CoinPostで今最も読まれています

ALIS β版リリース記念イベント:参加レポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ALIS CMO水澤氏によるICOの概況、活動報告
共通の価値が成立しにくい社会となっており「価値の多様化」が見受けられる中、ALISチームが重点を置いていることは、体験やプロセスから作られる主観的な納得解を生み出し価値を作り出すことでした。そして辿りついた先が「コミュニティとの価値共創」でした。
安氏によるALISのビジョン ・ロードマップ紹介
社会関係資本が注目される時代になってくるため、ALISは「信頼の可視化で人のつながりを滑らかにする」ことをビジョンに掲げて進んでいくそうです。

今回は「ALISクローズドβ版公開記念イベント」にCoinPost編集部も参加させていただきました。

豪華なゲスト登壇者も出席しての公開イベントとなり、イベント開催前から多方面より話題になっておりました。

会場内の雰囲気そして記念イベントからコミュニティミートアップまでをまとめました。

CoinPost関連記事

⽇本初の分散型ソーシャルメディアプラットフォームALISとは?
ALISとは⽇本初のブロックチェーン技術を用いた分散型ソーシャルメディアプラットフォームです。広告を排除することで本当に価値のあるコンテンツが発⾒されやすいソーシャルメディアプラットフォームの創出を目指しています。

CoinPost編集部が初めてALISのみなさんにお会いしたのは2017年12月末に行われたALIS東京ミートアップです。

そして4ヵ月たった4月23日、ALISクローズドβ版がこのイベントを記念にリリースされることとなりました。

コミュニティを大事にするALISですが、さらにコミュニティが多くなり支援、応援する方々もこの4ヵ月で増えた印象があります。

ALISのクローズドβ版へは こちらからアクセスできます。

CoinPost参考記事

【Vol.1】 チームALISに聞く、ALISプロジェクトの未来
「情報格差や資本格差をなくすという共通テーマ」の元、出来上がったプロジェクトがALISです。ALIS(アリス)プロジェクトが立ち上がったきっかけから今後の予定まで、CEO安氏とCMO水澤氏へCoinPostが独占インタビューしました。
[Vol.2]チームALISに聞く、トークンエコノミーの未来・日本ICO業界について
安氏と水澤氏にALISチームが考えるトークンエコノミーの未来について聞きました。またICOを行った日本からの先駆者としてICOについて詳しくインタビューさせていただきました。日本でのICOで成功させるためにはどうすべきか、今後ICOを控える企業にも必見です。

ALISのCEO安氏による挨拶

350名ほどの定員数がほぼ満席となっており、非常に会場は熱気に包まれていました。

また、ALISならではかもしれませんが、ブログなどを書かれる方が多いためか、会場では写真をとる方々、パソコンを開いてメモを取る方々が、普通の仮想通貨イベントより更に多く見られました。

安氏がイベント冒頭挨拶で登場すると同時に大きな拍手が起こり、イベントが開催されました。

ALIS CMO水澤氏によるICOの概況、活動報告

次に登場したのがALISのCMOである水澤氏です。

ALISの「歩み」「コミュニティとの価値共創プロセス」そしてまず大前提として世の中の「価値変化」について語っていただきました。

価値の変化

共通の価値が成立しにくい社会となっており「価値の多様化」が見受けられます。

そんな中、ALISチームが思ったことは「体験やプロセスから作られる主観的な納得解」でした。

これまでの価値そして、これからの価値創造が図で説明されています。

そしてALISチームがたどり着いた先は「コミュニティとの価値共創」でした。

ALISの価値共創の定義として「中長期的な関係を築くことにより相互に期待を超えた新しい価値が生まれること」を掲げています。

ここで「コミュニティとの価値共創」にてALISが意識していることは活動の透明性です。

ALISが実施している取り組みとしてALISチームのタスクをTrello にて管理/公開し、そしてTwitter にて毎日の活動報告を実施しています。

また、今回のミートアップのように相互理解を測るためにイベントやミートアップの開催を大事にしているとのことでした。

こうした結果、コミュニティがALISチームを応援してくれるようになり、コミュニティが主体になってオフ会が開催されたり、漫画連載などが企画で上がったりと、コミュニティの方々が非公式でALISを盛り上げる活動を行ってくれるまでに成長したそうです。

また、CEO安氏が 海外へミートアップを行っており、海外ミートアップもアンバサダーの方々がオランダ、ロンドン、サンフランシスコにてミートアップを率先して運営し成功させています。

安氏によるALISのビジョン・ロードマップ紹介

ALISのビジョンは「信頼の可視化で人のつながりを滑らかにする」ことです。

なぜ、このビジョンを掲げるのか?という問いに対し、ALIS CEO 安氏は今後間違いなく社会関係資本が注目される時代になってくると語りました。

そして、社会関係資本を広げるためには「信頼」が必要としています。

そのために信頼を可視化して、皆が見える環境を作る必要がある、と安氏は語ります。

可視化をして環境を作る際に、トークンエコノミーを用いたコミュニティとのサービス共創開発が、ALISの目指す先のようです。

それが確立されることで、価値を提供する方々へ報酬が配られて、非中央集権の形で自立した経済圏が生まれる、と語りました。

これにより生まれるものは株式の利益ではなく、コミュニティの価値をゴールとした運営です。

今後これらのビジョンを実現するまでのロードマップは、下記の図のようになっています。

ALISはSNSというプラットフォームを事業として選んだため、

「記事を書く・読む」→「記事を評価する・される」→「トークン獲得」→「記事を書く・読む」

のサイクルを作る必要があります。

ここで必要になってくるのが3つのマイルストーンとなります。

①使い心地の磨き込み→多くの人に記事を書いてもらう仕組みづくり

記事は、書き手が非公開、公開を設定できるのですが、ALISトークンを支払った方に対しては非公開記事が見れるような設定も出来る仕組みを考えているようです。

また、将来的に、「いいね」を多くもらう、もしくは記事投稿頻度が高いなど、ALISの中で信頼度を築いた方は、ALISトークンを支払わずに非公開記事も見ることができるような仕組みも考えているそうです。

(該当発言は動画の9:38~より)

また、トークンを支払い記事リクエストを送ることができるそうです。

書き手はそれを承諾し、記事を書くことを承諾し記事公開を行うことでより多くの方がALISを使いたい環境を作っていきます。(書くモチベーションをキープする)

②評価ロジックの磨き込み

読み手、書き手の話しの話で、ランク制度となっています。

評価制度を設けることを信頼度に応じてボーナストークンの発行が行われます。

また、このランクを3ヵ月に1回ほどリセットをするなどをして、途中からALISプラットフォームを使う人へも平等にこのロジックを適応することが可能となります。

また、読み手が、該当記事を探したい、でも見つからないという時に、トークンを使い記事探索を委託することができます。

その際にトークンが使われて、委託した人が記事を見つけてくれたということで、ALIS経済圏上でのその方への評価/信頼度が上がり、よりボーナストークンが支払われるような仕組みも考えているそうです。

③トークン価値の上昇

トークン価値の上昇には需要と供給のバランスで決まります。

ではどのように変わるのかは流動性が鍵になって来る、と安氏は述べました。

ベースは投げ銭機能をつけることで成り立たせるそうです。

そして将来的にはALIS内だけでなくALIS外でも使えるようにしていく予定とのことです。

APIを公開し誰でも利用出来る様にするか、WEBメディアのみならず、リアル店舗決済にAPIを導入していくことも想定しているそうです。

最後にALIS CEO 安氏は「信頼の可視化を目指し、コミュニティの方々とトークンエコノミーの経済圏を共創することを目指す」と締めくくりました。

リリースイベントの登壇者講演

株式会社サイバーエージェントビットコイン代表取締役社長卜部氏による講演が行われました。

サイバーエージェントグループの仮想通貨取引所であるCA bitcoinを開設することを断念し、現在は2019年を目処に独自通貨の発行に向けて取り組んでいるとのことです。

取引所の開設断念は「金融庁の取り締まり強化や他者との競争に遅れをとってしまう」ということが理由であるようです。

サイバーエージェント:2019年に独自通貨発行・取引所開設は断念
サイバーエージェントが独自の仮想通貨を発行するとBusiness Insider Japanが報じました。また、仮想通貨取引所CA bitcoinは開設断念となった模様です。金融庁の取り締まりが厳しくなったことにより、審査が長引くことを問題視したようです。

アンダーソン・毛利・友常法律事務所弁護士、河合氏による基調講演

自主規制団体の法律顧問を務める河合氏からは、日本の仮想通貨法整備に関する今後の展望について語っていただきました。

自主規制団体としては、法制度の見直しへの動き、そして仮想通貨交換業等に関する研究会の設置を実施していくそうです。

パネルディスカッション

パネルディスカッションでは、トークンエコノミーが日本で根付くために必要なこととは、と題し、以下のメンバーでのディスカッションが行われました。

  • 卜部 宏樹氏(サイバーエージェントビットコイン社長)
  • 河合 健 (アンダーソン・毛利・友常法律事務所 弁護士)
  • 藤本 真衣(Miss Bitcoin、株式会社グラコネ代表取締役)
  • 安昌浩(株式会社ALIS・CEO)

強調されていたのは、日本からより多くの仮想通貨、ブロックチェーンプレイヤーが出てきて欲しいということでした。

規制状況が整っていないため、中々行動に移し難い状況ですが、今からアイデアや人材を集め、即座に始められるように準備することが大切と述べていました。

コミュニティミートアップ

イベントの後にはコミュニティミートアップが行われました。

CoinPost編集部も参加させていただきました。

会場では多くの方々とお話をさせていただきました。

1人で参加しました、という方も多かったのですが、ALISが好きだということで、初参加同士でも打ち解け会話を楽しんでいた方が多数いらっしゃったことが印象的です。

まとめ

今回のイベントは、ALISチームの人柄、そしてコミュニティの皆さんのALIS愛が伝わるイベントでした。

CoinPost編集部は登壇者とお話する機会がありましたが、各登壇者共にALISを応援しており、日本のプロダクトとして頑張って欲しいと語りました。

今後も定期的にミートアップなどコミュニティとの交流会が開かれるかと思います。

今回イベントに参加できなかった人はぜひ次回参加してみてはいかがでしょうか?

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/29 金曜日
17:08
HSBC銀行がトークン化されたゴールド商品を香港で提供開始
HSBCは香港の個人投資家に向けて、オンラインバンキングとウェブサイトを通じたトークン化されたゴールド商品のアクセスを提供開始した。トークンはHSBC Orionプラットフォームで発行され、リテール向け、HSBCオンラインバンキングおよびHSBC香港モバイルアプリを通じて提供される。
15:30
Filecoinステーキング大手、Glifがポイントプログラム開始
暗号資産(仮想通貨)ファイルコイン(FIL)の、ステーキング・プロトコルGlifがポイントプログラムを開始した。FILトークン保有者は流動性プールにFILを預けることで、Glifのネイティブ・リキッド・リース・トークンである「iFIL」を受け取り、運用できる。
14:34
イーサリアム共同創設者ブテリン氏、Dencun後の改善点を語る
仮想通貨イーサリアムの共同創業者ヴィタリック・ブテリン氏は、Dencunが完了した今後の技術的な改善点を提案した。
14:11
CoinTradeがソラナ含む4銘柄の取扱い開始、ステーキングサービスにSOL追加
暗号資産(仮想通貨)販売所CoinTradeがソラナを含む4銘柄の取り扱いを開始。ステーキングサービスにSOLを追加した。条件をクリアすることでSOLをプレゼントするキャンペーンを開催中。ジパングコイン(ZPG)など三井物産デジタルコモディティーズも新規で取り扱う。
12:55
日本DAO協会4月1日に立ち上げ 府令改正も同日公布
日本DAO協会が4月1日に設立される。DAOの自主規制や健全なエコシステムづくりを推進していくもので、協会自体の運営もDAOで行う計画だ。
12:24
ビットコイン7万ドル台で高止まり、ブラックロックの新規ファンド好調でRWA関連銘柄買われる
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが7万ドル台新高値をうかがう展開。アルト相場ではブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」絶好調の影響で、ONDOなどのRWA関連銘柄が買われた。
11:30
Googleサーチ、ビットコインやArbitrumなどのアドレスで資産残高を確認可能に
全ての資産を表示するわけではなく、残高は各ネットワークのネイティブトークン(ETHやARB、OPなど)のみを表示。
10:50
5月のローンチ目指す、香港でビットコイン現物ETF申請のVSFG
仮に香港で承認された場合、アジア初の事例となり、今後日本でのビットコインETF上場や発行にも追い風になりうるとみられる。
10:00
FTXのサム前CEOに懲役25年の判決 カリフォルニアで服役へ
米国地方裁判所の判事は28日、破綻した仮想通貨取引所FTXのサム前CEOに対して懲役25年、および最大1.7兆円の資産没収という判決を言い渡した。
08:40
2.6兆円相当のBTC保有数到達、ブラックロックのビットコイン現物ETF
純流入再び加速 ブラックロックのIBIT・ビットコイン現物ETFの運用資産は初めて、250,000 BTC(2.6兆円)を超えた。1月11日の取引開始からわずか11週間で2兆円…
08:10
Wormholeの仮想通貨「W」、取得開始日明かす
Wormholeは、今月7日に、Wトークンのエアドロップアロケーションや適合対象アドレスを公開。ソラナ、EVM系、Sui、Aptos、Osmosis、Injectiveといったネットワークでのユーザーや、ソラナNo.1NFTコレクションである「Mad Lads」のホルダーを対象としている。
07:40
米投資会社、マイクロストラテジーの株はBTCより割高と指摘
マイクロストラテジーの株価から概算する仮想通貨ビットコインの価格は17万ドル超であると米ケリスデールが分析。同社の株は、ビットコインに対し正当ではないプレミアムがついて取引されているとの見方を示した。
07:20
アバランチ財団「Codebase」、最初の支援プロジェクト15社を選出
アバランチではすでに「Colony Lab」という分散型アクセラレーターが活動しているが、今回Codebaseと連携し支援対象への資金提供を拡大し、1プロジェクトにつき、100万ドルを超える金額を提供する可能性がある。
06:45
5月承認の可能性低いもBitwiseらがイーサリアム現物ETFの上場申請行う
イーサリアムETFが現在の多くの申請の最終期限となる5月に承認される見込みは、SECがイーサリアム財団を調査しているとの報道などを受け大幅に後退している。1月には70%あったが、現在は20%程度まで低下してきた模様だ。
05:50
Bybit、ソラナミームコイン「POPCAT」の永久先物提供
ソラナの仮想通貨ミームコインへの需要は未だ高い。代表的な犬系ミームコイン「WIF」は29日過去最高値を更新し、前日比で20%上昇している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
2024/04/13 10:00 ~ 17:00
その他 オンライン
重要指標
一覧
新着指標
一覧