CoinPostで今最も読まれています

スターバックスWifi経由でPC乗っ取り後、マイニングに使用される事件が発生

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブエノス・アイレスでのスターバックスで起きた事態
先日ブエノス・アイレスのスターバックスにて、店舗のWifi経由で顧客のノートパソコンを一時的に乗っ取り、勝手にその処理能力を仮想通貨マイニングに使用されていた事件が露わになりました。
スターバックスの主張
スターバックスは、この問題に対し、会社自体がそのWifiを所有、管理しているわけではなく、あくまでもインターネットサービス・プロバイダーの問題であると主張し、今後このようなことが起こらないよう努めていく次第であると語りました。

StensulのCEOであるNoah Dinkin氏(以下、Dinkin氏)が先日ブエノス・アイレスのスターバックスに行った際、彼は裏で動く仮想通貨マイニングコードがコーヒーと一緒に提供されているとは思っていませんでした。

しかし、店舗のインターネット・プロバイダーによって図らずも彼は、そのマイニングコードを実行することとなったのです。

「スターバックスの皆さんこんにちは。皆さんは、ブエノス・アイレスの店舗の Wifi プロバイダーによって、最初にWifiに接続する際10秒ほどの遅延が生じ、その間に顧客のノートパソコンを使ってビットコインマイニングが行われていることをご存知でしょうか。」

とDinkin氏は12月2日にツイートし、

「ブランド精神に少々反しているように感じます。」

と補足しました。

Dinkin氏は、ビットコインがマイニングされたデジタル通貨であると語りましたが、マイナーにコードを提供したのはCoinHiveという競合の仮想通貨モネロと関係のある企業でした。

内密に行われる仮想通貨マイニングは、最新のちょっとした流行となっています。

仮想通貨の価値は急激に上昇しており、それに伴って企業やウェブサイトは、ユーザーのブラウザからコードを埋め込み、コンピュータの処理能力を乗っ取ってデジタルトークンをマイニングするゴールドラッシュのような状態になっています。

そして、”マイニング”として知られるこのプロセスは、コンピュータのリソースを使用し、そのパフォーマンスにも影響を与えるのです。

12月11日に、スターバックスはDinkin氏のツイートへの返信でその問題を認め、既に解決されたと言及しました。

Dinkin氏がマイニングコードに気づいたブエノス・アイレス店舗周辺ではもう秘密裏に乗っ取られることはないようです。

スターバックス公式アカウントはDinkin氏に対して

「先週、特定の店舗でのご指摘がありましたが、インターネット・プロバイダーがその問題を解決できるよう迅速に対応し、適切な変更を行い、顧客の皆様に安全に店舗でWifiを利用できるように努める次第です。」

と言及しました。

スターバックス広報担当者のReggie Borges氏(以下、Borges氏)は、Motherboardに対し、これはブエノス・アイレスでのみ発生した事態であり、サービス・プロバイダーに問題があっただけに過ぎず、スターバックス自体に問題があったわけではないことを主張しました。

「先週、この問題に対してご指摘があり、インターネットサービス・プロバイダーに問い合わせました。スターバックスのWifiは、弊社で所有しているわけでも管理しているわけでもないのです。」

とBorges氏は電話越しに語り、

「私たちはお客様にインターネットを安全なWifiを通じて利用してもらいたいと考えており、今後このような事態が起きたらサービス・プロバイダーと密に連携を取るよう努めていきます。」

と補足しました。

そして、

「このようなことが私たちの店舗で広がる心配はしていません。」

と主張しました。

実際、混雑したコーヒーショップでWi-Fiにログインしている不特定多数のノートパソコンを使用して仮想通貨をマイニングするというのは利益を得るのに非常に優秀な方法と言えるでしょう。

しかし、これは明らかに侵略的で不適切な方法なのです。

もしあなたが今後お気に入りの場所でエスプレッソを飲みながらEメールをチェックする機会があれば、あなたのコンピュータがせわしなく動いていないか注意を払うのも一つの手でしょう。

Starbucks Wi-Fi Hijacked People’s Laptops to Mine Cryptocurrency

Dec 13, 2017 by Jordan Pearson

参考記事はこちらから

CoinPostの考察

今回の話題は、公衆Wi-Fi経由での不正利用の危険性の記事となりますが、仮想通貨に関連するもので、Wi-Fi経由で携帯のウォレットなどから仮想通貨が盗まれた事件も発生したとの報告もあります。

このように仮想通貨は、オンライン管理であるため、ブロックチェーンのセキュリティは高くても、それぞれ仮想通貨を保存や取引をする媒体を狙われる可能性は大いにあります。

自己管理が一番重要となる仮想通貨に関するサービスを外で利用する場合は、公衆で利用できるネットワークへのアクセスは極力避けることが必要となるでしょう。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。
08:15
zkSync基盤のWeb3ゲーム企業Tevaera、野村などから7.7億円調達
TevaeraはzkSync上でレイヤー3のゲームチェーンを立ち上げる予定で、年内に200万人のプレイヤーと12人のゲーム開発企業をTevaeraエコシステムに参加させようとしている。
07:00
ジャック・ドーシー率いるBlock、店舗売上をビットコインに変換へ
新たに導入する予定の機能は「Bitcoin Conversions」というもので、Cash Appのアカウントを持つSquareのユーザーは、店舗収益の最大10%を仮想通貨ビットコインで受け取ることができるようになる。
06:10
米司法省、バイナンス創業者CZ氏に懲役36ヶ月求刑
仮想通貨取引所バイナンスの元CEOのCZ氏は自分の「不適切な決断」を謝罪し、自分の行動の全責任を受け入れる内容の手紙を2月に提出した判事へ提出したことが明らかになった。
04/24 水曜日
17:00
「BTCは上昇トレンドに入る可能性」SCB銀
仮想通貨ビットコインは再び上昇トレンドに入る可能性があるとスタンダードチャータード銀行が分析。今回もビットコインとイーサリアムの価格予想をしている。
16:23
Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了
デジタル決済企業ブロック(旧Square)が、3ナノメートル技術を採用した最新のビットコインマイニングチップ開発を完了。このプロジェクトはオープンソース化され、ビットコインマイニング業界の分散化を推進することを目指している。
15:09
WebX2024、最大73%割引の「開幕セール」終了まで残り1週間
株式会社CoinPostが主催する日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」にて、チケット販売を開始しております。2024年4月30日まで、最大73%割引のお得な開幕セールを実施中です。
14:35
米ブロックチェーン協会ら、仮想通貨業界の声をまとめSECを提訴
米ブロックチェーン協会とテキサス州暗号資産自由同盟は、米証券取引委員会が新たに制定したディーラー規則の阻止を求めて、SECを提訴した。
13:00
香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧