CoinPostで今最も読まれています

6/9 Huobi研究所提供業界研究レポート:HB10インデックス指数は19%上昇し、BTCのハッシュレートは増加

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Huobi研究所提供業界研究レポート
今週も仮想通貨取引所の中でも大手取引所のHuobi社の研究所でリリースされているレポートをCoinPostで日本語に訳し、皆様にお届けいたします。

今回も主に「仮想通貨市場に関する統計」と、「マイニングに関する統計」の2点をピックアップ。

現在話題のHB10インデックス指数のデータなど、仮想通貨投資家必見の内容になっておりますので、この調査レポートを是非仮想通貨投資にお役立て下さい。

1.仮想通貨市場について

仮想通貨マーケット概況

今週の仮想通貨市場は全体的に上昇傾向で、仮想通貨時価総額上位100位のうち下落したのは15通貨にとどまりました。

Coinmarketcapによると6/4時点で、仮想通貨時価総額上位100位の合計時価総額は先週比6.36%増加し、日本円にして約36兆円(3291億4千万ドル)となりました。

現在の仮想通貨時価総額ランキング上位100位以内で、最も上昇した通貨は先週比65%上昇したThetaであり、時価総額ランキングも127位から37位もランクアップし90位となりました。

次に上昇したのは先週比36.89%増加したNXSであり、時価総額ランキングを110位から20位ランクアップさせ、90位となりました。その他、先週比31.12%増加し、時価総額ランキングを16位ランクアップさせたMYB、先週比9.57%増加し、時価総額ランキングを2位ランクアップさせたNXT、MOACなどの3通貨も時価総額100位以内にランクインしました。

また、通貨の価格でも最も増加したのは先週比62.18%の上昇となったThetaであり、最も価格が減少したのは先週比14.46%の下落したTRXとなりました。

6/4時点のBTC価格はドル建てで7682.64ドルと先週比4.83%の上昇となり、ETHはドル建て602.88ドルと先週比3.33%の上昇となりました。

図1.時価総額100位以内の仮想通貨価格の変動率上位下位トップ5

提供:Huobi研究所

時価総額トップ100位通貨の取引高

6/4時点の時価総額トップ100の24時間における取引高は先週比47.01%の上昇となりました。

21通貨が100%以上取引高を増加させ、中でもMYBの取引高の増加が最も著しく、先週比で1935.12%も取引高を増加させました。次に取引高を増加させたのはThetaで、先週比315.1%の増加となりました。

全体的に取引高は増加したものの、一方で19通貨が取引高を減少させ、そのうちの7通貨が先週比で40%以上もの減少しており、その中でも最も減少したのは先週比70.86%の減少となったPPTとなりました。

図2.仮想通貨時価総額トップ100位の合計時価総額(左)と24時間の取引高(10億ドル単位)

提供:Huobi研究所

上位10通貨の市場占有率、マーケットシェア

時価総額ランキング上位10通貨における市場占有率、マーケットシェアは比較的安定しており、時価総額トップ上位10通貨の合計時価総額は先週比で6.82%増加させ、約30兆円(2770億7000万ドル)となり、上位10通貨が仮想通貨市場全体の時価総額に占める割合は79.79%と、約8割の市場占有率、マーケットシェアは維持しております。

上位10通貨のうち、4通貨で市場占有率の低下が見られましたが、ビットコイン(BTC9は先週とほとんど変わらずの37.77%の市場占有率を維持しております。

図3.時価総額上位10通貨の市場占有率(マーケットシェア)

提供:Huobi研究所

図4. 時価総額上位10通貨の市場占有率(マーケットシェア)の先週比比較

提供:Huobi研究所

HB10インデックス指数

また、Huobiが10通貨で構成して算出しているHB10インデックス指数は19.06%と大幅な上昇を見せました。

6/3深夜の時点でHB10インデックス指数は1126.34となっており、先週比19.06%の上昇となりました。今週1週間での最高値は1127.58で、最低値は860.72となっております。

図5.HB10 構成通貨と構成比率

提供:Huobi研究所

マイニングに関する調査

ハッシュレート

今週、ビットコイン(BTC)のハッシュレートは増加し、イーサリアム(ETH)のハッシュレートは減少しました。

内訳としては、ビットコイン(BTC)ネットワークの平均ハッシュレートは先週比2.23%の上昇となる30.18 となった一方で、イーサリアム(ETH)の平均ハッシュレートは先週比1.52%の減少となる、264.1TH/sとなりました。

図6.ビットコイン(BTC)のハッシュレート変化グラフ

提供:Huobi研究所

図7.イーサリアム(ETH)ハッシュレートの変化

提供:Huobi研究所

ディフィカルティ

今週、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)におけるディフィカルティ(マイニングの難易度)は、やや増加しました。

6/3時点のビットコイン(BTC)のディフィカルティは先週比1.77%の上昇となる、3.77Tとなった一方で、イーサリアム(ETH)のディフィカルティは先週比1.69%の減少となる3.203Pとなりました。

図8.ビットコイン(BTC)マイニングディフィカルティ(難易度)

提供:Huobi研究所

図9.イーサリアム(ETH)マイニングディフィカルティ(難易度)

提供:Huobi研究所

マイニングプールの市場占有率、マーケットシェア

マイニングプール市場全体におけるBTC.comの市場占有率、マーケットシェアはやや増加となり、Ethermineの市場占有率は比較的先週からほとんど変わらず、安定して推移しております。

5/28から6/4までで、ビットコイン(BTC)のブロックチェーン上でマイニングが行われたブロック数は先週比で0.45%減少し、1112個となり、イーサリアム(ETH)ネットワークで生成されたブロック数も先週比で0.32%の減少となる39414個となりました。

    ビットコイン(BTC)マイニングプールの市場占有率

    (マイニングプール名−ブロック生成数、市場占有率、ハッシュレートの順で記載)

  • BTC.comー282個、25.36%、8.69EH/s
  • AntPoolー175個、15.74%、5.39EH/s
  • SlushPoolー128個、11.51%、3.94EH/s
  • BTC.TOPー123個、11.06%、3.79EH/s
  • ViaBTCー100個、8.99%、3.08EH/s

図10.ビットコイン(BTC)マイニングプールの市場占有率(マーケットシェア)

提供:Huobi研究所

    イーサリアム(ETH)マイニングプールの市場占有率

    (マイニングプール名−ブロック生成数、市場占有率の順で記載)

  • Ethermineー10556個、26.78%
  • f2pool_2ー6565個、16.65%
  • SparkPoolー6464個、16.4%
  • Nanopoolー5090個、12.91%
  • miningpoolhub_1ー3918個、9.94%

図11.イーサリアム(ETH) マイニングプールの市場占有率

提供:Huobi研究所

トランザクション回数やブロックサイズについて

今週、ビットコイン(BTC)のブロックサイズは増加しましたが、ブロック毎の平均トランザクション回数は減少しました。イーサリアム(ETH)のブロックデータサイズと平均トランザクション回数は共に増加となりました。

内訳をみると、ビットコイン(BTC)の平均ブロックサイズは先週比で11.3%の増加し751.3Kbsとなり、ブロック毎の平均トランザクション回数も先週比率で2.47%の減少となる1305回となりました。(blockchain.info参照)

図12.ビットコイン(BTC)のブロックデータサイズ

提供:Huobi研究所

図13.ビットコイン(BTC)の平均トランザクション回数

提供:Huobi研究所

イーサリアム(ETH)の平均ブロックデータサイズは先週比率で2.8%の増加となる25555bytesとなり、イーサリアム(ETH)ブロック毎の平均トランザクション回数も先週比率で0.915%の増加となる143.31回となりました。(etherchain参照)

図14:イーサリアム(ETH)平均ブロックデータサイズ

提供:Huobi研究所

図15:イーサリアム(ETH)の平均トラザクション回数

提供:Huobi研究所

Huobi研究所について

Huobi研究所は、仮想通貨取引所を運営しているHuobiグループによって2016年4月に設立され、2018年3月に、ブロックチェーン分野における技術開発・業界調査分析・応用研究・コンサルティングを目的としたより高度な組織へ発展を遂げました。

また、経済、金融、AI、法律等様々な分野に精通する人材を多く抱えている他、世界のあらゆるブロックチェーンに関する学術団体や大学、研究施設と提携しており、Huobi研究所の所長を務める袁煜明(Hubery Yuan)氏は、元産業保安研究所の副院長兼TMT(テクノロジー・メディア・通信業界)主席アナリストを務めた人物であり、New Fourtune社から「ベストアナリスト賞」を受賞しております。

また、同研究所はブロックチェーン分野の研究基盤を構築し、業界に対してより明確に根拠のある理論や研究成果を提供する事で、業界及び産業の発展を促進する事を目指しております。 Huobi研究所の理念として、「ブロックチェーンのエコシステムを構築し、より良い未来に貢献する事」を掲げております。

Huobi Japan公式アカウント

Twitter:https://twitter.com/HuobiJapan?lang=ja

Telegram:https://t.me/huobiproJapan

Facebook:https://www.facebook.com/HuobiJapan/

Youtube: https://www.youtube.com/channel/UCpWnfmrT6qyTtkdgZJgNn4w/

※注意事項

今回の記事はあくまで、調査レポートを元にCoinPostの考えを述べたもので、仮想通貨の値上がりを保証するものや、投資を奨励するものではございません。仮想通貨への投資の際は、価格変動リスク、信用リスク、流動性のリスク等、リスクを確認した上、ご自身の責任の下で投資を行いましょう。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。
08:15
zkSync基盤のWeb3ゲーム企業Tevaera、野村などから7.7億円調達
TevaeraはzkSync上でレイヤー3のゲームチェーンを立ち上げる予定で、年内に200万人のプレイヤーと12人のゲーム開発企業をTevaeraエコシステムに参加させようとしている。
07:00
ジャック・ドーシー率いるBlock、店舗売上をビットコインに変換へ
新たに導入する予定の機能は「Bitcoin Conversions」というもので、Cash Appのアカウントを持つSquareのユーザーは、店舗収益の最大10%を仮想通貨ビットコインで受け取ることができるようになる。
06:10
米司法省、バイナンス創業者CZ氏に懲役36ヶ月求刑
仮想通貨取引所バイナンスの元CEOのCZ氏は自分の「不適切な決断」を謝罪し、自分の行動の全責任を受け入れる内容の手紙を2月に提出した判事へ提出したことが明らかになった。
04/24 水曜日
17:00
「BTCは上昇トレンドに入る可能性」SCB銀
仮想通貨ビットコインは再び上昇トレンドに入る可能性があるとスタンダードチャータード銀行が分析。今回もビットコインとイーサリアムの価格予想をしている。
16:23
Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了
デジタル決済企業ブロック(旧Square)が、3ナノメートル技術を採用した最新のビットコインマイニングチップ開発を完了。このプロジェクトはオープンソース化され、ビットコインマイニング業界の分散化を推進することを目指している。
15:09
WebX2024、最大73%割引の「開幕セール」終了まで残り1週間
株式会社CoinPostが主催する日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」にて、チケット販売を開始しております。2024年4月30日まで、最大73%割引のお得な開幕セールを実施中です。
14:35
米ブロックチェーン協会ら、仮想通貨業界の声をまとめSECを提訴
米ブロックチェーン協会とテキサス州暗号資産自由同盟は、米証券取引委員会が新たに制定したディーラー規則の阻止を求めて、SECを提訴した。
13:00
香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧