CoinPostで今最も読まれています

欧州トップのブロックチェーン友好国スイス:自国発行デジタル通貨「eフラン」調査へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

スイスが自国発行通貨「eフラン」調査
ブロックチェーン友好国として知られるスイスが、自国発行のデジタル通貨「eフラン」についての調査を始めました。しかし、スイス国内でも政府発行のデジタル通貨に対しては賛否両論です。
ブロックチェーン企業設立に適している欧州10カ国でスイスがトップ
BlockShow Europe 2018が発表した調査結果で、ブロックチェーン企業設立に適している欧州10カ国の内、スイスは第1位にランクインしました。スイスは「クリプトバレー」とも呼ばれるツークが、ブロックチェーンプロジェクトの集う地域として有名です。
クリプトバレーとは
スイスのツーク州のこと。イーサリアムの出身国であるスイスの中でも、ツーク州は税率が低いこともあり、ブロックチェーン企業が数多く集まる。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

スイスが自国発行通貨「eフラン」調査

ブロックチェーン友好国として知られるスイスが、自国発行のデジタル通貨「eフラン」についての調査を始めました。

政府の行政を担当する連邦参事会は、この通貨を発行した場合のメリットとデメリットを報告するよう求めています。

参事会は、以下のように述べています。

「連邦参事会は、電子フランの使用に伴い、法的および金融面で大きな変革が起きる可能性を理解している」

「eフランのリスクとチャンスを調査し、eフランの法的、経済的、金融的側面を明確にするために、この提案が採択されることを要請する」

一方で、スイス国内でも仮想通貨導入に対する意見は割れています。

スイス証券取引所の会長、Romeo Lacher氏は2月に以下のように述べています。

「中央銀行の支配下にeフランを置く事で、多くのシナジーが発生し、経済に好影響となる」

しかし、スイス国立銀行の理事、Andréa Maechler氏は、民間のデジタル通貨のリスクは低いと述べながらも、中央銀行発行のデジタル通貨については、「計り知れないリスクを与える可能性がある」と指摘しました。

政府や中央銀行発行のデジタル通貨が増加する?

中央銀行が発行する公式のデジタル通貨CBDC(Central Bank Digital Currency)や、政府発行のデジタル通貨という案については、各国で議論が進められています。

ロシアでは、政府発行の仮想通貨「クリプトルーブル」を発行することがプーチン大統領の計画で決定済みです。

1月には、クリプトルーブルの法定通貨化を進める法案も提出されました。

また、ベネズエラでも、政府発行の仮想通貨「ペトロ」が史上最大級の調達額を更新し、話題になりました。

更に、世界各国の金融事業者70社によって作られたR3コンソーシアムのディレクターであるAntony Lewis氏が、4月3日、4日に開催したDeconomyにて正式に2018年以内のCBDC運用の見通しを発表しています。

中央銀行発行のデジタル通貨CBDCが年内運用開始か|市場に与える影響は?
分散型台帳開発を専門とするアメリカの企業R3が中心となった世界各国の金融事業者のコンソーシアム、R3コンソーシアムが、先日行われたDeconomyにて、CBDC年内運用開始の可能性があると発表しました。

ブロックチェーン企業設立に適している欧州10カ国でスイスがトップ

BlockShow Europe 2018が発表した調査結果で、ブロックチェーン企業設立に適している欧州10カ国の内、スイスは第1位にランクインしました。

第2位にはジブラルタル、第3位にはBinanceやOKEXを迎え入れたマルタがランクインしています。

スイスは「クリプトバレー」とも呼ばれるツークが、ブロックチェーンプロジェクトの集う地域として有名です。

ツークは税率が低い事でも知られていて、ICO企業も多く集まります。

スイスではICOガイドラインが発行され、ICO規制が拡大したことで、ブロックチェーン技術の中心地としての地位を失い始めたのでは、という指摘もありました。

しかし、今調査により、スイスは未だ中心地であるというイメージを保ったままだ、と言えるかもしれません。

スイス規制拡大:ブロックチェーン中心地区としての地位を失う危機に
今回、スイス当局はトークンを3種類に定義し、それぞれに対し対応を発表する形でICO規制を拡大しました。これを受けてICOプロジェクトが国外に流出するなど、スイスのブロックチェーンプロジェクトの中心地的なステータスが危ぶまれています。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/20 土曜日
12:30
コスモス基盤のInjective、Web3スマホ「JamboPhone」でDeFi機能提供
レイヤー1ブロックチェーンInjectiveは、Jamboテクノロジーと提携してWeb3スマホ「JamboPhone」でDeFi機能を提供すると発表した。
12:00
知らずに損しているかも?取引所選び 3つの注意点
ビットコインなどの投資初心者に大事な暗号資産(仮想通貨)取引所選びと、後悔しがちな代表的な失敗事例3つを解説。手数料、価格、取扱銘柄の違いを比較し、最適な仮想通貨取引所を見極めるポイント、賢い投資戦略と失敗回避のためのチェックリストも提供。
10:30
ソラナWeb3ゲーム「Nyan Heroes」、Epicのストアでトップ30入り
ブロックチェーンゲーム「Nyan Heroes」はEpic Games Storeで最もプレイされたゲームでトップ30以内に入った。今後NFT機能や独自の仮想通貨も導入する予定だ。
09:15
ビットコイン、4度目の半減期完了 報酬が3.125 BTCに
直近の米経済指標(3月の雇用統計やCPI等)が景気の堅調さを改めて示しているため、FRBが利下げを急ぐ必要がなくなりつつあるとの観測が高まってきており、仮想通貨や株のようなリスク資産をさらに押し上げる力は弱まってきたようだ。
08:25
BTCクジラが1900億円相当のビットコイン押し目買い、エヌビディアなど大幅安|金融短観
19日のアジア時間はイスラエルがイランに対して報復攻撃を実施したとのメディア報道が嫌気され日経平均指数や上海総合指数などは大きく下がったが、その後攻撃の規模が限定されており核施設に被害はなかったとの報道を受け米国の株式市場ではこのニュースへの反応は見られなかった。
06:45
Magic Eden、BaseチェーンのNFTに対応へ Open Editionミントも予定
Magic Edenは現在NFTマーケットプレイスのランキングで1位。ビットコイン半減期を背景に需要が高まるビットコインOrdinalsおよびビットコイン上の「Runes」への期待が出来高を押し上げている。
06:15
マイクロストラテジーのセイラー会長、自社株売却で570億円の利益
マイクロストラテジーの株価は仮想通貨ビットコインの3月の高騰に伴い3月27日に1,919ドルまで値上がりした。同株は年初来+71.37%のパフォーマンスを見せた。
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧