CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨業界の2団体が統合:金融庁の許可を受けた16社のみで結成

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

失われた信頼の早期回復が急務
1月下旬に発生したコインチェック事件の余波が長引く中、仮想通貨業界の2団体(JCBAとJBA)が統合して新団体を設立。自主規制を強化する見通しとなったことが判明しました。新団体には金融庁の認可を得ていない「みなし業者」は含まれておらず、法的な裏付けを持った団体を目指すとのことです。

仮想通貨2団体が統合:自主規制強化へ

2018年2月仮想通貨業界の2団体(JCBAとJBA)が統合し、自主規制を強化する見通しとなったことが判明しました。

新団体は、金融庁の認可を受けた「仮想通貨交換業者」16社で結成され、現状「コインチェック」などのみなし業者の参加はありません。

独自の仮想通貨「MUFGコイン」の開発を進めている『三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)』や、「Jコイン」の開発を進めている『みずほフィナンシャルグループ』といったメガバンク、大手IT企業のサイバーエージェント、仮想通貨事業を担う「LINE Financial」を設立したLINE、フリマアプリの「メルカリ」といった知名度の高い企業も参入を表明しており、競争の激化に拍車がかかる可能性が高いとされています。

現在、金融庁による交換業者の審査は、「100社待ち」という情報もあります。

1月下旬に発生した、「コインチェック」社による仮想通貨の巨額流出事件をきっかけに、規制強化をめぐる議論が始まる中、仮想通貨業界の団体が自主規制強化を推進する方向で動き出した格好です。

日本に進出している海外取引所や、セミナーなどを行う事業者の中には、金融庁への登録申請をせず無登録のままの企業が存在し、問題視されています。

2018年2月13日には、中国マカオに本拠地を置き、日本人向けのICO代理業務及びコンサルティングなどを行う「ブロックチェーンラボ」に対して、金融庁が「資金決済法」に基づいた警告を行なっています。

新団体の目的

  • 安全管理体制について
  • 顧客資産の補償や保護、早期の信頼回復について
  • インサイダー取引などについて

上記について、自主的なルールを策定することです。

来週にも「合意形成」される見込みで、金融庁の認可を受けた(みなし業者以外の)16社で、新団体設立を目指すと言います。

自主規制団体の設立は、健全な発展を目指すブロックチェーン業界や、「安心・安全」を求める仮想通貨取引の利用者にとっては良い方向性となるでしょう。

杜撰な管理を行い、金融庁に登録を認められない仮想通貨交換業者が排除される可能性が高いからです。

統合されるのは、以下の2団体です。

日本仮想通貨事業者協会(JCBA)

代表理事:奥山泰全(株式会社マネーパートナーズ)

もう一方の団体である「JBA(日本ブロックチェーン協会)」の代表理事を務める、国内最大手取引所の「bitFlyer」は、日本仮想通貨事業者協会(JCBA)には参加していません。

一般社団法人日本仮想通貨事業者協会(旧 仮想通貨ビジネス勉強会)は、銀行・証券会社・金融商品取引業者が日本国内において仮想通貨ビジネスをはじめるにあたり、テクノロジー・会計・レギュレーション・商慣行などの面から、必要な情報の調査・研究、知見の集約、意見交換を積極的に行い、業界の健全な発展を目指すために設立された一般社団法人仮想通貨ビジネス勉強会を母体としています。

平成28年12月に組織改編を経て、登録仮想通貨交換業者を正会員とする、自主規制団体を目指して活動しております。

引用元:日本仮想通貨事業者協会

日本ブロックチェーン協会(JBA)

設立日:2014年9月

代表理事:加納裕三(bitFlyer)

ブロックチェーン推進協会(BCCC)の副理事長を務める、テックビューロ(Zaif)の「朝山高生」氏は、参加していません。

現在、ブロックチェーンは、安価で便利な決済・送金手段である仮想通貨ビットコインを支える基盤技術としてその重要性が急速に増大しています。

今後、次世代の情報通信技術として、金融サービスや公共サービス等多方面での活用が展望され、その社会的インパクトはインターネットの登場にも比肩すると言われています。

そのようなブロックチェーン技術が、一層安心・安全な技術として、これからの日本経済の発展を支える仕組みの一つになることを目的に、この度日本価値記録事業者協会を改組し、日本ブロックチェーン協会を2016年4月15日に設立する運びとなりました。

また今後当協会は、改正資金決済法が定める「認定資金決済事業者協会」となることを目指してまいります。

引用元:日本ブロックチェーン協会

みなし仮想通貨交換業者とは

2017年4月1日の「資金決済法」改正・施行前から取引所を運営しており、金融庁に登録申請中の業者のことです。

正式に認可が下りない限り、「登録仮想通貨交換事業者」として認められません。

より詳しい情報は、以下の記事を参考にどうぞ。

関連記事:

国がみなし事業者にメスを入れる|仮想通貨取引所のセキュリティー徹底比較
金融庁は2月14日、「登録仮想通貨交換事業者」の認可を得ずに営業している「みなし業者」15社に、集中して立ち入り検査を行う方針を固めました。コインチェック事件でハッキングや不正流出被害への関心が強まる中、セキュリティに定評のある「仮想通貨取引所」3選を理由付きで紹介しています。
サイバー保険会社:仮想通貨保険への本格進出が始まる理由
2017年以降に仮想通貨の価格が急上昇、華々しい成長を見せる反面、度重なる「大規模ハッキング」の被害発生を受け、米国を中心に「サイバー保険市場」が前代未聞の急拡大を遂げています。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/29 金曜日
10:50
5月のローンチ目指す、香港でビットコイン現物ETF申請のVSFG
仮に香港で承認された場合、アジア初の事例となり、今後日本でのビットコインETF上場や発行にも追い風になりうるとみられる。
10:00
FTXのサム前CEOに懲役25年の判決 カリフォルニアで服役へ
米国地方裁判所の判事は28日、破綻した仮想通貨取引所FTXのサム前CEOに対して懲役25年、および最大1.7兆円の資産没収という判決を言い渡した。
08:40
2.6兆円相当のBTC保有数到達、ブラックロックのビットコイン現物ETF
純流入再び加速 ブラックロックのIBIT・ビットコイン現物ETFの運用資産は初めて、250,000 BTC(2.6兆円)を超えた。1月11日の取引開始からわずか11週間で2兆円…
08:10
Wormholeの仮想通貨「W」、取得開始日明かす
Wormholeは、今月7日に、Wトークンのエアドロップアロケーションや適合対象アドレスを公開。ソラナ、EVM系、Sui、Aptos、Osmosis、Injectiveといったネットワークでのユーザーや、ソラナNo.1NFTコレクションである「Mad Lads」のホルダーを対象としている。
07:40
米投資会社、マイクロストラテジーの株はBTCより割高と指摘
マイクロストラテジーの株価から概算する仮想通貨ビットコインの価格は17万ドル超であると米ケリスデールが分析。同社の株は、ビットコインに対し正当ではないプレミアムがついて取引されているとの見方を示した。
07:20
アバランチ財団「Codebase」、最初の支援プロジェクト15社を選出
アバランチではすでに「Colony Lab」という分散型アクセラレーターが活動しているが、今回Codebaseと連携し支援対象への資金提供を拡大し、1プロジェクトにつき、100万ドルを超える金額を提供する可能性がある。
06:45
5月承認の可能性低いもBitwiseらがイーサリアム現物ETFの上場申請行う
イーサリアムETFが現在の多くの申請の最終期限となる5月に承認される見込みは、SECがイーサリアム財団を調査しているとの報道などを受け大幅に後退している。1月には70%あったが、現在は20%程度まで低下してきた模様だ。
05:50
Bybit、ソラナミームコイン「POPCAT」の永久先物提供
ソラナの仮想通貨ミームコインへの需要は未だ高い。代表的な犬系ミームコイン「WIF」は29日過去最高値を更新し、前日比で20%上昇している。
03/28 木曜日
17:35
分散型AIの3大プロジェクトが団結、新トークン「ASI」に統合へ
SingularityNET、Fetch.ai、Ocean Protocolが人工超知能連合を結成し、各プロジェクトの暗号資産(仮想通貨)を新トークンASIに統合する計画を発表。単一の分散型AIネットワークとしてリニューアルを目指す。AGIの父と呼ばれるベン・ゲーツェル博士が主導する。
15:58
ビットコインのレイヤー2「BEVM」ローンチ
BEVMがメインネットをローンチ。暗号資産(仮想通貨)ビットコインをガス通貨として利用するEVM互換のレイヤー2ネットワーク。シリーズAで数十億円を調達し、分散型ビットコインクロスチェーンカストディサービスを実現。
15:00
NEARプロトコル、マルチチェーン再ステーキング「LiNEAR」始動へ 
NEARプロトコルがChain Signaturesを導入、暗号資産(仮想通貨)の相互運用性を強化。ビットコインやイーサリアムなど複数のブロックチェーンをサポートする。オムニチェーン再ステーキングLiNEARが始動。
14:15
「イーサリアムが有価証券でもETF化は可能」ブラックロックCEO
仮想通貨イーサリアムに関しては、米国においてその法的ステータスが定かではない。CFTCは商品(コモディティ)と見做している一方、SECはETHに関係するスイスのイーサリアム財団を調査していることが先週報じられた。
10:45
Parallel Studios、VanEckやソラナベンチャーズから53億円調達
パラレルはイーサリアムメインネットおよびBaseチェーン上で稼働するものだが、先日発表された、コロニーのローンチ先がソラナのブロックチェーンであることや、今回ソラナベンチャーズが出資したことから、今後クロスチェーンでの展開が考えられる。
10:15
イーサリアム「BLOB」にデジタルアートを記録する方法 Ethscriptionsが導入
イーサリアムのチェーン上にデジタルアートなどを記録するEthscriptionsは「BlobScriptions」を発表。ブロブにデータを記録する方法となる。
08:10
21Shares、欧州でTONの上場取引型金融商品を提供
今月初めテレグラムは仮想通貨TONを正式に統合し広告収入をチャンネル所有者と共有し、TONブロックチェーン上でToncoinを使って報酬を支払うようになった。この動きが投資家からの需要を押し上げたようだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
2024/04/13 10:00 ~ 17:00
その他 オンライン
重要指標
一覧
新着指標
一覧