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5/23(水)|仮想通貨市場は下落の勢いが鮮明に・ポジティブニュースを覆い隠す現状

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仮想通貨市場
仮想通貨市場は2日連続の全面安。業界の進展を示す”ポジティブニュース”も散見されてはいるものの、モナコインへの攻撃やVergeへの51%攻撃など、立て続けに発生する”ネガティブニュース”の方がより際立つ格好となっており、投資家心理の悪化を招いている現状があります。
日米株価市場
本日は日米ともに株安の展開となりました。主な下落要因は米朝首脳会談を巡るトランプ大統領の先送りを示唆する発言。イランへの経済制裁等も含めて、再び地政学リスクが意識され、両市場ともに下落となりました。

仮想通貨市場

仮想通貨市場は下落幅を加速させ、2日連続の全面安に。

19時半時点で、最大の時価総額を持つビットコインが前日比4.4%の下げ幅となった他、アルトコイン市場も軒並み5%を超えるマイナスを見せています。

出典:TradingView

コインテレグラフ社が提供する、市場のヒートマップを見るとその状況は一目瞭然です。

出典:CoinTelegraph

コインポストでは、「仮想通貨全面安の原因を探る」という考察記事を掲載しましたが、マイナス材料だけでなく、大手金融機関の参入やユースケースの発表など、前向きなプラス材料も混在している状況ではあります。

大きな重荷となったのは、アメリカとカナダの40以上の規制機関が一丸となって仮想通貨詐欺の排除運動に乗り出した規制強化ニュースの他、ビットコインのアルゴリズムでもあるPOWシステムを突いた「51%攻撃」がVergeネットワークへ行われた事件です。

51%攻撃は、過去のブロックの改ざんこそできないものの、ブロック承認時間が短くハッシュレートが分散されていない通貨やPOWシステムへの信頼度が低下したことで、投資家心理を悪化させた可能性が考えられます。

この事件は、POWのなかでも高いハッシュレートで”ブロックチェーンのセキュリティが維持されている”、ビットコインやビットコインキャッシュなどの主要通貨の価値を再認識できた、と捉えることも出来ます。

市場の下落が、良いニュースを覆い隠す

今月上旬、BKCMの創立者兼CNBCの番組Fast Moneyのレギュラー出演者であるBrian Kelly氏は、市場がニューヨーク証券取引所とJPモルガンが仮想通貨市場に参入する報道に関して、ポジティブに反応しなかったことに対する驚きを強調しました。

もし、最も景気の良かった今年1月に、これらの巨大金融機関による仮想通貨市場への参入が報じられた場合、市場時価総額1兆ドルを超えた可能性も考えられます。

(仮想通貨市場の最高時価総額は8197億USD、現在は3449億USD)

出典:Coinmarketcap

今までには見られなかった、機関投資家、金融機関、銀行、証券市場、そして政府の関与があったにも関わらず、仮想通貨市場は低調です。

現在のような変動性が高い時期に、個人投資者や新規顧客が売りに傾きやすいトレンドである反面、大口投資家にとっては大量購入する絶好の機会だと見られます。

世界最大級の仮想通貨同士の両替所「ShapeShift」のCEO「Erik Voorhees」氏は、以下のように主張しています。

「私は、金融企業が仮想通貨市場に参入することに大賛成だ。なぜなら、企業が扱っている法定通貨とは異なり、仮想通貨は通貨単位でマーケットを元にしたものであり、透明性と正当性を有している。」

Voorhees氏は、BTCやETHのような仮想通貨は、いずれ法定通貨に取って代わると強調。

「結局、ビジネスがお金に付いていく。金融企業が現在の仮想通貨に対する試みから目を逸らし続けるとは信じ難く、”逆に引き込まれつつある”。」

と付け加えました。

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株

仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株では、『“ブロックチェーンゲーム”離陸前夜、「仮想通貨」が業界地図を変える』として、株探ニュースで特集を組まれたことが、市場の関心を集める刺激材料となり、ポストソシャゲ銘柄として期待される”ブロックチェーンゲーム銘柄”が全面高。

値上がり率1位は、グッドラックスリーと共同開発するブロックチェーンゲーム「くりぷ豚(トン)」のリリースを控える「セレス(3696)」で、13.99%の大幅高。

同社はコインチェック関連銘柄でもあり、今後3年間に渡り「アーンアウト条項」による大幅な利益上乗せも期待されています。

そのほか、モバイルアプリを中心に展開する東証1部上場の「モバイルファクトリー(3912)」が7.39%高。

同社は、スマートフォン向けのブラウザ兼仮想通貨ウォレット「pochi(ポチ)」およびアプリケーションプラットフォーム「uniqys(ユニキス)」と同プラットフォーム上のゲームを、2018年夏リリース予定としています。

さらに『秘密結社鷹の爪』で有名な「株式会社ディー・エル・イー(3689)」が12.33%高となるなど、ブロックチェーンゲームセクター全体での高騰を確認できます。

有望視されている仮想通貨(ブロックチェーン)関連株の最新情報は、以下の記事でまとめているので参考にどうぞ。

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NY市場

  • NYダウ 24,834.41(-178.88)
  • NASDAQ 7,378.46(-15.58)
  • S&P500 2,724.44(-8.57)

日本時間23日早朝(米国時間22日)に引けたNY株式市場は、主要三指数揃って下落。

中国政府は7月1日に、輸入乗用車に対する関税を25%から15%に引き下げると5月22日付で発表し、この報道の影響からダウは寄り付き直後はプラス圏で推移していました。

しかし、トランプ大統領が米中首脳会談を先送りする可能性について言及した事や、21日に発表した「史上最強」と評したイランへの経済制裁への懸念から地政学リスクが再び意識され、ダウは178ドル安となりました。

長期金利は3.06%前後となり、引き続き金利が高い水準であった他、WTI原油先物価格も72ドルとして依然高い水準で推移しております。

百貨店大手のJCペニーはCEOの交代報道などもあり6%の下落となった一方で、業績の見通し引き上げや100億ドルの自社株買い発表などがあったマイクロン・テクノロジーが6.4%の大幅上昇となりました。

東京市場

  • 日経平均22,689.74(-270.60)
  • TOPIX 1,797.31(-12.26)
  • マザーズ 1,170.74(-8.27)

23日の東京株式市場は主要三指数揃って下落。

NY市場と同様に米朝首脳会談を巡るトランプ大統領の発言から地政学リスクが意識された他、110円台半ばまで円高が進行した事で日経平均は270円安となりました。21日に2万3000円台を回復したものの、現在調整が進んでおります。

また本日は、ファーストリテイリングが3.51%の下落となり、ファーストリテリング単体で日経平均を64円も押し下げた他、ソフトバンク、ファナック、ダイキンなどの値がさ株が下落し、ファーストリテイリングを含む4銘柄で107円も日経平均を下げました。

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注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/23 火曜日
14:00
ベネズエラ、石油取引で仮想通貨使用を加速か
ベネズエラの国営石油会社PDVSAは原油と燃料の輸出において、暗号資産(仮想通貨)の利用を増やす計画だ。背景には米国による制裁再発動がある。
13:00
SEC弁護士2名が辞任、「重大な権力乱用」と非難受け 
米仮想通貨企業Debt Boxに対する訴訟において、連邦地裁が「重大な権力乱用」を理由に米国証券取引委員会に制裁を課したことを受け、同委員会の担当弁護士2名が辞任したことがわかった。
12:00
「スイス中銀はビットコインを準備資産に持つべき」2B4CHが提唱
スイスの仮想通貨擁護団体「2B4CH」は、スイス国立銀行がビットコインを準備金として持つことを提唱している。国民投票を目指す計画だ。
11:00
米大統領候補ケネディJr氏、ブロックチェーンによる国家予算監督を提唱
米大統領選候補のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は21日、米国の国家予算をブロックチェーンに記録して透明性を高めるという考えを披露した。
10:12
NY証券取引所、取引時間の延伸を検討か
仮想通貨と同様に株式等を24時間取引できるようにすることのメリットなどを、ニューヨーク証券取引所が市場参加者に調査していることがわかった。調査の概要が明らかになっている。
09:25
Xverseウォレット、ビットコインRunes機能対応
XverseはOKXのOrdinalsマーケットプレイスや、Magic EdenのビットコインNFT電子市場で利用可能だ。ライバルの仮想通貨ビットコイン専用ウォレット「UniSat」もRunesに対応済み。
08:00
FTX、ロックされたソラナを個人投資家参加のオークションに
FTXは4月上旬ロックされたSOLを清算するために、高割引として、2,500万~3,000万の仮想通貨SOLを約19億ドル相当で売却。これは、1トークン=64ドルの安値だったが、当時の価格は約175ドルだった。
07:15
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スクエニのNFTコレクティブルアートプロジェクト「シンビオジェネシス」の世界展開を支援するとアニモカブランズジャパンが発表。400社超のWeb3企業に投資するアニモカブランズのネットワークも活用する。
06:45
Magic Eden、ビットコインのミームコイン規格Runesに対応
Runesはビットコインの4度目の半減期が発動した4月20日にローンチされたビットコインメインネット上で代替可能な新規ミームコインを発行するプロトコルで、既存のBRC20トークン規格の改善版に当たる。
05:55
コインベース、AI・ゲーミング仮想通貨銘柄新規上場
KARRATプロトコルは、仮想通貨KARRATによってサポートされた分散型ゲームインフラストラクチャレイヤーで、ゲーム、エンターテインメント、AI主導の体験進化を加速させることを目的としている。
04/22 月曜日
14:47
ビットコインの新規格「Runes」、半減期後の需要殺到でBTC取引手数料が急騰
半減期直後の仮想通貨ビットコインにおいて、新規格「Runes(ルーン)」の影響が大きな反響を呼んだ。Ordinals(オーディナル)」開発者であるCasey Rodarmor氏が生み出したものであり、そのメリットに焦点が当たっている。
14:16
米ブロック社支援のマイニング企業Gridless、ケニアで再生エネルギーの利用促進
仮想通貨マイニング企業Gridlessは、アフリカ各国で太陽光や地熱を利用してBTCマイニングを行っている。地域の電力網にも貢献する仕組みだ。
12:20
マウントゴックス弁済巡る思惑強まる、公式サイトで日本円などの支払いオプション提示か
破綻した仮想通貨取引所マウントゴックスは、債権者への仮想通貨弁済について詳細を記した表を更新した.。返還金の売り圧も懸念されているところだ。
12:08
ビットコイン半減期後に相場反発、マイナー収益や取引手数料高騰の背景は?
米株指数が下落する中、半減期後のビットコイン相場は自律反発後の方向感に欠ける展開に。一方で、Runes(ルーン)台頭の影響で取引手数料およびマイナー収益は記録的な数値を観測した。
04/21 日曜日
18:28
大手仮想通貨取引所BingX CPO、ビットコイン半減期の影響を語る
暗号資産(仮想通貨)業界で4年に1度のビットコイン(BTC)の半減期が訪れる中、TradingViewの「ベスト暗号資産取引所2021 & 2022」の受賞歴を持つBingX(ビンエックス)のヴィヴィアン・リン氏にインタビューを実施しました。

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2024/04/24 11:30 ~ 13:30
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2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
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