CoinPostで今最も読まれています

アリババ子会社の淘宝(タオバオ):仮想通貨関連サービスを全面禁止

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

淘宝(タオバオ)も仮想通貨関連サービスNG
ネット通販最大手「アリババ」の子会社で、中国最大級のネットショップ「淘宝(タオバオ)」は、仮想通貨サービスの全面禁止を表明。dAppsゲームの「Crypto Kitties」などの仮想通貨を使用したデジタル資産も、規制対象になるとしています。
中国人民銀行(PBoC)の新総裁は仮想通貨”容認派”か
中国人民銀行が仮想通貨の規制強化に取り組む一方、新総裁に就任した「Yi Gang」氏は、『ビットコインは誰もが自由に使える通貨だ』と評価しています。

中国国内の規制強まる

中国最大のネットショッピングモール「淘宝(タオバオ)」が、仮想通貨とICO、及び仮想通貨関連サービスを全面禁止する方針を決定しました。

タオバオは、ネット通販最大手「アリババ」の子会社であり、個人および中小企業が中国国内で販売する商品をリストアップしています。

タオバオは、以前より「Cryptocurrency Miners」の販売とマイニングチュートリアルの提供に関しては禁止していましたが、これに加えて現在はブロックチェーンを利用する製品やサービスを禁止する旨を発表しました。

新しい規則では、ICOコンサルタント、ホワイトペーパーライティングサービス、スマートコントラクト展開サービス、およびその他の暗号関連技術サービスを含む、暗号化関連サービスを禁止しています。

これらの新しい規則は4月17日から有効となり、dAppsゲームの「CryptoKitties」など、さまざまなブロックチェーンベースの仮想資産の販売も禁止される形になります。

CoinPostの関連記事

アクセルマークがブロックチェーンゲームdApps参入|話題のCryptoKittiesとは
ソシャゲ銘柄として知られる「アクセルマーク」が、仮想通貨とブロックチェーン技術を活用したdAppsの参入を発表、株価が高騰しています。dAppsの海外成功例として、イーサリアムを使用したCryptoKittiesがあり、ゲーム内取引が盛んに行われた結果、ETHの総取引量の内30%を占めるまでに急成長を遂げています。

中国人民銀行の強硬姿勢

この禁止令の背後にあるのは、中国政府の意向を汲む、中国人民銀行(PBoC)の存在です。

昨年9月、中国人民銀行がすべてのICOを禁止、今年初めには仮想通貨の取引自体を禁止するなど規制強化の一途を辿っており、習近平国家主席の重要課題とされる「金融リスク防止対応」における資本規制の一環として、弾圧を強めているものと思われます。

中国国内の企業が大きなシェアを持つ「マイニング事業」に関しては今のところ禁止されていませんが、規制強化などの兆候もあるため、既存のマイナーは中国外にサービスを移すことも検討しています。

このような流れの中で、「淘宝(タオバオ)」は、重大なルール違反を犯した人々にペナルティを科すための「罰則制度」を導入することにしています。

中国人民銀行がICOを禁止した後、広告代理店の多くは抜け道を探すことを試みており、このルールを回避するため「ICOをIC0と書く、’O’を’0’(ゼロ)に変更する」などの小細工を施しました。

資本流出をおそれる中国政府は、仮想通貨に対して「批判的な立場」を明確にしていますが、投資家の大半は「今後数ヶ月間でスタンスが変化する可能性がある」と楽観視している部分もあります。

中国人民銀行の新総裁に就任した「Yi Gang」氏は、『ビットコインは誰もが自由に使える通貨だ』と評価しており、仮想通貨の透明性を強調、一定の理解を示しています。

また、タオバオは、ブロックチェーン関連サービスを全面的に禁止しましたが、中国はブロックチェーン産業については禁止されていません。

中国政府はブロックチェーン技術に対しては、推進する立場を明確にしており、つい先日ブロックチェーンスタートアップへの投資として、「10億ドル(約1050億円)」の資金を投入したと見られています。

中国人民銀行自体、2017年に最も多くの「ブロックチェーンに関する”特許出願”」を行なったとされています。

CoinPostの関連記事

中国政府管理の仮想通貨プロジェクト:内部調査レポート
中国のブロックチェーン研究が活発化しています。中央銀行の科学と技術研究リーダーであるZhang Yifeng氏は、ビットコインでもイーサリアムでもなく、中央銀行によって発行される法定の仮想通貨だけが本当の仮想通貨であるとしました。
Wechat有する中国の巨大会社テンセントがリップル技術に20億ドルを出資か
人気メッセージアプリWechatを所有している、中国のソーシャルネットワーク運営最大手テンセントが、リップル技術に20億ドル投資する準備をしている、と報じられました。テンセントは今後12ヶ月間のうちにXRPに交換するため20億ドルを投資する予定とのことです。

Alibaba Subsidiary Taobao Bans listing of Cryptocurrency and ICO Services

PRIL 16, 2018 by Vignesh Selvasundar

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/29 金曜日
17:08
HSBC銀行がトークン化されたゴールド商品を香港で提供開始
HSBCは香港の個人投資家に向けて、オンラインバンキングとウェブサイトを通じたトークン化されたゴールド商品のアクセスを提供開始した。トークンはHSBC Orionプラットフォームで発行され、リテール向け、HSBCオンラインバンキングおよびHSBC香港モバイルアプリを通じて提供される。
15:30
Filecoinステーキング大手、Glifがポイントプログラム開始
暗号資産(仮想通貨)ファイルコイン(FIL)の、ステーキング・プロトコルGlifがポイントプログラムを開始した。FILトークン保有者は流動性プールにFILを預けることで、Glifのネイティブ・リキッド・リース・トークンである「iFIL」を受け取り、運用できる。
14:34
イーサリアム共同創設者ブテリン氏、Dencun後の改善点を語る
仮想通貨イーサリアムの共同創業者ヴィタリック・ブテリン氏は、Dencunが完了した今後の技術的な改善点を提案した。
14:11
CoinTradeがソラナ含む4銘柄の取扱い開始、ステーキングサービスにSOL追加
暗号資産(仮想通貨)販売所CoinTradeがソラナを含む4銘柄の取り扱いを開始。ステーキングサービスにSOLを追加した。条件をクリアすることでSOLをプレゼントするキャンペーンを開催中。ジパングコイン(ZPG)など三井物産デジタルコモディティーズも新規で取り扱う。
12:55
日本DAO協会4月1日に立ち上げ 府令改正も同日公布
日本DAO協会が4月1日に設立される。DAOの自主規制や健全なエコシステムづくりを推進していくもので、協会自体の運営もDAOで行う計画だ。
12:24
ビットコイン7万ドル台で高止まり、ブラックロックの新規ファンド好調でRWA関連銘柄買われる
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが7万ドル台新高値をうかがう展開。アルト相場ではブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」絶好調の影響で、ONDOなどのRWA関連銘柄が買われた。
11:30
Googleサーチ、ビットコインやArbitrumなどのアドレスで資産残高を確認可能に
全ての資産を表示するわけではなく、残高は各ネットワークのネイティブトークン(ETHやARB、OPなど)のみを表示。
10:50
5月のローンチ目指す、香港でビットコイン現物ETF申請のVSFG
仮に香港で承認された場合、アジア初の事例となり、今後日本でのビットコインETF上場や発行にも追い風になりうるとみられる。
10:00
FTXのサム前CEOに懲役25年の判決 カリフォルニアで服役へ
米国地方裁判所の判事は28日、破綻した仮想通貨取引所FTXのサム前CEOに対して懲役25年、および最大1.7兆円の資産没収という判決を言い渡した。
08:40
2.6兆円相当のBTC保有数到達、ブラックロックのビットコイン現物ETF
純流入再び加速 ブラックロックのIBIT・ビットコイン現物ETFの運用資産は初めて、250,000 BTC(2.6兆円)を超えた。1月11日の取引開始からわずか11週間で2兆円…
08:10
Wormholeの仮想通貨「W」、取得開始日明かす
Wormholeは、今月7日に、Wトークンのエアドロップアロケーションや適合対象アドレスを公開。ソラナ、EVM系、Sui、Aptos、Osmosis、Injectiveといったネットワークでのユーザーや、ソラナNo.1NFTコレクションである「Mad Lads」のホルダーを対象としている。
07:40
米投資会社、マイクロストラテジーの株はBTCより割高と指摘
マイクロストラテジーの株価から概算する仮想通貨ビットコインの価格は17万ドル超であると米ケリスデールが分析。同社の株は、ビットコインに対し正当ではないプレミアムがついて取引されているとの見方を示した。
07:20
アバランチ財団「Codebase」、最初の支援プロジェクト15社を選出
アバランチではすでに「Colony Lab」という分散型アクセラレーターが活動しているが、今回Codebaseと連携し支援対象への資金提供を拡大し、1プロジェクトにつき、100万ドルを超える金額を提供する可能性がある。
06:45
5月承認の可能性低いもBitwiseらがイーサリアム現物ETFの上場申請行う
イーサリアムETFが現在の多くの申請の最終期限となる5月に承認される見込みは、SECがイーサリアム財団を調査しているとの報道などを受け大幅に後退している。1月には70%あったが、現在は20%程度まで低下してきた模様だ。
05:50
Bybit、ソラナミームコイン「POPCAT」の永久先物提供
ソラナの仮想通貨ミームコインへの需要は未だ高い。代表的な犬系ミームコイン「WIF」は29日過去最高値を更新し、前日比で20%上昇している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
2024/04/13 10:00 ~ 17:00
その他 オンライン
重要指標
一覧
新着指標
一覧