CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨マイニング市場にGMO、DMM参入。仮想通貨の発掘から売買までを一挙に手懸ける!

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

日本大手企業GMO、DMMが仮想通貨マイニング市場に参入!
海外からのシェアがほとんどであったマイニング事業、ついに日本の企業も本格参入し仮想通貨の発展に貢献する
日本の仮想通貨業界を変える可能性のあるGMO
「次世代マイニングセンター」の設備資金をユーザーから調達するとともに、その収益を配分するクラウドマイニングサービスを提供する
マイニングファーム世界3位を狙うDMM
9月8日に仮想通貨事業部を発足。10月よりマイニングファームのトライアルを実施し、年内に「DMM POOL」というマイニングファームを全世界に公開する予定

マイニング事業に参入

国内のインターネットインフラTOPにあたるGMOインターネットグループと、WEBコンテンツの大手DMMがそれぞれ仮想通貨マイニングへの参入を発表しました。

最近になり、世界の大手マイニンググループなどですでにシェアを獲得されつつあるマイニング事業や、大手のマイニング事業参入のニュースが目立ちます。

ロシアにおいても、国のサポートを受け現在マイニングのマシン開発からマイニングプール(個人で参加するのが難しいマイニングをグループで一挙に行う事業)の発表を行なっています。

この群雄割拠と言える業界へ日本の大手インターネット企業が参入します。

各社の目標は以下の通りです。

GMO

マイニングに至らず、マイニングに利用される最先端マザーボードの供給やGMOコイン取引所への仮想通貨の供給による取引安定化など一連を一挙に担う。

これにネットインフラ事業とネット金融事業のノウハウを生かし、「仮想通貨の発展に貢献」。

DMM

2018年度中にはトップ10、将来的にはマイニングファームの3位を狙い世界のマイニングシェア獲得を狙う。

一般的に仮想通貨をトレードされている方でも、マイニングというものはあまり馴染みがない言葉かもしれません。

マイニングとは、仮想通貨で利用されるブロックチェーン(P2P取引における分散型の記録台帳)上の取引に不正がないことをユーザー同士が監視をした上で、その取引が正しいものであると証明することで報酬を受け取ることができる仕組みです。これを事業として行うがマイニング事業であり、マイニングプールと呼ばれています。

日本の仮想通貨業界を変える可能性のあるGMO

まず初めに発表をしたGMOグループですが、すでに今年の五月から『GMOコイン』という仮想通貨取引所を新規オープンさせていることで、ご存知の方も多いかと思います。

GMOコインはまだ新規取引所ということもありビットコインのみの取り扱いとなっていますが、キャンペーンなども精力的行なっています。

GMOは株やFXなど国内市場を支えてきた大手証券会社(GMOクリック証券)ということでの安心感もあります。日本で10月以降取引所が認可制になってからの仮想通貨取引ということもあり、市場を大きく担う取引所の一つになるのではないかと期待されています。

GMOのマイニング事業は、取引所オープンした後にクラウドマイニングキャンペーンなどを行い、今回の発表前から精力的に取り組んでいたことがわかります。

また、GMOは北欧にて、2018年上半期からマイニング事業を本格始動します。

ここで、今回のGMOの発表した事業内容について詳しく見ていきましょう。

マイニング事業開始日程
2018年上半期
マイニングセンターが作られる場所
北欧
クラウドマイニング事業

個人や事業者の方が手軽にマイニングに参入していただけるサービスです。

「次世代マイニングセンター」の設備資金をユーザーから調達するとともに、その収益を配分するクラウドマイニングサービスを提供する予定です。

マイニングを行うための設備投資・運用が難しい個人や事業者でも、小額を投資していただくことで、「次世代マイニングセンター」がマイニングに成功して報酬のビットコインを得られた場合、参画していただいているユーザーへ分配します。

次世代マイニングボードの製造と販売
マイニングチップを搭載したマイニングボードは製造後、「次世代マイニングセンター」で使用するだけでなく、一部外部への販売を行うことを検討しています。
GMOコイン株式会社への仮想通貨供給
当社連結グループ会社であるGMOコイン株式会社(仮想通貨交換業登録申請中)に対し、マイニングされたビットコインをはじめとする仮想通貨を供給する予定です。これにより、GMOインターネットグループとして、仮想通貨市場の多様性やリクイディティ向上に貢献をしていきます。

GMOのマイニング事業を支える次世代マイニングセンター

GMOのマイニングセンターでは大きく分けて2つの役割があります。

マイニングをする工場の建設

仮想通貨のマイニングには大量の電力を消費するするため、この工場の建設を北欧に設定したのには、電力を抑えることにあると言えます。

マイニングの利益を左右する電力代の内訳には大量の高負荷マシンを同時稼働することや、熱を冷やす冷却費などがあるのですが、これを電力費の安さや外気温の低さで補います。

電力費を極力抑えることで、電力大量消費の環境破壊を極力抑える効果も見込めます。

マイニングの計算能力を格段にアップさせる次世代半導体チップの開発

マイニングは、より計算能力の高いマシンを多く保有するかということで多くの強豪相手に勝たないといけません。

後々出てくるクラウドマイニングというものも、このことから個人では参戦しにくいマイニングに誰でも参加できる仕組みとなりますが、このマイニングセンターではマシンの方の開発まで行います。

「電力などのコストを削減して利益をあげる」 + 「計算能力で他を圧倒する」という、マイニング事業で重要となる両方の側面に力を入れており、研究開発や設備投資などに34億円以上の支出を見込んでいることから本気で世界のシェア獲得に乗り出していることが伺えます。

クラウドマイニング事業

このクラウドマイニングという事業の内容は、個人参加が難しいところを大手のマイニングプールの一部を貸し出す形で少額から投資を行い配当を受け取れるサービスです。

要するに個人が取引ではなく仮想通貨の違う側面で投資できるシステムです。

今までもクラウドマイニングのシステムは海外でも存在してあり、活発に活動をしていますが、詐欺などの報告もあり、不透明な部分もありました。

これを日本の大手企業がサービスとして提供するのはとても日本人には魅力的な事業と言えるのではないでしょうか。

ASICを含む次世代マイニングマシンの製造と販売

この次世代ASICの製造が海外でも大きく取り上げられて注目されています。

まだまだマイニングのマシンに関する開発が世界中で行われている中、GMOが開発予定の次世代7NMマイニングチップの性能予定数値は波紋を呼んでいます(GMOが構想するASICの性能は、ハッシュレートが10TH/sで消費電力が500W以下)。

どのくらいすごいか簡単に説明すると、現在大手マイニングマシン開発会社が発売しているマシンと比べ性能が約数倍だと言われています。

この数値はビットコインマイニングの状況を一変させるほどのものであるため、開発に成功した暁には、GMOのマイニング事業の成功を大幅に後押しすることになるでしょう。

GMOコイン株式会社への仮想通貨供給

GMOが手懸ける取引所GMOコインにマイニングで利益として得られた仮想通貨をそのまま供給できるシステムです。

取引所では多くのトレードが行われていますが、厳密にはその取引上にある全てのコインを取引所で担保しているわけではありません。

取引が行われ締め時間にショートで終わる取引所はお客様の保有分を他から買い付けてお客様がいつでも引き出しできるようにするなどの対策を行っています。

取引の流通量が増えれば増えるほどこの問題が取引所として大変になるのですが、マイニング事業を自ら手懸けることでその部分を補い、安心した流動性のある取引所を提供することを可能にします。

このことから私たち仮想通貨をトレードする側も、より安定しスムーズな通貨の引き出しや取引に繋がることから、利用しやすい取引所となるでしょう。

マイニングファーム世界3位を狙うDMM

FXでも有名ですが、動画や英会話など多方面でサービスを提供しているDMM。

ついにマイニング事業への投資から仮想通貨業界へ進出を発表しました。

予定としては、9月8日に仮想通貨事業部を発足。10月よりマイニングファームのトライアルを実施し、年内に「DMM POOL」というマイニングファームを全世界に公開を予定しています。

計画としては、仮想通貨における世界有数のマイニングファームを目指しており、2018年内の上位10位に入ることを掲げていますが、ビットコインのマイニングシェアのほとんどは上位5社ほどが占めており、可能性がある目標と言えるでしょう。

ただ最終的に狙う3位という数字はビットコインのみで考えればとても大きな目標です。

今までも中国を中心として、大きな資金が投じられてきたビットコインマイニング業界。

これからそのシェア獲得に乗り出すということは、まだこれから公開される秘策、またはマイニングはビットコインだけでなく多方面に有効なため多くのコインを併用し運営していく可能性もあります。

どちらにしても、今後の詳しい内容の発表が楽しみになります。

CoinPostの考察

このように、大手の企業による仮想通貨参入が相次いでいます。

まだまだ発表段階であり、成功するかどうかは今後注目されると思われます。今回のような信用できる企業の参入により仮想通貨の取引やマイニング事業をはじめとした投資がよりクリーンになり、日本での環境も変わっていくことになるでしょう。

またクラウドマイニングに興味を持っていたが、海外勢が多いため英語など投資に不安を覚えていた人からすれば良い機会になるかもしれません。

今後の仮想通貨業界を見ていく上でこの2社の状況はとても重要になると考えられるため、CoinPostでも日本の皆様に情報をお届けしていきます。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/24 水曜日
13:00
香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。
09:40
「BTC価格上昇は半減期から50〜100日後」QCP Capital
仮想通貨ビットコインの今後の価格が急上昇するのは半減期から50〜100日後であるとQCP Capitalが分析。また、Bitfinexも半減期後の相場レポートを公開した。
08:45
ソラナJupiter、DEXモバイルアプリ5月公開予定
既存のUltimateウォレットは5月22日から利用できなくなるため、その前に仮想通貨の一時的移転(PhantomやMagic Edenウォレット)を推奨した。
08:10
米国のイーサリアムETF上場申請、5月承認は見込み薄か
申請中の仮想通貨イーサリアム現物ETFの多くは5月に最終判断を迎える予定だが、多くのアナリストは承認の確率が低いと予測。背景には、イーサリアム財団への任意捜査で米SECがETHを有価証券に分類しようとしている点や、ビットコイン現物ETFが承認されてからまだそれほど時間が経っていない状況などがある。
07:10
ビットコインの機能を拡充する新提案が公開
仮想通貨ビットコインのブロックチェーン上でスマートコントラクトなどを実現する開発提案がBIP-420として公開。以前から関心を集めている提案の内容が改めて説明された。
06:35
バイナンスアプリの削除、フィリピン当局がアップルとグーグルに命令
フィリピンはバイナンスの顧客基盤における重要な構成国だが、同SECは2023年11月以降、バイナンスを投資に利用しないよう国民に積極的に警告していた。
05:50
エルサルバドルの国営ビットコインウォレット、ハッカーがコードを流出
今回の漏洩は、4月上旬に報告された510万人のサルバドル人の個人情報リークを含む、一連のChivoウォレット関連のハッキングに続くものだ。
04/23 火曜日
19:00
メゾンマルジェラ MetaTABI NFT発売
メゾンマルジェラがMetaTABI NFTを一般販売開始。デジタル専用設計のタビシューズはThe Fabricantとのコラボで、限定版タビブーツとレザーウォレットが付属。今後のWeb3ブランドイベントにも参加可能。
18:00
ライフカードVプリカ 仮想通貨で購入可能に
ライフカードが暗号資産(仮想通貨)決済サービス事業者Slash Fintechと提携。2024年5月15日から「Slash Vプリカ SHOP」でステーブルコイン等を使ったVプリカギフトの販売を開始する。インターネットショッピングやオンラインゲーム等、デジタルサービスでのプリペイド決済が拡大する見込み。
14:00
ベネズエラ、石油取引で仮想通貨使用を加速か
ベネズエラの国営石油会社PDVSAは原油と燃料の輸出において、暗号資産(仮想通貨)の利用を増やす計画だ。背景には米国による制裁再発動がある。
13:00
SEC弁護士2名が辞任、「重大な権力乱用」と非難受け 
米仮想通貨企業Debt Boxに対する訴訟において、連邦地裁が「重大な権力乱用」を理由に米国証券取引委員会に制裁を課したことを受け、同委員会の担当弁護士2名が辞任したことがわかった。
12:00
「スイス中銀はビットコインを準備資産に持つべき」2B4CHが提唱
スイスの仮想通貨擁護団体「2B4CH」は、スイス国立銀行がビットコインを準備金として持つことを提唱している。国民投票を目指す計画だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/24 11:30 ~ 13:30
その他 オンライン
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧