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ジンバブエ最高裁判所:中央銀行の仮想通貨禁止令を破棄する文書を公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

覆された禁止令
5月15日にジンバブエの中央銀行は、国内の仮想通貨取引の禁止令を公表し、仮想通貨取引所は閉鎖され、仮想通貨取引関連は凍結されましたが、今回の訴訟により、仮想通貨禁止令は破棄されました。
Golixの勝訴
ジンバブエの主要仮想通貨取引所であるGolixは、中央銀行に仮想通貨取引を禁止させる権限はないと主張し、訴訟を起こしました。結果的にその主張は、最高裁判所で認められ、最高裁判官が仮想通貨取引禁止令を破棄する公式の文書を公開しました。
BitMariとは
BitMariはジンバブエに拠点をおく決済プラットフォームです。ジンバブエでは送金にかかる費用が他国に比べ極端に高いという状況で、BitMariは迅速かつ 安価に送金することを可能にしました。

覆された禁止令

ジンバブエにて、仮想通貨を禁止する動きが出ていましたが、その禁止令は、5月24日に行われた裁判にて破棄されました。

5月15日にジンバブエの中央銀行であるジンバブエ準備銀行(The Reserve Bank of Zimbabwe, 以下、RBZ)は、国内の全ての金融機関に対し、仮想通貨取引を即刻禁止し、仮想通貨取引所との関係を60日以内に断ち切り、各口座残高を清算するよう呼びかけていました。

そして、RBZ銀行機関分野のディレクターを務めるNorman Mataruka氏は、消費者保護を推進し、国内の金融システムの安全性、整合性、健全性を保つために、仮想通貨禁止を公表したことを発表しました。

この仮想通貨禁止により、RBZはジンバブエ最大の仮想通貨取引所であるGolixの口座を含む、仮想通貨に関連する全ての口座は閉鎖されましたが、その行動に合法性はあるのか疑問視されていました。

さらに、ジンバブエは、不安定な金融システムを有し、ここ数年で、現地仮想通貨取引所のGolixや、仮想通貨を使用して送金の効率化を試みるBitmariなどの現地ビジネスが台頭してきていたことを考慮しても、今回の仮想通貨禁止勧告は得策ではないとされていました。

Golixの勝訴

しかし今週、ジンバブエの主要仮想通貨取引所であるGolixは、RBZが仮想通貨を禁止するような権利はないとして、訴訟を起こしました。

Golixによると、ジンバブエにて、法律や、規制を施行する権利があるのは、その議会のみであり、今回の仮想通貨禁止令を出したRBZは法律に反していると主張されています。

5月24日に行われた裁判で、Golixは、憲法弁護士を務めるFadzayi Mahere氏及び、弁護士のHopewell Chitima氏と共に弁護団を組織し、同国憲法の第68項に反しているとし、訴えましたが、RBZは、裁判所に現れることはありませんでした。

これにより、Harare最高裁判所はGolixの勝訴を認め、最高裁判官のAlphas Chitakunye氏は以下のように記述しました。

「2018年5月15日に、仮想通貨取引の停止、取引所の仮想通貨取引業務の廃止、関連する銀行口座の凍結を目的とした、被告(RBZ)による仮想通貨禁止令は、覆され、破棄されたことをここに示します。

そして、この記事の執筆時点で、RBZによる公式なコメントは公開されていません。

ジンバブエの仮想通貨コミュニティでは、募っていた不安から解放され、喜びの声が挙がってきているようですが、今回の訴訟を受け、RBZ及び、執行権を持つ議会が今後どのような動向を見せるのかが注目されています。

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