CoinPostで今最も読まれています

中国政府管理の仮想通貨プロジェクト:内部調査レポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中国ではブロックチェーン技術を利用したプロジェクトが進行中
中国の工業情報技術省は、中国国内でブロックチェーン技術を標準化するフレームワークの研究が行われていることを、先週明らかにしました。省の情報ソフトウェアサービス部門と中国電子標準化機関は、新しい技術的な委員会が設けられると提唱しました。
既にプロジェクトの研究段階は完成?
中央銀行の科学と技術研究リーダーであるZhang Yifeng氏曰く、紙幣ブロックチェーン技術機関チームの基礎となる技術は完成し、そして中央銀行の仮想紙幣ビジネス研究もまた完成したとのことです。
中央銀行発行の仮想通貨こそ本当の仮想通貨?
ビットコインでもイーサリアムでもなく、中央銀行によって発行される法定の仮想通貨だけが本当の仮想通貨であるとチャン氏は言いました。

より多くの仮想通貨をコントロールする国である中国は、政府が制御する仮想通貨を推し出そうと努力しています

最近、上海のレポーターのグループが、グローバルブロックチェーンフォーラムの間に、機密にされていたプロジェクトについて知る機会を得たようです。

レポーターたちは中国銀行クレジットカード業界開発社、杭州ブロックチェーン技術研究所を訪問し、国家主導の仮想通貨を作り出す政府の活動内容を明らかにしました。

1.標準的な発表

中国の工業情報技術省は先週、中国国内でブロックチェーン技術を標準化するフレームワークの研究が実行されていることを明らかにしました。

省の情報ソフトウェアサービス部門と中国電子標準化機関は、新しい技術的な委員会が設けられると提唱しました。

ブロックチェーン技術への包括的なスタンスは、ICOの禁止や取引所への厳しい規制とは対照的です。

中国紙幣発行とマイニング企業の核の企業の一つである、The China Banknote Bank Credit Card Industry Developmentは、中央銀行システムの範囲内でデジタル通貨とブロックチェーン技術を研究する最も初期のチームであると報告されました。

そのチームは去年、紙幣ブロックチェーン技術機関を設立しました。

そのチームを率いているのは中央銀行の科学と技術研究リーダーであるZhang Yifeng氏(以下、チャン氏)です。

チャン氏によると、全体の調査と開発チームは100人に満たないとのことです。

2.プロジェクト進行

中国ブロックチェーン技術調査機関はここまで22のブロックチェーン技術発明特許を申し込んだと報告されました。

チャン氏によると、そのチームの基礎となる技術は完成し、そして中央銀行の仮想紙幣ビジネスもまた完成したとのことです。

ブロックチェーンで最も重要な部分は、アプリケーションシナリオを探している間、実際のビジネスと結合してテクノロジーを再最適化することであると、チェン氏は言いました。

プラットフォームの参加者が使うことができるだけでなく、全ての参加者の間で相互信託と協力を実現することが出来ます。

仮想通貨と既存の電子決済の最大の違いは、それが口座ベースでありえるか、非口座ベースでありえるか、という部分であると、チャン氏は言いました。

セキュリティの提供とユーザープライバシーの保護と同時に、仮想通貨はスピードと、ローコストの支払いシステムのような便利さを促進することを求められています

3.中央銀行発行の仮想通貨こそ本当の仮想通貨?

ビットコインでもイーサリアムでもなく、中央銀行によって発行される法定デジタル通貨だけが本当のデジタル通貨である、と彼は言いました。

ビットコインに見受けられる仮想通貨は実際はより強い特質を持ちながら、ボラティリティが高く、本質的な価値があまりない仮想財産であり、大部分は固有の価値が欠如している、と彼は言及しました。

仮想通貨はまずお金の基本的な特性(価格表と交換メディアと支払い方法と価格保管)が必要であり、それはお金でも仮想通貨でも変わりません。

チャン氏は、ICOによって発行されるコインはさらにおかしい、と述べました。

加えて、独立した通貨は流動的道具と支払い方法としてどのような働きを持つのだろうか、と彼は問いました。

また、合法の仮想通貨が開始されるはっきりとしたタイムテーブルはありません、と彼は言いました。

一方でブロックチェーン技術調査局は、たくさんの大学や調査機関と協力します。

また同時に、より多くの金融技術特許を申し込むでしょう。

sina.com.cnによると、2016年に中国ブロックチェーン技術調査機関グループによって着手されたブロックチェーン技術を基にした仮想紙幣プラットフォームは、今年の1月25日に証券取引所でのテストが成功しました。

China Bills Credit Card Industry Developmentの会長であるFan Guiluo氏は、ブロックチェーンは信頼出来る技術として、中国紙幣を印刷、マイニングする企業のシステムの下で使われるだろう、述べました。

An Inside Look At China’s Government Controlled Cryptocurrency Project

March 31, 2018 by Lester Coleman

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/29 金曜日
14:11
CoinTradeがソラナ含む4銘柄の取扱い開始、ステーキングサービスにSOL追加
暗号資産(仮想通貨)販売所CoinTradeがソラナを含む4銘柄の取り扱いを開始。ステーキングサービスにSOLを追加した。条件をクリアすることでSOLをプレゼントするキャンペーンを開催中。ジパングコイン(ZPG)など三井物産デジタルコモディティーズも新規で取り扱う。
12:55
日本DAO協会4月1日に立ち上げ 府令改正も同日公布
日本DAO協会が4月1日に設立される。DAOの自主規制や健全なエコシステムづくりを推進していくもので、協会自体の運営もDAOで行う計画だ。
12:24
ビットコイン7万ドル台で高止まり、ブラックロックの新規ファンド好調でRWA関連銘柄買われる
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが7万ドル台新高値をうかがう展開。アルト相場ではブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」絶好調の影響で、ONDOなどのRWA関連銘柄が買われた。
11:30
Googleサーチ、ビットコインやArbitrumなどのアドレスで資産残高を確認可能に
全ての資産を表示するわけではなく、残高は各ネットワークのネイティブトークン(ETHやARB、OPなど)のみを表示。
10:50
5月のローンチ目指す、香港でビットコイン現物ETF申請のVSFG
仮に香港で承認された場合、アジア初の事例となり、今後日本でのビットコインETF上場や発行にも追い風になりうるとみられる。
10:00
FTXのサム前CEOに懲役25年の判決 カリフォルニアで服役へ
米国地方裁判所の判事は28日、破綻した仮想通貨取引所FTXのサム前CEOに対して懲役25年、および最大1.7兆円の資産没収という判決を言い渡した。
08:40
2.6兆円相当のBTC保有数到達、ブラックロックのビットコイン現物ETF
純流入再び加速 ブラックロックのIBIT・ビットコイン現物ETFの運用資産は初めて、250,000 BTC(2.6兆円)を超えた。1月11日の取引開始からわずか11週間で2兆円…
08:10
Wormholeの仮想通貨「W」、取得開始日明かす
Wormholeは、今月7日に、Wトークンのエアドロップアロケーションや適合対象アドレスを公開。ソラナ、EVM系、Sui、Aptos、Osmosis、Injectiveといったネットワークでのユーザーや、ソラナNo.1NFTコレクションである「Mad Lads」のホルダーを対象としている。
07:40
米投資会社、マイクロストラテジーの株はBTCより割高と指摘
マイクロストラテジーの株価から概算する仮想通貨ビットコインの価格は17万ドル超であると米ケリスデールが分析。同社の株は、ビットコインに対し正当ではないプレミアムがついて取引されているとの見方を示した。
07:20
アバランチ財団「Codebase」、最初の支援プロジェクト15社を選出
アバランチではすでに「Colony Lab」という分散型アクセラレーターが活動しているが、今回Codebaseと連携し支援対象への資金提供を拡大し、1プロジェクトにつき、100万ドルを超える金額を提供する可能性がある。
06:45
5月承認の可能性低いもBitwiseらがイーサリアム現物ETFの上場申請行う
イーサリアムETFが現在の多くの申請の最終期限となる5月に承認される見込みは、SECがイーサリアム財団を調査しているとの報道などを受け大幅に後退している。1月には70%あったが、現在は20%程度まで低下してきた模様だ。
05:50
Bybit、ソラナミームコイン「POPCAT」の永久先物提供
ソラナの仮想通貨ミームコインへの需要は未だ高い。代表的な犬系ミームコイン「WIF」は29日過去最高値を更新し、前日比で20%上昇している。
03/28 木曜日
17:35
分散型AIの3大プロジェクトが団結、新トークン「ASI」に統合へ
SingularityNET、Fetch.ai、Ocean Protocolが人工超知能連合を結成し、各プロジェクトの暗号資産(仮想通貨)を新トークンASIに統合する計画を発表。単一の分散型AIネットワークとしてリニューアルを目指す。AGIの父と呼ばれるベン・ゲーツェル博士が主導する。
15:58
ビットコインのレイヤー2「BEVM」ローンチ
BEVMがメインネットをローンチ。暗号資産(仮想通貨)ビットコインをガス通貨として利用するEVM互換のレイヤー2ネットワーク。シリーズAで数十億円を調達し、分散型ビットコインクロスチェーンカストディサービスを実現。
15:00
NEARプロトコル、マルチチェーン再ステーキング「LiNEAR」始動へ 
NEARプロトコルがChain Signaturesを導入、暗号資産(仮想通貨)の相互運用性を強化。ビットコインやイーサリアムなど複数のブロックチェーンをサポートする。オムニチェーン再ステーキングLiNEARが始動。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
2024/04/13 10:00 ~ 17:00
その他 オンライン
重要指標
一覧
新着指標
一覧