CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨価格回復:暴落と回復の歴史から見る仮想通貨の現状

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の暴落と回復の歴史
年初から大きな下落がありましたが、今までこのような下落を繰り返している仮想通貨市場は、既存の市場とは一切異なることから判断が難しい状況に常に置かれています。

ビットコインの価格は2017年12月17日から64.5%も下がり、仮想通貨市場全体の時価総額は3380億ドル(約36.7兆円)になりました

下記の表が全てを語っています。

画像引用元:BitcoinExchangeGuide

現在では反発し、価格を戻しつつありますが、反発から再度下落が続く相場なだけに、未だ相場の底なのかが判断つかない状況に多くの投資家が混乱していると思います。

これはどの市場から見ても大幅な下落です。

しかし、ビットコインや他のどの仮想通貨の価格暴落は今に始まったことではありません。

ビットコインは定期的に暴落しており、再度上昇しています。

この大きな理由として、仮想通貨市場が今までの金融市場と比較の対象にすることが難しいため、多くの投資家や国が常に判断が難しい状況に置かれていることでしょう。

あるウェブサイトは2010年からビットコインの暴落予想の回数をカウントし、現在249回で更にはまだ増えているとしています。

特に2017年は最も多く、ビットコインの終わりを宣言する予想は109件もありました

ビットコイン価格暴落の原因は?

暴落の原因は多数あると言えます。

以前記事で紹介した暴落原因でもあるようにテザー事件は、多くの議論がされていますが真相がはっきりとせず、未だ多くの投資家に不安感を与えています。

仮想通貨の日々続く価格下落原因は複数か?仮想通貨下落要因4選
仮想通貨の市場価格が1月の中旬から大きく下落しています。テザー(USDT)事件、コインチェック事件、各国での法整備に関するニュース、インド政府の発表に対する報道の誤りの4つの要因が影響していると思われます。

テザー事件

1USTD(テザー)=1USDの価値を持ち、発行トークン数の量だけUSDが担保されているという仕組みのテザー。

テザー Limitedを監査する企業であるFriedman LLPとの関係が解消されたことで、担保となるUSDを持っていないのにUSDTを発行し、ビットコイン価格を操作しているのでは?という疑惑が浮上していました。

一番の問題はBitfinexもTetherも銀行口座にUSDTトークンを裏付けるだけのお金があることを証明できないことです。

インドの規制

またインドもトレーダーを厳しく取り締まっています。

一時、インドが完全禁止にするという誤報がながれましたが、依然として仮想通貨に対する姿勢は厳しく、政府は税収を取り立てるために複数の取引所において取引を調査しています。

中国の禁止強化

中国も国内だけでなく、国外の取引を禁止するためにファイアーウォールの構築に動いています。 

このほか多くの要因が重なり仮想通貨の大暴落へと繋がりました。

過去の暴落

画像引用元:BitcoinExchangeGuide

2013年4月の暴落

1番で当時237ドルだった1BTCの価格が67USDまで下落し、回復まで6ヶ月を有しました。

原因とされるのは、仮想通貨に関する報道メディアが増加し、価格が急騰、その後暴落しました。

2013年のバブル

多くの期間120ドルで停滞していたBTCが11月下旬に1150ドルまで高騰。その後1月で500ドルまで下落しました。

この暴落から同価格帯までの回復には4年以上かかりました。

2014年マウントゴックス事件

これは日本の多くのユーザーが知っている事件になります。

2013年バブル崩壊からゆっくりと回復していたBTC相場ですが、2014年はじめに世界最大の取引所マウントゴックスがハッキングを受けたことを発表。850,000BTC以上がハッカーに奪われたとしました。

世界の取引量の大半を占めていたマウントゴックスの破綻は、世界に大きな衝撃を与え、数年BTC価格に悪影響を及ぼしました。

2017年中国ショック

当時世界の仮想通貨市場専有率の大半を担っていた中国が、突如ICOを全面的に禁止する”警告”を9月4日に公表、その後すぐに国内仮想通貨取引所の停止命令を行い、9月30日までに取引を完全に廃止する指令が出されました。

当時の中国の市場占有率は大きく、この発表や取引所閉鎖の噂による下落は免れない状況に陥りました。

底を見極める

投資初心者でも「安く買って高く売る」という古いことわざを知っているでしょう。

問題は、いつが一番安い価格なのか?です。

これは誰にもわかりません。

2月5日現在、価格は51日の間に64.5%下がりました。

これが株式市場で起こった場合、報道機関は2008年の再来であるとするでしょう。

もちろん、10年前のグローバル経済危機の主な原因は米国政府が支払う能力がない消費者にサブプライム住宅ローンを与えたことです。

仮想通貨の場合、暴落の原因は国の規制です。

これは短期投資者にとっては脅威でしょう。

しかし、強気な長期投資者は仮想通貨の合法化および多くの採用例において規制が仮想通貨の将来にとって必要な一歩であると考えています。

アメリカの規制に対する姿勢

本日の仮想通貨価格が大きく反発し、市場に多少の安堵感が見られます。

金融市場全体に影響を与えていたNYダウの反発も大きな理由の一つと言えるでしょう。

VIX指数の低下も投資家のリスク許容度が上昇した事で、リスク性資産である株価、仮想通貨価格のどちらにもプラス材料と捉えることができます。

経済だけでなく、仮想通貨市場でもアメリカの良いニュースが続き、6日に行われたSECとCFTCの公聴会でも、下落の原因となった仮想通貨の規制に対して政府機関は、現在の状況を正確に把握した上で、規制に向き合っていることが明らかになったことも仮想通貨市場に安心感を与えました。

公聴会まとめ:CFTC委員長『ビットコインがなければ、ブロックチェーンもない』
SEC(アメリカ証券取引委員会)とCFTC(アメリカ商品先物取引委員会)の委員長が出席した公聴会の内容は、ICOや仮想通貨取引所、デ...

ここから仮想通貨市場も含めて、長期の上昇トレンドを継続できるのかに注目が集まります。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/28 木曜日
17:35
分散型AIの3大プロジェクトが団結、新トークン「ASI」に統合へ
SingularityNET、Fetch.ai、Ocean Protocolが人工超知能連合を結成し、各プロジェクトの暗号資産(仮想通貨)を新トークンASIに統合する計画を発表。単一の分散型AIネットワークとしてリニューアルを目指す。AGIの父と呼ばれるベン・ゲーツェル博士が主導する。
15:58
ビットコインのレイヤー2「BEVM」ローンチ
BEVMがメインネットをローンチ。暗号資産(仮想通貨)ビットコインをガス通貨として利用するEVM互換のレイヤー2ネットワーク。シリーズAで数十億円を調達し、分散型ビットコインクロスチェーンカストディサービスを実現。
15:00
NEARプロトコル、マルチチェーン再ステーキング「LiNEAR」始動へ 
NEARプロトコルがChain Signaturesを導入、暗号資産(仮想通貨)の相互運用性を強化。ビットコインやイーサリアムなど複数のブロックチェーンをサポートする。オムニチェーン再ステーキングLiNEARが始動。
14:15
「イーサリアムが有価証券でもETF化は可能」ブラックロックCEO
仮想通貨イーサリアムに関しては、米国においてその法的ステータスが定かではない。CFTCは商品(コモディティ)と見做している一方、SECはETHに関係するスイスのイーサリアム財団を調査していることが先週報じられた。
10:45
Parallel Studios、VanEckやソラナベンチャーズから53億円調達
パラレルはイーサリアムメインネットおよびBaseチェーン上で稼働するものだが、先日発表された、コロニーのローンチ先がソラナのブロックチェーンであることや、今回ソラナベンチャーズが出資したことから、今後クロスチェーンでの展開が考えられる。
10:15
イーサリアム「BLOB」にデジタルアートを記録する方法 Ethscriptionsが導入
イーサリアムのチェーン上にデジタルアートなどを記録するEthscriptionsは「BlobScriptions」を発表。ブロブにデータを記録する方法となる。
08:10
21Shares、欧州でTONの上場取引型金融商品を提供
今月初めテレグラムは仮想通貨TONを正式に統合し広告収入をチャンネル所有者と共有し、TONブロックチェーン上でToncoinを使って報酬を支払うようになった。この動きが投資家からの需要を押し上げたようだ。
07:30
ブラックロック「BUILD」、一週間で240億円超の資金流入を記録
ブロックチェーン上でトークン化された現実世界資産(RWA)の運用を提供するOndo Financeからの10億円以上新たな資金もありファンドの規模は拡大中。
06:50
スクエニやソラナ財団、Elixir Gamesに21億円出資
Elixir Gamesは、ゲームローンチャー「Elixir Games Launcher」で、さまざまなWeb3ゲームを遊べるPCアプリを提供。また、Web3ゲームがNFTなどのゲーム内資産のセールを代行するローンチパッドで、ミントなどの機能を提供する予定だ。
05:50
SECに有利か、裁判官がコインベースの棄却申し立て認めず
その一方、裁判官は、コインベースが顧客が仮想通貨ウォレットアプリを利用できるようにしたときに、無登録ブローカーとして運営していたというSECの主張を取り下げることを決定した。
03/27 水曜日
17:25
Slash Payment、独自トークンのエアドロップ対象条件を発表
暗号資産(仮想通貨)決済サービスSlash PaaymentのエコシステムトークンSVLについて、エアドロップの参加条件が明かされた。分散型決済エコシステムの利益が、ステーキング参加者に還元。スナップショットまでに割り当てを増やすことも可能だ。
17:00
ビットコインなど仮想通貨投資の始め方|初心者が注意すべきリスクとおすすめ戦略
ビットコインなど暗号資産(仮想通貨)投資の初心者向けスタートガイドを解説。基本戦略や知識、特に注意すべきリスクやセキュリティ対策を紹介し、「何歳から始められる?」のか、取引所ごとの年齢制限一覧も提供。
16:04
KDDIのNFT市場「αU market」、アニモカブランズとの連携開始
KDDIが展開する「αU market」で、『PHANTOM GALAXIES』の限定版NFT販売を開始。アニモカブランズが支援するブロックチェーンゲームとの連携施策の第一弾。暗号資産(仮想通貨)ウォレット「αU wallet」を接続して購入できる。
14:23
21Shares「半減期前のビットコインは、過去の歴史とは異なるダイナミクスを経験している」
スイスを拠点にする資産運用企業21Sharesは、仮想通貨ビットコインの半減期が市場に及ぼす影響について分析したレポートを発表。ビットコインは現在、過去3回の半減期とは、「異なる市場ダイナミクスを経験している」と指摘した。
12:23
ビットコイン7万ドル台で堅調推移、コインベース・プレミアムは強気から中立に
暗号資産(仮想通貨)市場では、半減期前のビットコインは過去最高値に迫る7万ドル台まで反発して堅調推移を辿る。米国の機関投資家動向を示すコインベース・プレミアムは強気から中立に転じた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
重要指標
一覧
新着指標
一覧