
- イーサリアムと同じくスマートコントラクトという機能を持つ
- この機能により、契約情報や条件をブロックチェーン上に記載することが出来ます。
- 大手企業との提携が多い
- Microsoft AzureやShape Shift等と提携しており、信頼性の高いプラットフォームです。
- サイドチェーンを使用している
- これにより、重大なバグや問題(イーサリアムのTHE DAO事件等)が起きても対応しやすくなっています。
概要
通貨コード | LSK |
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取引開始日 | 2014年01月18日 |
承認アルゴリズム | Delegated Proof of Stakes(SHA-256) |
発行上限 | なし |
現在の流通量 | 110,008,590LISK(2017/7/25) |
ブロック生成サイクル | 約11秒 |
公式ページ | LISK公式サイト |
ブロックチェーンURL | ブロックチェーンサイト |
White paper | White paperページ |
リスク(LISK)はCryptiからフォークして生まれた分散型アプリケーションプラットフォームです。
分散型アプリケーションとは、オープンソースであり、中央集権型の発行主体が存在せず、ブロックチェーンを利用しているアプリケーションです。
英語では「Decentralized Applications」、通称「DApps」と呼ばれています。
分散型アプリケーションプラットフォームについて簡単に述べると、ブロックチェーンを利用した分散型アプリケーション(DApps)の利用に付き纏う制限を取り除くことを目的としたプラットフォーム(ソフトが動作するための土台)です。イーサリアムもこれに当たります。
歴史
リスク(LISK)の前身について説明します。Cryptiという、同じく分散型アプリケーション開発プラットフォームの構築を目指すプロジェクトがあり、このCryptiのメンバーだったMax Kordek(現Lisk CEO)とOlivier Beddows(現Lisk CTO)がハードフォークして開発を始めたのがリスク(LISK)です。
LISKはICO(クラウドセール)により資金を集めた通貨の一つです。2016年2月から2ヵ月に渡って行われたICOでは、6億円ほど集まりました。
Microsoft Azureとパートナーシップを結んだこともニュースになりました。Microsoft Azure以外にはShape Shiftなどとも提携しています。

ICO後、2017年初めの頃は10円台でしたが、2017年6月には450円近くまで価格が上がりました。LISK(リスク)のマイニング(フォージング)は1年ごとに報酬が減るため、その影響もありますが、これはアルトコイン総じての暴騰に巻き込まれた形だと思われます。
ちなみに現在のLISKはバージョン0.8と言われており、1.0になった際にまた価格が上がると予想されるので、動向に注意を払う必要があります。
特徴
LISK(リスク)には多くの特徴があります。その中でも代表的な特徴を3つ紹介します。
人気のプログラミング言語「javascript」を採用
javascriptは現在多くの人が利用しており、多くのwebエンジニアにとって開発に参入しやすくなっています。
一方のイーサリアムでは、スマートコントラクトの記述にSolidityという独自のプログラミング言語を使用しているため開発がし辛いという側面があります。
サイドチェーンを使用している
イーサリアムではメインチェーンと呼ばれる場所にスマートコントラクトを記述していきますが、LISKではサイドチェーンと呼ばれる場所に記述を行います。メインチェーンにはサイドチェーンへのリンクが記述され、それぞれのサイドチェーン上でアプリケーションが稼働していく、つまりはまとめサイト(メインチェーン)にサイドチェーンのリンクを乗せるイメージです。
サイドチェーンに記述を行うことで、DAOであったようなハッカーによるハッキングが起きたとしても、サイドチェーン上のアプリケーションを書き換えることで対応することが可能になります。
この結果、メインチェーンを書き換える必要がなくなり、イーサリアムのハードフォークのような対応が起きなくなります。このように、重大なバグや問題が起きても対応しやすいという点がリスクの優れている点です。
さらに、LISKで開発されたそれぞれのアプリケーション、DAppsではチェーンのコンセンサスアルゴリズムを変更することができるようになる予定です。PoW(Proof of Work)とPoS(Proof of Stake)どちらにすることも出来ると言われています。
また、サイドチェーンのメリットは他にも処理能力の向上にあります。一つのブロックチェーンでだけでプログラムを運用するより、複数のブロックチェーンを使って動かすことにより、処理能力が向上します。
イメージとしてはCPUです。CPUの数があればあるほどPCの処理能力はアップするので、それとよく似ています。
フォージングについて
LISK(リスク)のマイニングは、厳密にはマイニングではなく「フォージング」と呼びます。
先に述べたように、LISKのフォージングは毎年フォージングできる量が減っていくという特徴があります。ビットコインは約10分に1ブロックをマイニングしていますが、LISK(リスク)は約10秒に1ブロックをフォージングしていきます。
取引所
LISKを国内で取り扱っているのは国内ではcoincheckのみです。coincheckで買うのは簡単ですが、取引手数料が高いので、国外の取引所で購入するのをお勧めします。
国外の取引所ではPoloniexなどがお勧めです。
取り扱い取引所 | CoinPost記事 |
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![]() | ビットフライヤーとは? |
![]() | コインチェックとは? |
![]() | Poloniex(ポロニエックス)とは? |
![]() | Bittrex(ビットトレックス)とは? |
Yobit | 調査中 |
ウォレット
リスクのウォレットでお勧めなのはLISK nanoです。公式ページからダウンロードすることが出来ます。
LISK nano公式:https://lisk.io/download
マイニング
LISKはマイニング方式にDelegated Proof of Stake(DPOS)を採用しています。DPOSでは取引の承認をしたものに報酬が与えられます。
もともと、DPOSはビットシェアーズ(Bit Shares)で採用されたシステムでした。
LISKのDPOSの報酬財源は、LISKの取引手数料と新規発行されたLISKの両方から発行されます。1年目のLISKの承認報酬は、1ブロックにつき5LISKです。その後、1年ごとに1LISKずつ報酬が減っていき、5年目以降は1ブロックにつき1LISKが固定になります。
まとめ
サイドチェーンを利用することでLISK(リスク)はイーサリアムの欠点を補うような形となっていて、更にはMicrosoft AzureやShape Shiftと提携しているため、LISK(リスク)は信頼性の高いプロジェクトと市場に認識されています。
LISK(リスク)は未だバージョン0.8と言われており、1.0になった際には価格が伸びる可能性が高いため、開発の進捗状況が非常に注目されている通貨と言えるでしょう。
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