仮想通貨 イーサリアムクラシック(Ethereum Classic)とは?

イーサリアムから分裂して誕生した仮想通貨
THE DAO事件によりイーサリアムというプラットホームから分裂して誕生しました。
イーサリアムの影響を大きく受けやすい
元は同じ仮想通貨であったことでイーサリアムの価格動向の影響を受けやすいため、投機対象として単独での評価が難しい仮想通貨です。
独自の注目を集め始めている
ブロックチェーン関連の大型イベント「consensus 2017」での投資企業の発言、中国のビットコイン取引所であるBTCCが取り扱いを開始といった独自のニュースが増えているため、イーサリアムクラシック単独で価格が伸びる可能性もあります。
目次
  1. 概要
  2. 歴史
  3. 特徴
  4. 取引所
  5. ウォレット
  6. マイニング
  7. まとめ
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概要

通貨コード ETC
取引開始日 2016年7月20日
承認アルゴリズム Proof of Work(Ethash/Casper)
発行上限 未決定
ブロック生成サイクル 約15秒
ブロックチェーンURL ブロックチェーン公式
公式サイト Ethereum Classic公式サイト
WhitePaperWhitepaperページ

次世代仮想通貨2.0と呼ばれ、ビットコインの欠点を徹底的に研究した開発者達の手によって、これまでビットコインの欠点と言われてきた部分をカバーして設計されたイーサリアムというプラットホームがあります。

イーサリアムクラシックは、そのイーサリアムというプラットホームから分裂して誕生した仮想通貨です。

歴史

ここではイーサリアムクラシックの誕生、イーサリアムからの分裂経緯について説明します。

THE DAO事件

分裂の原因であるTHE DAO事件を説明します。

まず、DAOと呼ばれている仮想通貨(トークン)を扱う、非中央集権で行っている投資ファンドの一つであるTHE DAOと呼ばれるプロジェクトが2016年に誕生しました。この投資ファンド内でDAOを入手するにはイーサリアムのイーサ(ETH)にて購入し、DAOを購入した時に用いられたETHがTHE DAOに入ってくる事によって資金が集まり、投資を集めるというスタイルを導入していました。

THE DAOが誕生した時には次世代の通貨概念を持ったとても革新的な投資法の一つとして注目を集めていましたが、プロジェクト開始後ほどなくして脆弱性を突かれる形でTHE DAOのシステムがハッキング被害に遭いました。

この結果、集まっていた資金の1/3ほどをハッカーによって不正に資金が移動されてしまいました。金額は5,300万ドル、日本円にして約65億円相当の資金です。

この事件後にイーアリサムではハードフォークが実行されて、“不正な資金移動は無かった”事になりました。

しかし事件はイーサリアムに問題があるわけではなく、THE DAOのシステムの欠点が原因だったにも関わらず、管理者を持たないはずのイーアリサムが介入されるのはおかしいという意見が出ました。

そういった反発意見を持つコミュニティーによって元のイーサリアムのブロックチェーンをそのまま利用する通貨が誕生し、新たな仮想通貨としての道を歩み始めました。

この仮想通貨こそがイーサリアムクラシックなのです。

その後

2016年に誕生してからすぐにイーサリアムクラシックは仮想通貨の時価総額上位に入り込みました。これはイーサリアムの特徴をそのまま引き継ぎ、ハードフォーク導入前のイーサリアムとほぼ同じ仕様であったことから、以前よりイーサリアムを支持していた人々からの厚い支持によって一気に上位に浮上してきたのです。

別々の仮想通貨として歩み始めたイーサリアムとイーサリアムクラシックですが、元は同じ仮想通貨であったことでイーサリアムの価格動向の影響を受けやすいというマイナス面もあります。

イーサリアムは大企業のマイクロソフトなどが参加しているEEA(Enterprises Ethereum Alliance)に関するニュースなど、世界中の投資家だけでなく、企業からも大きな注目と関心を集めるニュースが多いです。今後も大企業との提携や新たな構想などが発表される毎に大きな値動きを見せるものと思われます。

また、このイーサリアムのニュースに関連してイーサ(ETH)が高騰した場合、影響を受けてイーサリアムクラシックも価格が上昇していく可能性があります。

イーサリアムクラシック独自のニュース

分裂以降イーサリアムクラシックに注目が集まったニュースとして、2017年5月22日~24日までNYで行われたブロックチェーン関連の大型イベント「consensus 2017」でCoin chat club(仮想通貨投資家のグループ)のJucyGの発言内容が話題になりました。

Barry Silber(Degital Currency Groupと呼ばれる仮想通貨関連の大手企業の創業者)が管理しているETC trust fund(ETCの価値を引き出すための作られた投資ファンド)で、集めていた金額($39,050,000)がETCの時価総額($1,944,174,670)に比べて巨額であり、ETCが過小評価されている、と発言したのです。

更には、現在のETCの時価総額は本来の時価総額の10%以下である、これから先ETHからETCに変更する大量のプロジェクトがあるとも主張、barry Silberのtwitterでは現在の価格のETCで三年間、毎年ごとに$390,000をETCの発展のために寄付すると発表されました。

この発言後にはイーサリアムクラシックが大量に買われました。

次に、世界有数の規模を誇っている中国のビットコイン取引所であるBTCCがイーサリアムクラシックの取引をBTCC DAXで行う事を発表した、というニュースがあります。

大量のイーサは韓国市場に集中しており、韓国取引市場はイーサ全体シェアの約4分の1を占めていますが、中国イーサ取引市場では、国内2大取引プラットフォームのokcoinと火币が多くのイーサ取引を処理しています。

今のところBTCCは中国三大仮想通貨取引所の中で唯一イーサリアムクラシックを取り扱い、ETCの取引をサポートするプラットフォームです。BTCCによると、フラッグシップの仮想通貨取引所DAXも世界中の顧客が利用できるようになり、世界規模の仮想通貨と仮想通貨の取引プラットフォームになる、と発表しています。

更には6月初旬にOKCoinもETCを推し出す動きがあるというフェイクニュースが流れました。しかしcnLedgerの報道によるとOKCoinの顧客担当者はETCの取り扱い計画を否定しています。

特徴

イーサリアムにはスマートコントラクトという機能があります。詳しくはこちらの記事(イーサリアムのスマートコントラクトとは?)で述べていますが、スマートコントラクトはイーサリアムの最も重要な機能の1つです。

簡潔に述べると、執行条件と契約内容を事前に決めておくことで、その条件に合致した場合に自動的に契約が履行される仕組みのことです。

イーサリアムと同じように、イーサリアムクラシックでもブロックチェーン上にスマートコントラクトの記述が出来ます。スマートコントラクトを実行するには、イーサリアムでは「Gas Fee」という手数料がかかります。

イーサリアムクラシックはその誕生の経緯から、本来の分散型システムとしての理念を重視する層からの支持を集めています。クラシック派はコードを絶対視する「コードこそが法(Code is law.)」という理念の下に非中央集権性を追求しており、「コミュニティの多数決による合意形成」と「コードに則った合意形成」のどちらを重要視するかという非常に難しい問題提起に繋がっています。

イーサリアムクラシックはイーサリアムに比べて資金・人材が明らかに劣っています。そのため経営状況としては不安定な要素が多いのが現実です。

対してイーサリアムは豊富な資金と人材がいるため、今後さらに伸びる可能性が高いでしょう。上記した中国取引所BTCCの取り扱い開始は追い風にはなりましたが、今後どうなっていくのかは未だに不明瞭です。

長期的な視点で十分に考慮した上での投資をするべきでしょう。

取引所

日本円から簡単に購入するのであればコインチェックがお勧めです。poloniex(ポロニエックス)とbittrex(ビットトレックス)は日本円入金が不可でビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、テザー(USDT)建てでしか購入することが出来ませんが、手数料を安く抑えて買いたいのであればお勧めです。

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ウォレット

MyEtherWalletか、外出先でも使うことが出来る便利なスマートフォンアプリがあるJaxxがお勧めです。jaxx2017年6月にハッキング被害に遭ったウォレットでもあるので、不安な方はMyEtherWalletを使いましょう。

MyEtherWallet公式:https://www.myetherwallet.com/
Jaxx公式:https://jaxx.io/

マイニング

Proof of Workを採用しているイーサリアムクラシックは、マイニングで稼ぐためにはコンピュータの能力が高ければ良いということになります。ビットコインと違って発行枚数に今の所上限が無いのが特徴です。

イーサリアムクラシックは他の仮想通貨のスタートと大きく異なっています。既にイーサ(ETH)を持っていた人に同じだけのイーサリアムクラシックを配布し、多くの人がイーサを保有している状態からスタートしているのです。よってイーサリアムクラシックはイーサリアムの影響を大きく受けやすい環境であるため、マイニングに関しても少し他の仮想通貨とは異なっている状況となっています。

マイニングに費用がかかり過ぎて、実質Proof of Workが成り立たなくなると言われているイーサリアムは、今後Proof of Stakeへ移行が予定されています。はっきりとイーサリアムクラシックとの差が出ますので、その際のマイナー達の動向次第で価格にも影響が出るでしょう。

まとめ

中央集権型のイーサリアムと非中央集権型のイーサリアムクラシック、同じ機能を有していながらもその理念は分裂時にはっきり別れました。

資金や人材が劣るイーサリアムクラシックは分裂以降あまり注目を集めませんでしたが、ブロックチェーン関連の大型イベント「consensus 2017」での関係者達の発言、世界でも有数の規模を誇っている中国のビットコイン取引所であるBTCCが取り扱いを開始するというニュースで再び脚光を浴びました。

今後イーサリアムの開発と共に差別化が進んでいくと、価格変動にも差が生まれるかもしれません。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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