CoinPostで今最も読まれています

米大口投資家:「仮想通貨市場は数倍に膨れ上がる」自己資産の1%となる約19億円を投じる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビリオネアが続々参入
不良債権投資に強みを持つ米大手投資ファンドAvenue Capital Groupを運営するLasry氏がCNBCのインタビューに応じ、すでに自己資産の1%にあたる約19億円を仮想通貨に投じたことを明らかにした。

仮想通貨市場に参入する大口投資家

超富裕層投資家として知られるMarc Lasry氏は18日、CNBCのインタビューに応じ、すでに自身が保有する自己資産の内1%に当たる約1,700万ドル(約19億円)相当を仮想通貨に投じたことを公表しました。

Lasry氏は、自身が立ち上げに携わった不良債権投資会社Avenue Capital Groupを運営し、96億ドル(約1兆円)を越す資金の運用を行なっています。しかし、今回公表された仮想通貨への投資は、あくまでも自己資金であると言及しています。

そのインタビューの中でLasry氏は、将来的にビットコイン価格は4万ドル(約440万円)になると予想。以下のように語りました。

仮想通貨は、さらなるメインストリームへと進出していき、多くの市場で自由に取引されるような未来をイメージしている。今後3〜5年以内に、ビットコイン投資家の資金は5〜10倍ほど膨れ上がるのではないか。

個人だけでなく、大規模な資産運用を行う「機関投資家」の仮想通貨市場への関心も急速に高まってきており、仮想通貨・ブロックチェーン市場調査企業であるCrypto Fund Researchも、2018年前期の時点で、機関投資家による仮想通貨市場への投資総額は約710億円に達し、前年度総計の約550億円を上回っていると報告しています。

現状の懸念点

このように、数多くの機関投資家や個人の大口投資家が参入し始めている現状は、仮想通貨市場に多額の資金が流入、出来高(流動性)が上昇していることと同意義であるため、同市場にとってポジティブなニュースと言えるでしょう。

しかし、為替市場で長い経験を持ち、フリーランスのジャーナリストとしての肩書きを持つMartin Tillier氏は、とある”懸念”を見せています。

CoinMarketCapによると、ビットコインの時価総額は現時点で1,260億ドル(約14.2兆円)であることから、1人でも約19億円を投じているLasry氏のような大口投資家が集まることで、新興資産であるビットコインの中でも、無視できないほどの割合になると記述、影響力が大きくなりすぎることを危惧しました。

仮想通貨市場に投じられた資金は、大口投資家にとってはさほど大きな額ではなく、短期的な乱高下を招く売り圧力となりかねないと主張。ボラティリティが高く、他の金融資産と比較して時価総額の低い仮想資産において影響を及ぼしやすいと指摘しています。

ただしTillier氏は、仮想通貨市場に懸念をもたらす可能性はあるものの、中・長期的に仮想通貨業界が成長していくことは間違いないのではないかと予想しています。

クジラが泳ぐには広い海が必要

今回のニュースでも、仮想通貨市場への投資金額が自己資産の内1%に留まっている理由の一つとして、現時点での仮想通貨市場における国際的な信頼度はもちろんのこと、全体時価総額や流動性がまだまだ不足しているため、大口投資家や機関投資家が投じることのできる資金量にはどうしても限界がある(潜在需要は計り知れない)と考えることもできます。

21〜22日に開催予定の「G20」などで、仮想通貨に関する国際的な規制枠組みが整備され、各国を代表する大手企業の市場参入や、金融関係者が待ち望む『ビットコインETF』の承認などが実現した場合、莫大な資金力を持つファンドなど巨額マネーの呼び水となる可能性は飛躍的に高まると言えるでしょう。

CoinPostの関連記事

仮想通貨市場と3頭の「クジラ」|巨大金融機関参入の機運高まる
先日、世界3大投資家のジョージ・ソロス氏や、世界的財閥であるロックフェラーやロスチャイルドが仮想通貨市場に参入する可能性が報道されました。彼らの経歴と、世界的投資家や財閥が仮想通貨業界に参入する可能性について考察します。
米証券取引委員会:ビットコインETF申請に関する「要望欄」を公開、投資家のコメントが急増
停滞する仮想通貨市場のトレンド転換点となり得る「ビットコインETF」の上場に向け、SEC公式サイトで意見を募っている。申請可否の判断については、8月前半に行われる可能性があると各所で予想されている。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/20 土曜日
06:45
Magic Eden、BaseチェーンのNFTに対応へ Open Editionミントも予定
Magic Edenは現在NFTマーケットプレイスのランキングで1位。ビットコイン半減期を背景に需要が高まるビットコインOrdinalsおよびビットコイン上の「Runes」への期待が出来高を押し上げている。
06:15
マイクロストラテジーのセイラー会長、自社株売却で570億円の利益
マイクロストラテジーの株価は仮想通貨ビットコインの3月の高騰に伴い3月27日に1,919ドルまで値上がりした。同株は年初来+71.37%のパフォーマンスを見せた。
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧