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夕刊CoinPost|6月18日の重要ニュースと仮想通貨情報

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夕刊CoinPost
学校や会社帰りにまとめて読めるイブニングニュース(仮想通貨の投資情報)をコインポストで定期配信。仮想通貨市場に大きく影響するニュース速報など、投資の参考情報として是非どうぞ。エアドロップ情報を下に掲載しています。
目次
  1. 速報:インサイダー取引禁止の自主規制案をまとめる
  2. 仮想通貨を今手放すのは、17年前にApple株を売却するようなものだ
  3. 詐欺目的で6つの仮想通貨取引所を運営|ウクライナ警察が容疑者4人を逮捕
  4. 仮想通貨市場”復活”のためには不安要素の払拭が先決か
  5. 市場変動により仮想通貨ヘッジファンドの利益が暴落
  6. eToroが機関投資家向けのOTC仮想通貨トレーディングデスク開設
  7. イーサリアム財団:イーサリアムの新トークン(ERC988)を試作
  8. IMFの報告:仮想通貨は当面グローバル金融の安全性を脅かす存在でない

速報:インサイダー取引禁止の自主規制案をまとめる

日経電子版が報じたところによると、仮想通貨の不公正取引の防止(インサイダー取引禁止)案が、登録仮想通貨交換業者16社を中心に、日本仮想通貨事業者協会(JCBA)と日本ブロックチェーン協会(JBA)が、金融庁と連携して取り組む「自主規制団体」で提出された。

目玉とされているのが「不公正取引の防止」、つまりインサイダー取引の規制だ。

規則では、仮想通貨の内部関係者のみが知り得る情報を利用した”不適正な(インサイダー)取引”を未然に防止することを明記した。

これまでは大手交換業者から、特定の仮想通貨上場に関する情報が漏洩したことで価格が急騰するケースがあり、仮想通貨市場で懸念材料となっていたが、今後は関与した場合、規制違反となる。

このほかにも、仮想通貨を新たに取り扱う際のルールも盛りこみ、マネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金供与に利用されるおそれが高い匿名性通貨や移転記録の追跡が難しい通貨のほか、公認会計士や監査法人による適切な監査が難しい通貨については取り扱いを禁止。

仮想通貨モネロなど、取引記録が追えない匿名性通貨については、日本では取り扱えなくなる見通しとされている。

また、3月上旬に行われた「新協会設立合意に関する記者会見」にて、新団体内でどういった規則が話し合われるかについては、

  • 利用者管理に関する規則
  • 仮想通貨インサイダー情報管理規則
  • 不公正取引防止の為の取引管理体制に関する規則
  • 注文管理体制に関する規則
  • 仮想通貨交換業に関与する従業員に関する規則
  • 広告等の表示および景品等の提供に関する規則
  • 仮想通貨差金決済取引に関する規則
  • セキュリティに関する規則
  • AML/CFT(マネーロンダリング防止とテロ資金供与対策)に関する規則

などが具体的に挙げられており、日本最大手の取引所「bitFlyer」代表の加納氏が質疑応答にて、

「プライオリティは、セキュリティや広告規制に関して、重点的に議論されるべき。不公正な市場だと思われると業界全体にマイナスだ。」

「犯罪を防ぐようなものは、早急かつ重点的に議論されるべき。」

との提言する場面があった。

CoinPost重要ニュース3選

次にCoinPost記事のニュースから紹介。

仮想通貨を今手放すのは、17年前にApple株を売却するようなものだ

仮想通貨の取引プラットフォームを提供するeToroのCEOは、2000年初頭に発生した「ITバブル」を経て約1000倍にまで高騰した「Apple株」の急成長ぶりを準え、仮想通貨プロジェクトの95%以上は淘汰されると前置きしつつ、市場の成長性を強く示唆した。

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仮想通貨の取引プラットフォームを提供するeToroのCEOは、21世紀初頭に発生した「ITバブル」に準え、現段階で仮想通貨を手放すのは、17年前にApple株を手放すようなものだと語り、市場の成長性を示唆しました。

詐欺目的で6つの仮想通貨取引所を運営|ウクライナ警察が容疑者4人を逮捕

ウクライナ警察は、詐欺目的で少なくとも6つの仮想通貨取引所を運営していた容疑者4人を逮捕した。架空のレビューを掲載した上、偽装したデジタルウォレットへの送金誘導を行うなど巧妙な手口で、フィッシング詐欺などが多発している現状もあり、注意喚起している。

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仮想通貨市場”復活”のためには不安要素の払拭が先決か

昨年末のビットコイン最高値更新時(年末)から現在の価格の変動率で掲載。 市場に動きがあった証券問題の進展など、直近の値動きから考察する市場が求めている改善策とは?

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Pick Up(全般)

そのほか、注目ニュースをピックアップ。

市場変動により仮想通貨ヘッジファンドの利益が暴落

Financial Timesによれば、2018年6月現在まで仮想通貨ヘッジファンドがすでに35%下落し、2017年の2700%累計利益増加とは雲泥の差となった。

今年の仮想通貨相場は荒々しく、今現在、時価総額1位のBTC(ビットコイン)は2017年12月中旬で見られたオールタイムハイ(最高値)のおよそ1/3にまで減少。

2018年4月の時点で、およそ9つのヘッジファンド社が業務停止し、トップ25位の業者の中では、8%の会社しか利益が生じられていなかったことが判明した。

その一方、米SECがBTCとETH(イーサリアム)が証券であるという懸念をクリア。

その上、機関投資家のための仮想通貨の保管ツールの欠如や、不明瞭な市場規制が改善されていけば、相場の回復もヘッジファンドの再来も期待できるとの見方もある。

CoinPostの関連記事

ビットコインは有価証券に該当せず規制の対象ではない|米SEC委員長が言及
本質的に通貨として用いられる通貨は有価証券に該当せず規制の対象ではないと言及。 また仮想通貨トークンの"ICO"ではなく"IPO"実施に関して言及し、米法律に則った新たな形が生まれる可能性を示唆した。
ETH10%急騰・仮想通貨全面高に|イーサリアム証券問題に大きな進展
長く仮想通貨相場を不安定にさせていたSECの有価証券の問題に進展。米国証券取引委員会(SEC)、企業財務部門部長のWilliam Hinman氏は、同委員会はビットコインとイーサリアムを証券としては分類しないと述べました。

eToroが機関投資家向けのOTC仮想通貨トレーディングデスク開設

6/16 (土) に米国で10通貨の取引業務を提供と発表したeToroが、6/18 (月) にロンドンで機関投資家向けの仮想通貨OTC(店頭)トレーディングデスクを開設すると報じられた。

今回の動きはヘッジファンド所有者の投資要望に答えるためだと思われ、機関的OTCは大口投資家による、市場を動かせる莫大な取引の一助となる。また、店頭取引は、今年多発したハッキングによる取引所が被った被害を回避するためのリスク管理手段とも見なされる。

参照記事:https://news.bitcoin.com/etoro-is-launching-an-otc-crypto-trading-desk-for-institutions/

イーサリアム財団:イーサリアムの新トークン(ERC-998)を試作

Hackernoonによれば、イーサリアム財団は、「ERC-998」という新たなトークンタイプを試作している。

既存のERC20は、最も使われるトークンタイプであり、特徴として同じプロジェクトのトークンであれば、すべて等価となる。

また、ERC-721というのもあり、ERC20と異なり、等価でなく、クリプトキティのように独自の価格を有するものを指す。試作中のERC-998は、ERC-721の非等価性と同じく、しかも「構成可能」、つまりトークンが代表する多数のアセットを複雑に構成し、一つのトランスファーにまとめて取引できるため、「トークン内のポートフォリオ」とも考えられる。

参照記事:https://hackernoon.com/erc998-tokens-5e2544d874fa

IMFの報告:仮想通貨は当面グローバル金融の安全性を脅かす存在でない

最近公開されたIMF(国際通貨基金)の報告によれば、

「仮想通貨が金融インフラをどのよう変えられるか、または90年代のITバブルのように殆どの通貨プロジェクトが消えてゆくかは計り知れないが、持続的に金融アクティビティを変革していくようになる前に、仮想通貨アセットはまず顧客と金融機関の信用と支持を得なくてはならない。

と記述してある。

この信用と支持を得るには、「通貨か証券か」をグローバルに一致して決めなければならず、IMFは今年の3月に開かれたG20でFSB(金融安定理事会)の主席Mark Carney氏が示した「現時点では仮想通貨は世界的金融の安全性を脅かす存在ではない」に続いた意思表示だと思われる。

また、IMFの主席を務めるChristine Lagarade氏は、仮想通貨の有益性並びにその悪用の可能性を認めている。

CoinPostの関連記事

金融安定理事会:G20での仮想通貨規制の呼掛けを拒否・BTC大きく反発
金融安定理事会(Financial Stability Board)は、ビットコインなど仮想通貨を規制することを要請する各国の呼びかけを拒否、財務大臣に送った文書の文面にて、『現時点では、仮想通貨は世界的な金融の安全性を脅かす存在ではない』と言及しました。
参照記事:http://thefintechtimes.com/imf-report-says-crypto-does-not-pose-risks-to-global-finance/
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注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/28 木曜日
17:35
分散型AIの3大プロジェクトが団結、新トークン「ASI」に統合へ
SingularityNET、Fetch.ai、Ocean Protocolが人工超知能連合を結成し、各プロジェクトの暗号資産(仮想通貨)を新トークンASIに統合する計画を発表。単一の分散型AIネットワークとしてリニューアルを目指す。AGIの父と呼ばれるベン・ゲーツェル博士が主導する。
15:58
ビットコインのレイヤー2「BEVM」ローンチ
BEVMがメインネットをローンチ。暗号資産(仮想通貨)ビットコインをガス通貨として利用するEVM互換のレイヤー2ネットワーク。シリーズAで数十億円を調達し、分散型ビットコインクロスチェーンカストディサービスを実現。
15:00
NEARプロトコル、マルチチェーン再ステーキング「LiNEAR」始動へ 
NEARプロトコルがChain Signaturesを導入、暗号資産(仮想通貨)の相互運用性を強化。ビットコインやイーサリアムなど複数のブロックチェーンをサポートする。オムニチェーン再ステーキングLiNEARが始動。
14:15
「イーサリアムが有価証券でもETF化は可能」ブラックロックCEO
仮想通貨イーサリアムに関しては、米国においてその法的ステータスが定かではない。CFTCは商品(コモディティ)と見做している一方、SECはETHに関係するスイスのイーサリアム財団を調査していることが先週報じられた。
10:45
Parallel Studios、VanEckやソラナベンチャーズから53億円調達
パラレルはイーサリアムメインネットおよびBaseチェーン上で稼働するものだが、先日発表された、コロニーのローンチ先がソラナのブロックチェーンであることや、今回ソラナベンチャーズが出資したことから、今後クロスチェーンでの展開が考えられる。
10:15
イーサリアム「BLOB」にデジタルアートを記録する方法 Ethscriptionsが導入
イーサリアムのチェーン上にデジタルアートなどを記録するEthscriptionsは「BlobScriptions」を発表。ブロブにデータを記録する方法となる。
08:10
21Shares、欧州でTONの上場取引型金融商品を提供
今月初めテレグラムは仮想通貨TONを正式に統合し広告収入をチャンネル所有者と共有し、TONブロックチェーン上でToncoinを使って報酬を支払うようになった。この動きが投資家からの需要を押し上げたようだ。
07:30
ブラックロック「BUILD」、一週間で240億円超の資金流入を記録
ブロックチェーン上でトークン化された現実世界資産(RWA)の運用を提供するOndo Financeからの10億円以上新たな資金もありファンドの規模は拡大中。
06:50
スクエニやソラナ財団、Elixir Gamesに21億円出資
Elixir Gamesは、ゲームローンチャー「Elixir Games Launcher」で、さまざまなWeb3ゲームを遊べるPCアプリを提供。また、Web3ゲームがNFTなどのゲーム内資産のセールを代行するローンチパッドで、ミントなどの機能を提供する予定だ。
05:50
SECに有利か、裁判官がコインベースの棄却申し立て認めず
その一方、裁判官は、コインベースが顧客が仮想通貨ウォレットアプリを利用できるようにしたときに、無登録ブローカーとして運営していたというSECの主張を取り下げることを決定した。
03/27 水曜日
17:25
Slash Payment、独自トークンのエアドロップ対象条件を発表
暗号資産(仮想通貨)決済サービスSlash PaaymentのエコシステムトークンSVLについて、エアドロップの参加条件が明かされた。分散型決済エコシステムの利益が、ステーキング参加者に還元。スナップショットまでに割り当てを増やすことも可能だ。
17:00
ビットコインなど仮想通貨投資の始め方|初心者が注意すべきリスクとおすすめ戦略
ビットコインなど暗号資産(仮想通貨)投資の初心者向けスタートガイドを解説。基本戦略や知識、特に注意すべきリスクやセキュリティ対策を紹介し、「何歳から始められる?」のか、取引所ごとの年齢制限一覧も提供。
16:04
KDDIのNFT市場「αU market」、アニモカブランズとの連携開始
KDDIが展開する「αU market」で、『PHANTOM GALAXIES』の限定版NFT販売を開始。アニモカブランズが支援するブロックチェーンゲームとの連携施策の第一弾。暗号資産(仮想通貨)ウォレット「αU wallet」を接続して購入できる。
14:23
21Shares「半減期前のビットコインは、過去の歴史とは異なるダイナミクスを経験している」
スイスを拠点にする資産運用企業21Sharesは、仮想通貨ビットコインの半減期が市場に及ぼす影響について分析したレポートを発表。ビットコインは現在、過去3回の半減期とは、「異なる市場ダイナミクスを経験している」と指摘した。
12:23
ビットコイン7万ドル台で堅調推移、コインベース・プレミアムは強気から中立に
暗号資産(仮想通貨)市場では、半減期前のビットコインは過去最高値に迫る7万ドル台まで反発して堅調推移を辿る。米国の機関投資家動向を示すコインベース・プレミアムは強気から中立に転じた。

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2024/04/09 14:00 ~ 16:00
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2024/04/13 ~ 2024/04/14
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