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スタンフォードビジネススクール:「仮想通貨コース」の提供拡大へ

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世界的ビジネススクールと仮想通貨
ベンチャーキャピタルにおける”ブロックチェーンに精通した人材”の募集や、ビットコインなどの市場拡大を背景に、世界トップレベルのビジネススクールでも、仮想通貨コースのニーズが急激に高まっています。

ベンチャーキャピタルからの需要拡大

トップに位置するビジネススクールは、仮想通貨とブロックチェーンに関するコースの提供を拡大することによって、ビットコインの時流に上手く乗ることができました。

より多くの「仮想通貨:MBA(経営学修士)コース」を提供する動きは、生徒はもちろん、会社のリクルーター、とりわけベンチャーキャピタルからの需要増大が後押ししています。

ペンシルベニア大学のウォートン・スクールの教授であるKevin Werbach(以下ウァーハック氏)は、「ブロックチェーンと分散台帳技術(DLT)」と題する講義を2018年秋に行う予定です。

ウァーバックは、CNBCに対して以下のように語っています。

「私たちは、仮想通貨分野における、いわゆる”クリティカル・マス”(マーケティング用語で、ある商品やサービスの普及率が一気に跳ね上がるための分岐点)とされるポイントを教えるためにいる。」

「近い将来、ブロックチェーンおよび仮想通貨は、ビジネス面でもより大きいウェートを占めている可能性があり、あと5年も経てば、仮想通貨の授業を提供していない大手ビジネススクールは、ほぼ存在しなくなるのではないか。」

名門:スタンフォード大学でも

世界最高峰の名門の一つとして知られる「米スタンフォード大学」のビジネススクールは、2018年の5月より”仮想通貨コース”を提供予定です。

スタンフォード大学のMBA2年目である「Itamar Orr(以下オラー氏)」は、新しいコースの提供を歓迎し、ここで学んだ生徒たちが将来の労働力になることで市場の助けになるだろうと賞賛しました。

オラー氏は、以下のように述べています。

「今後は、ビジネスシーンでもブロックチェーンについて議論する必要が出てくるから、他に先駆けて学ぶ場を用意することは理に適っているよ。」

「競争優位性をもたらし、僕らのツールボックスに”新たな道具”を与えることになるからね。」

ワシントンの金融情報サービス企業である「Pitchbook」の調べによると、ブロックチェーン企業へのVCの投資額は、2016年から2017年にかけて、88%増となる「9億1100万ドル(約950億円)」にまで急増

ベンチャーキャピタルのリクルーターも、仮想通貨テクノロジーに精通している人材を捜していることが報告されています。

ビットコインの価格上昇が燃料に

Rippleの理事長であり、スタンフォードビジネススクールの教授であるSusan Athey(以下スーザン氏)は、「仮想通貨の授業への関心は、2017年に急上昇したビットコイン価格に支えられている」と指摘。

続けて、次のように述べています。

「投資した仮想通貨の価格変動に、人々が夢中になるのも無理はない。」

「では、この”大相場”はどのようにして引き起こされるのか。」

「非常にエキサイティングな値動きは、大勢の人々の関心を集めており、”何が起こっているのか”を理解するための動機を与えることになる。」

実際にウォール街のリクルーターは、仮想通貨に熟知した人材を欲しがっており、ジョージタウンにあるビジネススクールの執行取締役であり元NASDAQ幹部の「John Jacobs」氏も、『ブロックチェーン技術に詳しい人材を必要とする、リクルーターからの連絡が絶えない』ことを明かしています。

CNBCの取材に対し、ジェーコブスはこう付け加えました。

「たとえ”マーク・キューバン”のように仮想通貨に懐疑的な億万長者がいたとしても、トップMBAプログラムとして、市場での需要の高まりを学生によく理解してもらう必要がある。」

「世界レベルのプログラムであればこそ、この分野における競争力を学生に身に付けさせる必要がある。」

「今や、どこを向いても仮想通貨に関する事柄が存在するのだから。」

Top Business Schools Add Bitcoin Classes, Expand Cryptocurrency MBA Course Offerings

APRIL 08, 2018 by CCN

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