CoinPostで今最も読まれています

現時点でTelegramはICOで$8.5億(約892億円)を調達したことを発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Telegram がICOで$8.5億を調達
TelegramはICOで、$8.5億(約892億円)を調達したとのニュースが広まっています。この情報が確かであれば史上最大のICOになります。Telegramは、その資金調達の目的として、TONブロックチェーンの開発および、Telegramメッセンジャーの維持、発展を挙げています。
TelegramのICOの問題点
ICOのホワイトペーパーにも詳細が記載されているトークンの管理方法や、Telegramに保全されているトークンによるTON Foundationの投票権の偏りに関しての懸念も指摘されています。

ICO史上最大の資金調達

メッセージアプリを提供するTelegramは、公記録にもある通り、賛否両論のあるICOで$8.5億(約892億円)を調達したことが今月13日にTelegram創設者兄弟が米証券取引委員会(SEC)に提出した私募の通知から判明しました。

もしこの情報が確かであると確認されると、史上最大のICOとなります。

CoinDeskのICO Trackerによると、以前のICO調達額の最高記録は2017年のTezosの$2.23億(約238億円)でした。

同年に、Filecoinは$2億(約210億円)Bancorは$1.5億(約157億円)をそれぞれICOによって調達しています。

この額はアメリカ証券取引委員会(SEC)の証券免除告知書で明らかにされ、Telegramが調達した資金は「TONブロックチェーンの開発および、Telegramメッセンジャーの維持、発展、そして、その他の使用用途は提供する資料に記載する」と記述されています。

2013年にロシア人の兄弟であるPavel Durov氏及び、Nikolai Durov氏によって設立されたTelegramは、1月にも”grams”という独自トークンの発行を通して$12億(約1260億円)の資金調達を予定していることを発表しました。

Telegramは高い運営費によって経営に困難を極めている現状がありましたが、このICOの成功によって苦境に立たされている同社の未来の安定に繋がるのではないかと考えられています。

ICOの目的の一部として、低コストで迅速な決済ネットワークや、その先の非中央集権的な身分証明、データ保管などの同社の新たな取り組みの資金調達も挙げられていました。

現時点で、$8.5億(約892億円)は事前販売によるものかは定かではありませんが、これは後に分かることでしょう。

そして、これはTelegramがベンチャーキャピタルやヘッジファンドに資金調達をアピールする際に何の問題も無かったことを示唆しています。

しかし、ICOに批判者は付き物であり、一部の暗号専門家は過去にTelegramのセキュリティを疑問視していました。

さらに、ICOのホワイトペーパーにも詳細が記載されているトークンの管理方法や、Telegramに保全されているトークンによるTON Foundationの投票権の偏りに関しての懸念も指摘されています。

MITの教授を務めるChristian Catalini氏は、以前CoinDeskに対して、企業は詳細やその計画を明確にしなければならないと述べ、以下のように語りました。

「投資家達は、そのチームが実際に計画やビジョンを実現できるかを評価するべきです。そして、万が一何か不具合が生じた際の保証も考慮すべきなのです」

$850 Million Raised in ICO So Far, Says Telegram

Feb 19, 2018 by Daniel Palmer

参考記事はこちらから

CoinPost考察

Telegramとは”LINE“や”Messenger“などのチャットアプリの1つで、現在2億人を超えるユーザーに利用されています。

セキュリティーと速度に重点を置いたアプリでマルチデバイスで使用することが可能で、一定期間アクセスがない場合チャットログなどの履歴が削除される機能や、シークレットチャットなどの機能が搭載されている点が人気となっています。

また、他アプリと違い広告が一切出ず、無料で使用出来るのも魅力の1つになっていて、仮想通貨市場では多くの方が利用するアプリの一つです。

今回SECに提出された書類によりますと、テレグラムICOの初回売り出しの日は1月29日となっています。

SECへの申請により、米国人も同ICOに合法的に投資できる準備が進むこととなります。

また、81人の出資者の中に米国人が含まれている可能性もあります。

現在、テレグラムICOは事前セール段階で詳しい内容は明らかになっていません、また、TONのホワイトペーパーとされる文書が1月中旬に流出しましたが、Telegram創設者はその信憑性について公に認めていない状況です。

その他テレグラムに関する参考文章はこちら↓↓

2億人のユーザーを持つチャットアプリ"Telegram"が巨大ICO実施へ
2億人のチャットアプリ"テレグラム"が仮想通貨史上最大のICO実施することをアナウンスし、今年1番注目のICOになるでしょう。
メッセージアプリTelegramでBTC、ETH、LTC、XRPの送受信が可能に?
TelegramとCoinbaseを統合させた新たなブロックチェーンプラットフォームが開発中です。メッセージアプリで、今までのようなアドレスの入力なしに仮想通貨を送受信できる未来の仮想通貨決済システムが誕生するかもしれません。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。
14:00
「ビットコイン半減期は年単位で見れば価格に大きなインパクト」Bitwise分析
Bitwiseは今後の価格についてビットコイン半減期の長期的な影響は過小評価されていると述べた。一方、ゴールドマン・サックスはマクロ経済情況も重要と分析している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧