CoinPostで今最も読まれています

BTC先物取引の開始、ビットコインの次のイベントは?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

規制などの問題もあったが、仮想通貨やビットコインにとって2017年は歴史的な年
取引所ユーザー、ウォレットダウンロード数、SNS、グーグルサーチトレンド、取引総数、一日辺り取引数などの全てにおいて成長が見られました。
新規参入者や企業が入る
今後はビットコインの空売りとマイニングを利用し、利益化を図るテック企業が増えると思われます。

サトシ・ナカモト氏のホワイトペーパーが公開されて早9年、世界大手デリバティブ取引所であるCMEグループは、ビットコイン先物規制市場を発表しました。

これはビットコイン史上大きな瞬間であり、これほど仮想通貨の未来が有望だったことはありません。

ビットコインや仮想通貨にとって、2017年は素晴らしい年でした。

取引所ユーザーウォレットダウンロード数SNSグーグルサーチトレンド取引総数、一日辺り取引数などの全てにおいて成長が見られました。

これらの数値とビットコインの価格は共に上昇し、これほどにない多くの方がビットコインに関心を示しました。

しかし、多くの既存する取引所は問題なく運営することができていません。(CBOEのウェブサイトですら、ビットコイン先物取引開始後一時停止しました)

これらのサーバー停止の原因はDDoS攻撃ではなく、キャパ以上の取引数が原因です。

先物市場によってビットコインは従来市場に浸透し、ビットコインの将来性を疑う方や、それを詐欺だと批判する方(例:ジェイミー・ダイモン氏)が間違っていた事を証明します。

一方で、一部のビットコイン支持者はWall Streetに対して疑問を抱いています。

作家 Andreas Antonopoulos氏は、

『挑発的で不当利得なバンカーがビットコインを説明する際に‘合法性’という言葉を使うと吐き気がしてなりません。なかなか大胆な行為だと思います。』

と説明します。

今年のビットコイン成長にWall Streetが関係していない理由はいくつか存在します。

今年3月、Bats BZX取引所は『ビットコインの無法で、非流動的な特性』を理由にビットコインETFの申し込みをSECに断られました。

これによりかの有名なウィンクルボス兄弟の三年間の努力は無駄になりました。

規制者によって、過去にも何度かビットコインは取締の壁にぶつかりました(レジャーX ETF拒否中国仮想通貨市場取締など)。

それにもかかわらず、ビットコイン時価総額は9ヶ月のスパンで200億から3,000億ドル(2.27兆~34兆円)に上昇しました。

燃え上がるビットコイン市場

しかしWall Streetが仮想通貨市場に全く利益を与えないというわけではありません。

先物市場では、ビットコインを所有することなく、その“無規制(まだ規制が行き届いていない市場)”を利用し儲けを出せるため、投資家の関心は増えています。

一般の投資家にとって、ビットコインの現物を保有することは利益の反面大きなリスクが伴うため、先物を利用することには利点が存在します。

メディア報道と価格上昇はさて置き、今後も先物市場はビットコインに大規模な影響を与えるでしょう。

需要増加は、先物市場数を増やし、取引数増加に貢献するでしょう。

現在、15つのETFが審査中です。

ビットコインがETFとなる可能性とその影響
まず初めに、今までビットコインを取引していたのは個人投資家であり、機関投資家の存在はほとんどありませんでしたが、ビットコインETFという金融商品になること機関投資家でも取引できるようになり、新しいビットコインの形が誕生するでしょう。

これについてAntonopoulos氏は、

『トレーダーがサンドイッチを食べながら100億ドル(1.13兆円)取引をボタン一つで行なっている姿をみると、この市場がどれだけ小さいかわかります。今後取引量は増えていきますが、これは決して悪いことではありません。事実、これは変動を無くすための、はじめの一歩なのです。』

と述べます。

スケーリング問題と今年の熱気はビットコイン値の上昇に貢献し、5年間の下降傾向に終止符を打ちました。

先物規制市場および将来的なETFは今後大きな変化を与えるでしょう。

流動性向上、変動安定化などすべてが市場効率を上げ、最終的にビットコインはより優れた価値貯蔵そして取引手段となるでしょう。

知は力なり

ビットコイン変動は投資をする魅力的な要素ですが、洗練された投資家はある程度のビットコイン知識を学ぶことなく、投資を始めることはないでしょう。

ビットコインの複雑さを知るには時間幅広い専門知識(ほんの少しの信念)が必要です。

現在この“教育”期は進行中で、事実CFTC(米商品先物取引委員会)はビットコイン先物取引が開始される前日にオンライン情報ポータルを設立しています。

委員会の目的は大衆へのデジタル商品の教育です。

この研究・分析期間はより効果的な規制や仮想通貨市場内の資本配分に繋がるでしょう。

これまでビットコインに投資することは、大部分が闇雲でした。

よって、より深いビットコインの理解は、効率よく資産配分する市場に促進させ、イーサリアムのような仮想通貨のバリューループを普及させます。

先物市場が有益であるためには、原資産を所有するスペキュレーターヘッジャーの混合が必要です。

通常CMEが運営する市場は、トウモロコシ、麦など価格をから売りすることにより固定する農家と似ています。

  • ※スペキュレイター: 投機筋を指す。先物や為替などの取引でリスクをとって短期的な売買を繰り返し、積極的に利益の獲得を目指す投資スタイルを持つ。
  • ※ヘッジャー: 将来の相場の上下によるリスクを回避または縮小することをねらいとして、先物取引に参加する投資家

現在、ビットコイン先物市場の殆どはスペキュレーターが占め、ナチュラルセラー(売買を目的とするだけの投資家)が欠いています。

Interactive Brokers社では、リスクにとても敏感なため、取引を行うためには5倍の担保が必要です。

つまり10万ドルの契約に対し、トレーダーは50万ドルをマージンとして投資する必要があるのです。

Richard Heart氏は、

『ビットコインは過去何度も空売りでめちゃくちゃにされた』

と述べました。

改革

しかし、ビットコイン値をヘッジする能力は市場内のマイニングのなどのリスクプロファイルを変更します。

マイニング産業に参入を試みるリスクに敏感な企業は例外ですが。 世界最大仮想通貨10つのマイニングを始めると発表した後、Digital Power Corp.社の株価が750%上昇しました。

Digital Power社だけでなく、複数のテック企業はマイニング産業に参入しています。

ビットコインを空売りマイニング利益を“固定”する利点を踏まえ、これらの企業はリスクを大幅に削減することができます。

よってDigital Power社などの企業にとって、空売りする方法は非常に貴重です。

このトレンドが続けば、西洋のマイニング企業は現在80%が中国に存在するハッシュパワーを分散することができます。

しかし、現在ごく僅かの洗練された投資家だけがリスキーな現金や裁定取引を利用することが可能なので、その取引量が蓄積するにはまだ時間が必要です。

ハードフォーク、スケーリング、規制などの不安定要素が、今後もビートコイン市場の効率性を妨げることは間違いありません。

規制経済でビットコインが上昇した最も興味深い理由は、8年間の騒動、信念、保有を乗り越えたことです。

確実なのは、今後まだハードフォークがあることです。

After the Futures: The Next Chapter for Bitcoin

Charles Hayter Dec 23, 2017

参考記事はこちらから
ビットコインニュース一覧
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/28 木曜日
17:35
分散型AIの3大プロジェクトが団結、新トークン「ASI」に統合へ
SingularityNET、Fetch.ai、Ocean Protocolが人工超知能連合を結成し、各プロジェクトの暗号資産(仮想通貨)を新トークンASIに統合する計画を発表。単一の分散型AIネットワークとしてリニューアルを目指す。AGIの父と呼ばれるベン・ゲーツェル博士が主導する。
15:58
ビットコインのレイヤー2「BEVM」ローンチ
BEVMがメインネットをローンチ。暗号資産(仮想通貨)ビットコインをガス通貨として利用するEVM互換のレイヤー2ネットワーク。シリーズAで数十億円を調達し、分散型ビットコインクロスチェーンカストディサービスを実現。
15:00
NEARプロトコル、マルチチェーン再ステーキング「LiNEAR」始動へ 
NEARプロトコルがChain Signaturesを導入、暗号資産(仮想通貨)の相互運用性を強化。ビットコインやイーサリアムなど複数のブロックチェーンをサポートする。オムニチェーン再ステーキングLiNEARが始動。
14:15
「イーサリアムが有価証券でもETF化は可能」ブラックロックCEO
仮想通貨イーサリアムに関しては、米国においてその法的ステータスが定かではない。CFTCは商品(コモディティ)と見做している一方、SECはETHに関係するスイスのイーサリアム財団を調査していることが先週報じられた。
10:45
Parallel Studios、VanEckやソラナベンチャーズから53億円調達
パラレルはイーサリアムメインネットおよびBaseチェーン上で稼働するものだが、先日発表された、コロニーのローンチ先がソラナのブロックチェーンであることや、今回ソラナベンチャーズが出資したことから、今後クロスチェーンでの展開が考えられる。
10:15
イーサリアム「BLOB」にデジタルアートを記録する方法 Ethscriptionsが導入
イーサリアムのチェーン上にデジタルアートなどを記録するEthscriptionsは「BlobScriptions」を発表。ブロブにデータを記録する方法となる。
08:10
21Shares、欧州でTONの上場取引型金融商品を提供
今月初めテレグラムは仮想通貨TONを正式に統合し広告収入をチャンネル所有者と共有し、TONブロックチェーン上でToncoinを使って報酬を支払うようになった。この動きが投資家からの需要を押し上げたようだ。
07:30
ブラックロック「BUILD」、一週間で240億円超の資金流入を記録
ブロックチェーン上でトークン化された現実世界資産(RWA)の運用を提供するOndo Financeからの10億円以上新たな資金もありファンドの規模は拡大中。
06:50
スクエニやソラナ財団、Elixir Gamesに21億円出資
Elixir Gamesは、ゲームローンチャー「Elixir Games Launcher」で、さまざまなWeb3ゲームを遊べるPCアプリを提供。また、Web3ゲームがNFTなどのゲーム内資産のセールを代行するローンチパッドで、ミントなどの機能を提供する予定だ。
05:50
SECに有利か、裁判官がコインベースの棄却申し立て認めず
その一方、裁判官は、コインベースが顧客が仮想通貨ウォレットアプリを利用できるようにしたときに、無登録ブローカーとして運営していたというSECの主張を取り下げることを決定した。
03/27 水曜日
17:25
Slash Payment、独自トークンのエアドロップ対象条件を発表
暗号資産(仮想通貨)決済サービスSlash PaaymentのエコシステムトークンSVLについて、エアドロップの参加条件が明かされた。分散型決済エコシステムの利益が、ステーキング参加者に還元。スナップショットまでに割り当てを増やすことも可能だ。
17:00
ビットコインなど仮想通貨投資の始め方|初心者が注意すべきリスクとおすすめ戦略
ビットコインなど暗号資産(仮想通貨)投資の初心者向けスタートガイドを解説。基本戦略や知識、特に注意すべきリスクやセキュリティ対策を紹介し、「何歳から始められる?」のか、取引所ごとの年齢制限一覧も提供。
16:04
KDDIのNFT市場「αU market」、アニモカブランズとの連携開始
KDDIが展開する「αU market」で、『PHANTOM GALAXIES』の限定版NFT販売を開始。アニモカブランズが支援するブロックチェーンゲームとの連携施策の第一弾。暗号資産(仮想通貨)ウォレット「αU wallet」を接続して購入できる。
14:23
21Shares「半減期前のビットコインは、過去の歴史とは異なるダイナミクスを経験している」
スイスを拠点にする資産運用企業21Sharesは、仮想通貨ビットコインの半減期が市場に及ぼす影響について分析したレポートを発表。ビットコインは現在、過去3回の半減期とは、「異なる市場ダイナミクスを経験している」と指摘した。
12:23
ビットコイン7万ドル台で堅調推移、コインベース・プレミアムは強気から中立に
暗号資産(仮想通貨)市場では、半減期前のビットコインは過去最高値に迫る7万ドル台まで反発して堅調推移を辿る。米国の機関投資家動向を示すコインベース・プレミアムは強気から中立に転じた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
重要指標
一覧
新着指標
一覧