CoinPostで今最も読まれています

日本進出予定のCoinbase:ブロックチェーン証券の提供目指す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CoinbaseはSECのブローカー・ディーラーライセンスの承認待ち
世界最大級の仮想通貨取引所CoinbaseがSEC(米国証券取引委員会)のブローカー・ディーラーライセンスの獲得に向かっていることが発表されました。もし、承認されればCoinbaseはブロックチェーンベースの有価証券を提供することが可能になります。
Coinbaseの”ゴール”に向けた動き
先日、Coinbaseは三菱UFJフィナンシャルグループと連携し、日本市場に進出しました。また、Coinbaseは代替的取引システムや投資顧問業者のライセンスをもつ企業を買収してきました。Coinbaseは最も信頼される仮想通貨売買や利用の手段になるという”ゴール”に向け歩みを続けています。
代替的取引システム(Alternative Trading System)とは
Alternative Trading Systemは日本語訳にすると代替的取引システムとなります。米国の情報ネットワーク企業などが運営する電子取引システムのことです。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

投資顧問業者(registered investment advisor)とは
registered investment advisorは日本語では投資顧問業者となり、顧客に有価証券やデリバティブ取引への投資をサポートもしくは、投資の一任を受ける企業のことです。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

CoinbaseはSECのブローカー・ディーラーライセンスの承認待ち

今週水曜日6月6日に世界最大級の仮想通貨取引所Coinbaseが、 SEC(米国証券取引委員会)のブローカー・ディーラーライセンスの獲得に向かっていることが発表されました。

米国の証券ブローカー・ディーラーは証券会社に当たり、委託注文優先の取次業務であるブローカーと、顧客注文を仕切る業務であるディーラーを行うためにはSEC(米国証券取引委員会)への登録が義務付けられています。

Coinbaseの社長およびCOOであるAsiff Hirji氏(以下 Hirji氏)は同社のブログでこのことを明らかにしました。

現在、ブローカー・ディーラーライセンス(broker-dealer license)、代替的取引システム(Alternative Trading System)、投資顧問業者(registered investment advisor)の3つのライセンスの承認待ちとなっています。

もし承認されれば、CoinbaseはSEC(米国証券取引委員会)と米国の金融業規制機構であるFINRA(Financial Industry Regulatory Authority)の監視の下、ブロックチェーンベースの有価証券を提供することが出来ます。

SEC(米国証券取引委員会)Jay Clayton氏は、ビットコインなどのソブリン通貨と取って代わろうとしている仮想通貨に有価証券法を適用することはないと述べていますが、他の通貨に関しては議論が続けられており、初めにクラウドセールスによって配布された通貨は、ビットコインなどとは違うと発表しています。

さらに、SEC(米国証券取引委員会)は、ほぼ全てのICO(Initial coin offering)トークンは政府の指導基準の下では有価証券であるとしています。

Coinbaseの”ゴール”に向けた動き

Coinbaseは先日、三菱UFJフィナンシャルグループと連携し、日本市場の開拓を目指す意向を発表しました。

年内には、仮想通貨交換業の登録を申請する予定です。

三菱UFJと連携し日本進出する米最大級仮想通貨取引所Coinbaseの影響とは?
アメリカ最大の仮想通貨取引所であるCoinbaseは、16年7月に同社に10億円強出資した、三菱UFJフィナンシャルグループ(以下、三菱UFJ)と連携し、日本市場の開拓を目指すと日経新聞が報じました。

仮想通貨業界初のユニコーン企業であるCoinbaseは世界中でビジネスを深く広く広げています。

以前の発言によると、CoinbaseのHirji氏はCoinbaseのプラットフォームにリストアップされてる4つの通貨、ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコインは米国内での規制の風潮が流れていても、積極的にサポートしていくと発言しています。

ブローカー・ディーラーとして操業することで同社がリストアップすることができる資産(仮想通貨)の数を広げていくことが出来ます。

Hirji氏はブログに以下のように書いています。

「今では仮想通貨から有価証券トークンまで、たくさん種類のブロックチェーンベースのデジタル資産があります。

米国では、これらのいくつかはSEC(米国証券取引委員会)の監視の下になければなりません。

これを考慮しつつも、3つのライセンスを保持することで、私たちはゴールに一歩近づきます。

そのゴールとは、(Coinbaseが)顧客にとって様々な種類の仮想通貨資産を売買したり使用したりするには最も信頼できる手段になることです。」

3つのライセンスの獲得に向けた動きの一環として、Coinbaseは政府が発行する様々なライセンスを持っている3社を買収してきました。

ブローカー・ディーラーとしてSEC(米国証券取引委員会)に登録しているKeystone Capital Corp.とVenovate Marketplace, Inc.に加え、投資顧問業者(registered investment advisor)の認可を受けているDigital Wealth LLC.を買収しました。

また、Venovate Marketplace, Inc.は代替的取引システム(Alternative Trading System)としての認可も受けています。

Hirji氏は次のようにブログを締めくくっています。

「世界のよりオープンな金融システムに向けた大きな一歩だと考えています。

ライセンス獲得を目指し、またブロックチェーンの恩恵を統制された金融サービス産業に与えるように努力してまいります。

随時新情報を更新していくことを楽しみにしています。」

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/20 土曜日
18:00
TON、Telegramのユーザーに照準 トンコイン奨励金を提供
Telegramのウォレットがサポートするブロックチェーン「TON」の手数料削減と、1,100万TONのインセンティブプログラムを開始。特に500万単位の暗号資産(仮想通貨)TONがTelegramユーザーに報酬として付与される。
16:30
日銀、CBDC戦略の中間報告を公表 想定モデルと5つの課題
日本銀行が公表したCBDC中間整理報告書の主要論点や影響について解説。CBDCの導入方針やデジタル通貨の未来についての展望を探る。
12:30
コスモス基盤のInjective、Web3スマホ「JamboPhone」でDeFi機能提供
レイヤー1ブロックチェーンInjectiveは、Jamboテクノロジーと提携してWeb3スマホ「JamboPhone」でDeFi機能を提供すると発表した。
12:00
知らずに損しているかも?取引所選び 3つの注意点
ビットコインなどの投資初心者に大事な暗号資産(仮想通貨)取引所選びと、後悔しがちな代表的な失敗事例3つを解説。手数料、価格、取扱銘柄の違いを比較し、最適な仮想通貨取引所を見極めるポイント、賢い投資戦略と失敗回避のためのチェックリストも提供。
10:30
ソラナWeb3ゲーム「Nyan Heroes」、Epicのストアでトップ30入り
ブロックチェーンゲーム「Nyan Heroes」はEpic Games Storeで最もプレイされたゲームでトップ30以内に入った。今後NFT機能や独自の仮想通貨も導入する予定だ。
09:15
ビットコイン、4度目の半減期完了 報酬が3.125 BTCに
直近の米経済指標(3月の雇用統計やCPI等)が景気の堅調さを改めて示しているため、FRBが利下げを急ぐ必要がなくなりつつあるとの観測が高まってきており、仮想通貨や株のようなリスク資産をさらに押し上げる力は弱まってきたようだ。
08:25
BTCクジラが1900億円相当のビットコイン押し目買い、エヌビディアなど大幅安|金融短観
19日のアジア時間はイスラエルがイランに対して報復攻撃を実施したとのメディア報道が嫌気され日経平均指数や上海総合指数などは大きく下がったが、その後攻撃の規模が限定されており核施設に被害はなかったとの報道を受け米国の株式市場ではこのニュースへの反応は見られなかった。
06:45
Magic Eden、BaseチェーンのNFTに対応へ Open Editionミントも予定
Magic Edenは現在NFTマーケットプレイスのランキングで1位。ビットコイン半減期を背景に需要が高まるビットコインOrdinalsおよびビットコイン上の「Runes」への期待が出来高を押し上げている。
06:15
マイクロストラテジーのセイラー会長、自社株売却で570億円の利益
マイクロストラテジーの株価は仮想通貨ビットコインの3月の高騰に伴い3月27日に1,919ドルまで値上がりした。同株は年初来+71.37%のパフォーマンスを見せた。
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧