CoinPostで今最も読まれています

ビットコインをめぐるウォール・ストリートの大分裂

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ウォール・ストリートでビットコイン等の仮想通貨に関する意見が対立している
賛成派はデジタル通貨の新たなプラットホームの研究を進め、反対派はデジタル通貨が「いい結果には終わらない」と発言しています。

ウォール・ストリートは一時期資金面ではアメリカの、そしてある程度金融部門では世界的な統一戦線でしたが、今はビットコインなど仮想通貨に関する意見の分裂に苦しんでいます。

仮装通貨業界が急成長し続ける中、投資者、財務管理者及び大手投資銀行の社長がそれぞれの理由で意見の別れたそれぞれのグループに属している状態になってきています。

仮想通貨の価格を大きく左右する社長や投資銀行の動きに注目して整理しました。

賛成派

ビットコイン最近の成功はゴールドマンサックスによるものでした。

ゴールドマンサックスは仮想通貨業界に少しずつ歩み寄っており、ビットコイン及びイーサリウム取引を中心とした新たなプラットホームを模索しています。

ウォール・ストリート・ジャーナル:ゴールドマンサックスが直接的にビットコイン取引を計画
ゴールドマンサックス社がビットコインなど仮想通貨取引を検討中 一部のジャンルでの収益性が21%低下・トラン...

そのプラットホームはLloyd Blankfein(ブランクファイン氏)社長によって運営され、JPモルガン・チェースのJamie Dimon(以下ダイモン氏)社長がビットコインに対しての批判を公表した数週間後に始動します。

しかし、JPモルガンはある程度二極化しているように思えます。

社長であるダイモン氏は従業員がビットコインを取引したり関わる事に対して、退職させる等の発言をし脅迫をしていましたが、それと同時期に会社自体では仮装通貨の基盤であるブロックチェーンの研究をしています。

Fidelity Investments社(フィデリティ証券)はウォール・ストリートのために勇敢な政策を実行しました。

Abigail Johnson(ジョンソン氏)社長はアメリカの仮想通貨取引所Coinbaseのアカウントを有している顧客へのサービスとして、投資マネージャーのウェブサイト上で仮想通貨残高を閲覧可能にしました。

モルガン・スタンレー社はJames Gorman(ゴーマン氏)社長がビットコインを「ビットコインは明らかに単なる一時的な流行を超えている」と発言しており、賛成側のようです。

米銀行モルガン・スタンレーCEOの発言がビットコイン価格上昇に影響?「ビットコインは明らかに単なる一時的な流行を超えている」
今回のビットコイン価格上昇は、アメリカの大手銀行であるモルガン・スタンレーCEOの「ビットコインは明らかに単なる一時的な流行を超えている」という発言によるものではないか、と見られています。

反対派

ダイモン氏はビットコインを「偽物」で「最終的に破裂する」と宣言しました。

JPモルガンの社長と彼のビットコインについての考えは中国のICO禁止や取引所の閉鎖報道と同時期に発言されたことから 、当時の値下がりの要因の一つと言われています。

「チューリップ・バブルよりもひどいので、いい結果には終わらないでしょう」とダイモン氏が17世紀のバブルを引き合いに出して説明しました。

チューリップバブルとは、熟練した職人の年収の10倍以上の価格で販売されるチューリップ球根も複数存在したほど、チューリップが投機対象として高騰し、バブル崩壊を経て価格が急落した投機バブルです。

映画ウルフ・オブ・ウォール・ストリートで最近不滅の名声を与えられたJordan Belfort(ベルフォート氏)は新時代の仮装通貨に反対しています。

彼はダイモン氏の考えに賛成しており、それに加えオンライン通貨のセキュリティーに対する心配についても言及しています。

Wall Street Great Bitcoin Divide

Oct 4, 2017 Darryn Pollock

参考記事はこちらから

CoinPostの考察

このように世界金融の中心地と呼ばれるウォール街においても、仮想通貨市場の拡大を無視できない状況になってきていることは間違い無く言えるでしょう。

ウォール街の投資銀行で動かしている資金が仮想通貨市場に流入する事による、市場への影響は世界中で予想されており、ウォール街の動向は仮想通貨をトレードする上でもとても重要となるでしょう。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/23 火曜日
14:00
ベネズエラ、石油取引で仮想通貨使用を加速か
ベネズエラの国営石油会社PDVSAは原油と燃料の輸出において、暗号資産(仮想通貨)の利用を増やす計画だ。背景には米国による制裁再発動がある。
13:00
SEC弁護士2名が辞任、「重大な権力乱用」と非難受け 
米仮想通貨企業Debt Boxに対する訴訟において、連邦地裁が「重大な権力乱用」を理由に米国証券取引委員会に制裁を課したことを受け、同委員会の担当弁護士2名が辞任したことがわかった。
12:00
「スイス中銀はビットコインを準備資産に持つべき」2B4CHが提唱
スイスの仮想通貨擁護団体「2B4CH」は、スイス国立銀行がビットコインを準備金として持つことを提唱している。国民投票を目指す計画だ。
11:00
米大統領候補ケネディJr氏、ブロックチェーンによる国家予算監督を提唱
米大統領選候補のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は21日、米国の国家予算をブロックチェーンに記録して透明性を高めるという考えを披露した。
10:12
NY証券取引所、取引時間の延伸を検討か
仮想通貨と同様に株式等を24時間取引できるようにすることのメリットなどを、ニューヨーク証券取引所が市場参加者に調査していることがわかった。調査の概要が明らかになっている。
09:25
Xverseウォレット、ビットコインRunes機能対応
XverseはOKXのOrdinalsマーケットプレイスや、Magic EdenのビットコインNFT電子市場で利用可能だ。ライバルの仮想通貨ビットコイン専用ウォレット「UniSat」もRunesに対応済み。
08:00
FTX、ロックされたソラナを個人投資家参加のオークションに
FTXは4月上旬ロックされたSOLを清算するために、高割引として、2,500万~3,000万の仮想通貨SOLを約19億ドル相当で売却。これは、1トークン=64ドルの安値だったが、当時の価格は約175ドルだった。
07:15
スクエニ「シンビオジェネシス」、世界展開をアニモカJPが支援
スクエニのNFTコレクティブルアートプロジェクト「シンビオジェネシス」の世界展開を支援するとアニモカブランズジャパンが発表。400社超のWeb3企業に投資するアニモカブランズのネットワークも活用する。
06:45
Magic Eden、ビットコインのミームコイン規格Runesに対応
Runesはビットコインの4度目の半減期が発動した4月20日にローンチされたビットコインメインネット上で代替可能な新規ミームコインを発行するプロトコルで、既存のBRC20トークン規格の改善版に当たる。
05:55
コインベース、AI・ゲーミング仮想通貨銘柄新規上場
KARRATプロトコルは、仮想通貨KARRATによってサポートされた分散型ゲームインフラストラクチャレイヤーで、ゲーム、エンターテインメント、AI主導の体験進化を加速させることを目的としている。
04/22 月曜日
14:47
ビットコインの新規格「Runes」、半減期後の需要殺到でBTC取引手数料が急騰
半減期直後の仮想通貨ビットコインにおいて、新規格「Runes(ルーン)」の影響が大きな反響を呼んだ。Ordinals(オーディナル)」開発者であるCasey Rodarmor氏が生み出したものであり、そのメリットに焦点が当たっている。
14:16
米ブロック社支援のマイニング企業Gridless、ケニアで再生エネルギーの利用促進
仮想通貨マイニング企業Gridlessは、アフリカ各国で太陽光や地熱を利用してBTCマイニングを行っている。地域の電力網にも貢献する仕組みだ。
12:20
マウントゴックス弁済巡る思惑強まる、公式サイトで日本円などの支払いオプション提示か
破綻した仮想通貨取引所マウントゴックスは、債権者への仮想通貨弁済について詳細を記した表を更新した.。返還金の売り圧も懸念されているところだ。
12:08
ビットコイン半減期後に相場反発、マイナー収益や取引手数料高騰の背景は?
米株指数が下落する中、半減期後のビットコイン相場は自律反発後の方向感に欠ける展開に。一方で、Runes(ルーン)台頭の影響で取引手数料およびマイナー収益は記録的な数値を観測した。
04/21 日曜日
18:28
大手仮想通貨取引所BingX CPO、ビットコイン半減期の影響を語る
暗号資産(仮想通貨)業界で4年に1度のビットコイン(BTC)の半減期が訪れる中、TradingViewの「ベスト暗号資産取引所2021 & 2022」の受賞歴を持つBingX(ビンエックス)のヴィヴィアン・リン氏にインタビューを実施しました。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/24 11:30 ~ 13:30
その他 オンライン
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧