CoinPostで今最も読まれています

上海市場から遠のく仮想通貨取引

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中国のICOは廃止され、投資家に返済するように規制
対象である90%のICOは返済したが、残りのICOは資金返済を拒否している
規制に反対する場合は規制がさらに厳しくなる可能性も
投資家や取引所の反対が続けば、中国政府は規制を強化する方針のため建設的な話し合いが必要である

9月23日(土)、CCTVニュースで報道されたように上海の17つの取引プラットフォームが仮想通貨の取り扱いを廃止することが決まりました。BTCChina、Binance、SZZC、Lhang、ETCWin、Bitekuang、51SZZC、Hanbiwang、Bitbill、19800Net、FreeWillex、ICOAGE、91ICO、ICOrace、ICOfox、ICORaise及びICO17は市場に在するICO運営やその事業計画にはこれ以上関与しないと公言をしました。

中国のインターネット金融技術・保証の国家専門家らの報告書によると、中国では2017年1月から7月までの間に65のICOプロジェクトが完了し、それらの投資総額は2,616億人民元(翻訳時為替参照:約3,962億ドル)に上ります。2017年以前は、たった5つのICOプロジェクトしかありませんでした。

9月4日、中国人民銀行(PBOC)が

ICO活動は未だ公認されない公共資金調達方法のために違法である

と正式な発表をしました。直ちに全てのICO活動の取り締まり、上海市及び上海PBOC本部は9月30日までに全仮想通貨取引を廃止させると発表しました。その後、上海政府が介入し投資家が投資金の返済を受け取れるよう全活動を監視する事態まで発展しました。

すでに9割以上のICO事業が調査され、返済されました。さらに返済を円滑にするために、各取引プラットフォームの最高幹部らは上海に留まり返済活動に協力するように求められています。

一部投資家は返済を拒み、その理由の一つは既に始動したICOは海外で取引されているために、返済をすることでトークンの所有放棄してしまう恐れがあるからです。トークンの価額は上昇傾向にあるために、投資家らはICO公開時の価額以上の値段で売却することを望んでいるのです。この点に関して、上海規定者は『投資家の権利や利益を守ることは第一原則である』と説明します。彼らは投資家及びプラットフォーム側とのよりよい話し合いを促しています。

Shanghai Losing Cryptocurrency Trading Market

SEP 22 2017 By Willie Tan

参考記事はこちらから

CoinPost考察

中国の仮想通貨規制が発表されてから落ち着きを見せている市場ですが、発表の通り中国国内の取引量は減少しています。

ICOプロジェクトの幹部は国外に逃げないように監視され、返済するように厳しい監視下にあるようです。これらの流れから、将来的に中国でICOが行われる場合はしっかりとルールに従わなければならず、違法なプロジェクト等は排除され、投資家を守るための動きでもあると考えられます。

現在までに不透明であると判断されたICOの90%が返済されたということで、対象プロジェクトの取り締まりは終盤ではないでしょうか。今後はKYCが強化され、精査されたプロジェクトや取引が行われていくと考えられます。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/18 木曜日
08:15
Roninチェーンが初のWeb2ゲームIP導入、韓国の「Ragnarok」
「Ragnarok: Monster World」は、Ragnarokが出すWeb3戦略ゲームで、タワーディフェンスとモンスター収集の要素を組み合わせたこのゲームだ。プレイヤーは「Ragmons」を集めたり、PvPモードで戦ったり、ギルドを作ったりできる。
07:15
「4月末までにブラックロックのビットコインETFがGBTCを追い抜く可能性」アナリスト予想
仮想通貨ビットコインのETFについて、4月末までにはブラックロックのIBITがGBTCを追い抜くとブルームバーグのアナリストが予想。両ETFの差は確実に狭まってきている。
06:30
ワールドコイン、独自のレイヤー2「World Chain」発表
ワールドIDを持ち人間であることが確認されたユーザーは、ボットよりも優先的に仮想通貨のブロックスペースを利用でき、無料のガスも利用できる。
06:00
TikTok関連企業BytePlus、Suiブロックチェーンを採用
BytePlusとの提携のほか、Sui財団がリアル・ワールド・アート・トークン化(RWArt)の先駆である「Artfi」に投資を行ったことも発表された。
04/17 水曜日
17:30
Polyhedra Networkがグーグル・クラウドと提携 ゼロ知識インフラ「Proof Cloud」を発表
Polyhedra NetworkがGoogle Cloudと提携し、ZK-as-a-service「Proof Cloud」を発表。ゼロ知識証明の生成を簡略化し、個別要件に最適なインフラストラクチャを提供する。Google Cloudは、AIの品質管理に関する機械学習機能を強化するため、ゼロ知識技術を活用するためにPolyhedraと協力する方針だ。
17:29
HashPalette『THE LAND エルフの森』と『EXPO 2025 デジタルウォレット』のコラボ企画発表
メタバース型ファーミングブロックチェーンゲーム『THE LAND エルフの森』と『EXPO 2025 デジタルウォレット』のコラボ企画が2024年4月24日に開始。特別な釣りイベントで万博チケットを獲得するチャンス!NFT関連事業を手掛けるHashPaletteが開催。
16:16
コインチェックTVCMを5月に放映開始、稲垣吾郎と鈴木もぐら出演
コインチェックが新CM「コインチェッくん篇」を、半減期後となる2024年5月から放映開始。稲垣吾郎と鈴木もぐらが出演。暗号資産(仮想通貨)「ビットコイン買うならコインチェック」と訴求する。過去のCMからの一貫性にも注目だ。
12:18
ビットコイン推移は正念場、足元のETF需要は伸び悩む
イランとイスラエルを巡る中東情勢不安が株やビットコイン市場に重くのし掛かる中、6万ドルのサポートライン上で際どく推移するBTC価格。ビットコインETFへの資金流入は、過去4週間にわたって減少傾向にある。
12:10
住宅資産トークン化の「Homium」、アバランチ上で立ち上げ
住宅ローンのトークン化プラットフォーム「Homium」は仮想通貨アバランチのチェーン上で、トークン化住宅資産によるローンを立ち上げた。
10:10
韓国ウォン、対仮想通貨取引高で世界トップに 日本円は?
金融リサーチ企業Kaikoは、中央集権型取引所におけるビットコインなど仮想通貨取引高で、韓国ウォンが米ドルを上回ったと指摘した。
08:50
イーサリアム大口保有者、50億相当を売却
50億相当の仮想通貨イーサリアムを売却して約6億円の損失を出した大口保有者がいることをLookonchainが報告。このアドレスは先月から注目を集めていた。
08:30
Web3のMMORPGゲーム「EFAS」、ソラナ上で経済圏構築へ
EFASはソラナラボが提供する「GameShift」を用いる。「GameShift」とは、ソラナラボが2023年11月にベータ版をリリースした、ゲーム開発者がソラナ上でブロックチェーンを活用した体験をより簡単に作成できるように設計されたプラットフォームだ。
07:30
ソラナ混雑原因のOreマイニング、v2に向けて採掘活動を停止
仮想通貨OREマイニングの停止は永久的なものでなく、システムを最適するためのバージョン2をリリースするために一時的に休止するものだ。
06:50
14年動かなかったビットコイン、4.8億円相当が移動
3日後に半減期を迎える中、2010年4月から動いていなかったビットコイン4.8億円相当が送金された。送金先は仮想通貨取引所コインベースだと指摘されている。
06:30
10万円のイーサリアムOS搭載スマホ「ethOS」、一般販売開始 
ブロックチェーン基盤のethOSフォンは、グーグル「Pixel 7a」機種にイーサリアムのOSがプレインストールされた端末で、分散型のメッセージ機能や決済機能の利用が可能だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア