CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨:1日の上昇幅は昨年12月以来最高レベル・価格上昇理由と今後の動き

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインはたった1時間で12万円以上の大高騰
5時30分付近でBTC/JPYは、74万2千円から72万円と同日最安値をつけた後反発、74万円まで価格を伸ばすまで4時間の時間を要しましたが、同価格をブレイク後、わずか1時間で一時86万円まで高騰しました。
価格上昇の要因
下落相場が反転して上昇相場になった際、空売りを仕掛けた投資家が直面する状況として、さらなる下落を予想して売り続けた結果、踏み上げを喰らった形で高い価格で手仕舞うベアトラップの指摘がある他、世界人口の23%に相当するイスラム教徒とビットコインの関係に大きな進展が見られたことなどが挙げられます。

長い下落期間を経た後、価格を停滞させていた仮想通貨市場ですが、4月12日午後19時付近から1時間で12万円以上高騰しており、上げ幅は実に16%に相当します。

BTC1時間で12万円の高騰

15時30分付近で、BTC/JPYは74万2千円から72万円と同日最安値をつけた後反発、74万円まで価格を伸ばすまで4時間の時間を要しましたが、同価格をブレイクした後、わずか1時間で一時86万円まで急騰しました。

出典:BITFINEX

市場全体の時価総額は、今回の価格ブレイク時2690億USDから3010億USDまで高騰、前日比+12%の上昇幅を記録しています。

基準となる時価総額の規模は異なるものの、1日で12%時価総額を伸ばしたことは、仮想通貨市場が大きく盛り上がった昨年12月以来の最大上昇幅となりました。

価格上昇要因は?

価格上昇の要因と考えられる点は複数考えられますが、CCNの報道に複数のアナリストが語ったところによると、”ベアトラップ”が原因の一つにあるのではないかと分析しました。

ベアトラップとは

下落相場が反転して上昇相場になった際、空売り中の投資家が直面しやすい状況。

さらなる下落を予想して売り続けた結果、踏み上げられる形で高い価格で手仕舞う結果になることを指す。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

eToroのアナリストは、以下のようにコメントを残しています。

ここ数週間、仮想通貨市場は安定の兆しを見せていましたが、記録的な数の「空売り」が多くの取引所で散見されます。価格の上昇を始めた時間で、大多数の空売りがポジションを閉じて「買い戻し」に走り、その結果、踏み上げるような形で30分で1000ドルもの勢いで上昇したものと思われます。

売り方が”空売りポジション”を諦めた地点は、74万円まで価格を戻した時点を指していると考えられ、そこで多くの売りポジションが決済されたことで、相場の急騰に繋がった可能性が指摘されています。

空売りとは

高く売って安く買い戻すことで差益を得る、信用取引の一種。

現金を担保に仮想通貨を借りて取引することが可能で、国内ではビットフライヤーFXやZaifなどが対応している。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

ビットコインはイスラム教では問題がない

また、イスラム法学者がビットコインに対して「Bitcoinはイスラム法にも準じるものである」という見解を出したことが、大きな反響を呼んでいます。

仮想通貨に影響を及ぼす可能性のあるイスラム圏のマーケット規模も巨大であることから、12日の約1,000ドルもの価格上昇に至ったファンダメンタルズ要因の1つと見られます。

4月10日(火)には、「Bitcoinがイスラム教において、ハラル(準じる)かハラム(禁じられた)ものであるか」について言及された論文が発表されており、特定の場合、Bitcoinはハラルになり得ると記載されていました。

イスラム教徒の大半は、インドやインドネシアのようなアジア太平洋諸国に在住しており、世界人口の23%に相当する約16億人のイスラム教徒が存在しているため、仮想通貨市場に踏み出すのに懐疑的な層に市場参入を促すためのトリガーとなる可能性も予想されます。

CoinPostの参考記事

ビットコインはイスラム教に準じているか| 世界人口23%の巨大市場への大きな足がかり
今週イスラム法学者がBitcoinはイスラム法に準じるものであるという発言がという見解を出ました。世界の23%、およそ16億人はイスラム教徒である事から、巨大資本の流入が期待され、市場のファンダメンタルズ材料となりました。

今後の大きな動き

すでにビットコインの先物が開始されていますが、一度却下された「ETF承認」への動きも見せている仮想通貨市場に、既存市場で猛威を振るう機関投資家と呼ばれる大きな資金を持つ、新規参入者の動向も注目されています。

機関投資家が買いに動くかどうかは定かではなく、市場を大きく乱す可能性も指摘されているものの、マーケット全体に資金流入が急上昇することが予想されており、結果として価格に好影響を与える相関関係を持つため、取引高の影響は絶大であるとされています。

現時点では、世界3大投資家のジョージ・ソロス氏や、世界的大財閥であるロックフェラーやロスチャイルドが仮想通貨市場に本格参入する可能性についても報道されています。

関連する可能性のあるとされる、各ファンドの規模の規模は以下の通りで、これらファンドの1%程度の額が市場流入した場合でも、甚大な影響を持つと考えられます。

ジョージ・ソロス ロックフェラー ロスチャイルド
関連ファンド(VC) Soros Fund Management VenRock RIT Capital Partners plc
推定運用資産 約260億ドル(約2兆7000億円) 約30億ドル(約3200億円) 約19億ポンド(約3000億円)

また、各ファンドの経歴や投資スタンスなどの情報は、以下の記事でまとめているので参考にどうぞ。

CoinPostの関連記事

仮想通貨市場と3頭の「クジラ」|巨大金融機関参入の機運高まる
先日、世界3大投資家のジョージ・ソロス氏や、世界的財閥であるロックフェラーやロスチャイルドが仮想通貨市場に参入する可能性が報道されました。彼らの経歴と、世界的投資家や財閥が仮想通貨業界に参入する可能性について考察します。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/25 木曜日
08:15
zkSync基盤のWeb3ゲーム企業Tevaera、野村などから7.7億円調達
TevaeraはzkSync上でレイヤー3のゲームチェーンを立ち上げる予定で、年内に200万人のプレイヤーと12人のゲーム開発企業をTevaeraエコシステムに参加させようとしている。
07:00
ジャック・ドーシー率いるBlock、店舗売上をビットコインに変換へ
新たに導入する予定の機能は「Bitcoin Conversions」というもので、Cash Appのアカウントを持つSquareのユーザーは、店舗収益の最大10%を仮想通貨ビットコインで受け取ることができるようになる。
06:10
米司法省、バイナンス創業者CZ氏に懲役36ヶ月求刑
仮想通貨取引所バイナンスの元CEOのCZ氏は自分の「不適切な決断」を謝罪し、自分の行動の全責任を受け入れる内容の手紙を2月に提出した判事へ提出したことが明らかになった。
04/24 水曜日
17:00
「BTCは上昇トレンドに入る可能性」SCB銀
仮想通貨ビットコインは再び上昇トレンドに入る可能性があるとスタンダードチャータード銀行が分析。今回もビットコインとイーサリアムの価格予想をしている。
16:23
Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了
デジタル決済企業ブロック(旧Square)が、3ナノメートル技術を採用した最新のビットコインマイニングチップ開発を完了。このプロジェクトはオープンソース化され、ビットコインマイニング業界の分散化を推進することを目指している。
15:09
WebX2024、最大73%割引の「開幕セール」終了まで残り1週間
株式会社CoinPostが主催する日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」にて、チケット販売を開始しております。2024年4月30日まで、最大73%割引のお得な開幕セールを実施中です。
14:35
米ブロックチェーン協会ら、仮想通貨業界の声をまとめSECを提訴
米ブロックチェーン協会とテキサス州暗号資産自由同盟は、米証券取引委員会が新たに制定したディーラー規則の阻止を求めて、SECを提訴した。
13:00
香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。
09:40
「BTC価格上昇は半減期から50〜100日後」QCP Capital
仮想通貨ビットコインの今後の価格が急上昇するのは半減期から50〜100日後であるとQCP Capitalが分析。また、Bitfinexも半減期後の相場レポートを公開した。
08:45
ソラナJupiter、DEXモバイルアプリ5月公開予定
既存のUltimateウォレットは5月22日から利用できなくなるため、その前に仮想通貨の一時的移転(PhantomやMagic Edenウォレット)を推奨した。
08:10
米国のイーサリアムETF上場申請、5月承認は見込み薄か
申請中の仮想通貨イーサリアム現物ETFの多くは5月に最終判断を迎える予定だが、多くのアナリストは承認の確率が低いと予測。背景には、イーサリアム財団への任意捜査で米SECがETHを有価証券に分類しようとしている点や、ビットコイン現物ETFが承認されてからまだそれほど時間が経っていない状況などがある。
07:10
ビットコインの機能を拡充する新提案が公開
仮想通貨ビットコインのブロックチェーン上でスマートコントラクトなどを実現する開発提案がBIP-420として公開。以前から関心を集めている提案の内容が改めて説明された。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/24 11:30 ~ 13:30
その他 オンライン
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧