトコインのトラブルのないコミュニティや安定さが、低いボラティリティや着実なトレンドを生み出し、仲裁やトレード、支払い、そして、資金調達においての使用を良いものにしています

聡明な仮想通貨信者達は、ライトコインをビットコインの時価総額及び、発行上限量と比較し、その特性に基づいて計算を行なった結果、満場一致でライトコインが過小評価されていると結論づけました。

ライトニングネットワークに関しては未だ改良中ではありますが、ライトコインは、そう遠くない将来に仮想通貨の真なる姿に変貌し、他の仮想通貨を無価値にしてほどの潜在能力をもっているかもしれません。

Is Litecoin The Future of Cryptocurrency?

Dec 11, 2017 by Joe Liebkind

参考記事はこちらから
ライトコインニュース一覧
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。
08:15
zkSync基盤のWeb3ゲーム企業Tevaera、野村などから7.7億円調達
TevaeraはzkSync上でレイヤー3のゲームチェーンを立ち上げる予定で、年内に200万人のプレイヤーと12人のゲーム開発企業をTevaeraエコシステムに参加させようとしている。
07:00
ジャック・ドーシー率いるBlock、店舗売上をビットコインに変換へ
新たに導入する予定の機能は「Bitcoin Conversions」というもので、Cash Appのアカウントを持つSquareのユーザーは、店舗収益の最大10%を仮想通貨ビットコインで受け取ることができるようになる。
06:10
米司法省、バイナンス創業者CZ氏に懲役36ヶ月求刑
仮想通貨取引所バイナンスの元CEOのCZ氏は自分の「不適切な決断」を謝罪し、自分の行動の全責任を受け入れる内容の手紙を2月に提出した判事へ提出したことが明らかになった。
04/24 水曜日
17:00
「BTCは上昇トレンドに入る可能性」SCB銀
仮想通貨ビットコインは再び上昇トレンドに入る可能性があるとスタンダードチャータード銀行が分析。今回もビットコインとイーサリアムの価格予想をしている。
16:23
Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了
デジタル決済企業ブロック(旧Square)が、3ナノメートル技術を採用した最新のビットコインマイニングチップ開発を完了。このプロジェクトはオープンソース化され、ビットコインマイニング業界の分散化を推進することを目指している。
15:09
WebX2024、最大73%割引の「開幕セール」終了まで残り1週間
株式会社CoinPostが主催する日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」にて、チケット販売を開始しております。2024年4月30日まで、最大73%割引のお得な開幕セールを実施中です。
14:35
米ブロックチェーン協会ら、仮想通貨業界の声をまとめSECを提訴
米ブロックチェーン協会とテキサス州暗号資産自由同盟は、米証券取引委員会が新たに制定したディーラー規則の阻止を求めて、SECを提訴した。
13:00
香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧