CoinPostで今最も読まれています

ビットコインのトレンド転換を見極める2つのインジケーター:4/13以来のサインが点灯

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインの上昇トレンドを見極めるインジケーター
2018年以降に低迷する仮想通貨市場だが、テクニカル分析における2つのインジケーター上では、DVANのストップラインとトレンドラインが交差するなど、相場転換の予兆を示すサインも点灯している。
インジケーターとは
指標を示すインジケーターは、テクニカル分析に用いられる。チャートの動きを視覚的に表すことで、売買のタイミングを計るサインを確認できるため、相場の動きを分析しやすくなる。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

注目すべき2つのテクニカル指標

2018年前半を振り返ると、仮想通貨市場にとって受難の年とも言えるほど、大幅な価格の低迷が続いています。

6月に年初来最安値を記録した際には、昨年12月の史上最高値と比較して実に70%を超える暴落となりました。 7月に入って価格は上昇したものの、依然として低い価格帯で停滞しており、大きなトレンドの転換には至っていません。

そのような状況にある中で、テクニカル分析における2つの指標からは、ビットコインの価格が上昇に転換する可能性を読み取ることが出来ます。

DVAN指標

1つは、Divergence Analysis社(DVAN)が開発した売買圧力の指標ですが、DVAN指標は、コインの価格、及びトレンドラインと最良の「出口」ポイントを、チャート化した独自の分析方法です。

このチャートは、対象となる商品(この場合ビットコイン)が「買われ過ぎ」か、「売られ過ぎ」かを分析するツールとして使うことができ、 トレンドが転換する前兆を分析するのに有効です。

DVAN chart

このチャートによると、5月14日から始まった下げトレンドが、近々終わる可能性があることを示唆しています。 

5月半ばから、下落を続けていたビットコインは6月に2度、6,000ドル(66万円)を割り込む場面があり、この期間に大量売却が起こり、BTCは売られすぎではないかとの指摘が専門家の間でなされていました。

チャートを見ると、7月6日にDVANのストップラインとトレンドラインが交差しています。 

2つのラインが交差するのは、多くの場合は資産売却の過飽和状態を表し、それまでのトレンドが崩れ、価格が反転することに結びつきます。 歴史的に振り返ってデータを見ると、ストップラインとトレンドラインが交差する時、ビットコイン価格は多くの場合、その軌道を転換しています。

7月6日以前で、ストップラインとトレンドラインが交差したのは、4月13日です。時期をほぼ同じくして、ビットコイン価格は上昇トレンドに転換し、5月上旬まで価格は上がりました。

もし同じパターンを踏襲するとすれば、ビットコイン価格も近々上昇トレンドに転換する可能性があります。

ウイリアムズ%R指標

もう1つの指標は、ウィリアムズパーセントレンジ(ウィリアムズ%R)と呼ばれる指標で、直近の価格が、一定期間内の値幅の中で「買われ過ぎ」か「売られ過ぎ」かを測るために用いられるテクニカル指標です。

Williams%R chart

6月末のチャートは、ビットコインは売られ過ぎを表す「-80」を超えて、トレンド転換の可能性が見受けられましたが、実際に価格は上昇に反転しました。(-80から-100の範囲は売られ過ぎ、-20から 0は買われ過ぎを示す)

4月にビットコインが4%下落する前日、チャートでは、ウィリアムズ%Rが−20を超えて「買われ過ぎ」を示唆していました。 過去1年間で見るとビットコイン価格の動きを予測するのには、概ね正確な測定ツールだと言えます。

ただし、1つの指標だけで価格の予測をするのは不可能であることは周知の通りで、あくまでもトレンド変換の予測分析などの、ツールの一つとして、有効であるということです。

この2つの指標で見る限り、ビットコインは「売られ過ぎ」の状態にあり、価格上昇は時間の問題とも読み取れます。

仮想通貨市場の変化も大きく影響

ただし、ビットコインや仮想通貨を取り巻く環境は日々変化しており、規制当局の動きをはじめ、国際情勢や社会情勢、テクノロジーの進化など、多くの要素が複雑に絡み合い、価格に影響を与えているのが現状です。

直近では、分散型取引所Bancorのハッキング被害のニュースも、価格下落の引き金になったようです。

しかし、ビットコインや仮想通貨の長期的な展望に関しては、肯定的な潮流が勢いを増しているようにも見受けられます。 イギリスの名門、インペリアルカレッジロンドン大学の研究者は、「これから10年のうちに、仮想通貨がモノやサービスの支払い手段として主流になっていくだろう」という趣旨の論文を発表しています。

短期的なトレンドを認知すると同時に、長期的な視野を持つことが、価格変動の激しい仮想通貨投資の極意なのかもしれません。

CoinPostの関連記事

ビットコインが今後回復に向かう5つの理由
仮想通貨メディアのCryptovestにて、今後ビットコイン(BTC)価格が回復する5つの理由が紹介されました。1テザーの高まり、2アルトコインの不調、3低い取引高、4ニュースによる悪いイメージの払拭、5ビットコインETFへの期待が主な理由。
ビットコインは底打ちなのか?BTC価格・投資家感情の関連性とその分析結果
ブロックチェーンと仮想通貨メディアのCoin Insiderに定期的に分析を発表している、Remy Stephens氏は、彼の選んだ135名のツイッター投稿の感情分析に基づき、現在のビットコインは、未だ底値に達しているとは思えないと述べています。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/20 土曜日
12:30
コスモス基盤のInjective、Web3スマホ「JamboPhone」でDeFi機能提供
レイヤー1ブロックチェーンInjectiveは、Jamboテクノロジーと提携してWeb3スマホ「JamboPhone」でDeFi機能を提供すると発表した。
12:00
知らずに損しているかも?取引所選び 3つの注意点
ビットコインなどの投資初心者に大事な暗号資産(仮想通貨)取引所選びと、後悔しがちな代表的な失敗事例3つを解説。手数料、価格、取扱銘柄の違いを比較し、最適な仮想通貨取引所を見極めるポイント、賢い投資戦略と失敗回避のためのチェックリストも提供。
10:30
ソラナWeb3ゲーム「Nyan Heroes」、Epicのストアでトップ30入り
ブロックチェーンゲーム「Nyan Heroes」はEpic Games Storeで最もプレイされたゲームでトップ30以内に入った。今後NFT機能や独自の仮想通貨も導入する予定だ。
09:15
ビットコイン、4度目の半減期完了 報酬が3.125 BTCに
直近の米経済指標(3月の雇用統計やCPI等)が景気の堅調さを改めて示しているため、FRBが利下げを急ぐ必要がなくなりつつあるとの観測が高まってきており、仮想通貨や株のようなリスク資産をさらに押し上げる力は弱まってきたようだ。
08:25
BTCクジラが1900億円相当のビットコイン押し目買い、エヌビディアなど大幅安|金融短観
19日のアジア時間はイスラエルがイランに対して報復攻撃を実施したとのメディア報道が嫌気され日経平均指数や上海総合指数などは大きく下がったが、その後攻撃の規模が限定されており核施設に被害はなかったとの報道を受け米国の株式市場ではこのニュースへの反応は見られなかった。
06:45
Magic Eden、BaseチェーンのNFTに対応へ Open Editionミントも予定
Magic Edenは現在NFTマーケットプレイスのランキングで1位。ビットコイン半減期を背景に需要が高まるビットコインOrdinalsおよびビットコイン上の「Runes」への期待が出来高を押し上げている。
06:15
マイクロストラテジーのセイラー会長、自社株売却で570億円の利益
マイクロストラテジーの株価は仮想通貨ビットコインの3月の高騰に伴い3月27日に1,919ドルまで値上がりした。同株は年初来+71.37%のパフォーマンスを見せた。
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧