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2017年はビットコインの年である

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ビットコインの認識の変化が起き始めている
各メディア、規制者、公衆がビットコインを真剣にとらえるようになり、IMFの理事長ですら、経済不安定な国への金融政策ツールとして使える可能性を認めています
ビットコンのアクセスの選択肢が増えていく
機関投資資金、ヘッジファンド、デリバティブ取引、資産運用などビットコインが活用できる局面はまだまだ多く存在し、これらが可能になれば人々はさらにビットコインへ投資することになります

昨年一月、匿名のユーザーがQuoraにこのような質問を投稿しました:2016年にビットコインを購入することに意味はありますか?当時ビットコインの相場は$400約4万円)以下でした。 当時の私の答えは、”はい”でしたが、ビットコインに熱烈的だったわけでもなく定量的に分析できるツールを持っていたわけでもありません。私にとってビットコインは初期段階の見込みのあるスタートアップに過ぎませんでした。

全てのベンチャーキャピタル投資家は倍増前の初期段階であるのかどうか判断ができます(もちろんリスクを含め)。どれだけあなたがfacebookの未来に対して強気であろうと、2005年にfacebookシリーズAに投資し800倍のリターンを得たAccel Partners社と並ぶことを望んではいないでしょう。

当時私はビットコインが時間の経過とともに価値を失うか無くなると理論を立てました。しかし、私はビットコインが金融界の主流に匹敵する小さなチャンスを持った素晴らしい投資だと思いました。不動産投資家はこの“奇妙な数学”に共感できませんが、ベンチャーキャピタリストにとってこれはとても大事な収入源でした。

ビットコインの年とは

今年(2017年)に視点を移すと、ビットコインは今年一月から約400%高騰し他の資産クラスを上回りました。 数千の“ビットコインミリオネア達”はイニシャル・コイン・オファリング(ICO)の波を作り、$20憶約2275憶円)以上を数百の仮想通貨事業ファンドにつぎ込みました。ビットコインは全ての“仮想通貨”価値の50%以上を占めますが、市場では毎日$50憶約5688億円)に値する1,100トークン又は通貨取引が行われています。

ビットコインの無謀なペースまたは価額変動をフォローする人々は『ビットコインはもうスタートアップではないという』今年最大のアイテムを見失うかもしれません。実際、今年はビットコインの“IPOの瞬間”と断言してもよいかもしれません。

まず“IPOの瞬間”を象徴する初めのサインは認識の変化にあります。我々は今年ビットコインがより真剣にメディア、規制者、公衆に捉えられることを見てきました。この変化は欲と議論によって加速されましたが、ビットコインの存在は重要で否定できません。他局面からの非難(中国の仮想通貨・ICOの規制とジェイミー・ダイモン氏の発言)があったにもかかわらず、仮想通貨は根付き、ビットコインは最大の仮想通貨となったという意見があります。近日、国際通貨基金(IMF)専務理事のクリスティーン・ラガルド氏でさえも不安定な金融制度を持つ国々もビットコインのような通貨を採用できる企画Dollarization 2.0”を理論立てました。

本物の資産になるには

国内的に、ビットコインコミュニティの自信は向上する一方です。更なる知識や富が再投資され、ビットコインはこれまでになかったように革新と成長を続けます。先導者が現れ、もはや議論は実存のリスクだとは考えられません。ビットコインはさらにコミュニティを統一させ、新時代への進展をもたらします。

二つ目でありさらに興味深い“IPO瞬間”を表すサインは機関投資家資金ですーこれは“IPO前の投資家”である現ビットコイン保持者にとって良いニュースです。金融や仮想通貨コミュニティに身近であれば、多額の機関投資資金がこの資金クラスに参入しようとしていることはお分かりでしょう。以下のリストはビットコインに対する機関投資的需要を満たすためのイニシアチブの一部です。

  • Coinbase社の急成長中のGDAXのような、仮想通貨取引による機関的提供
  • Metastable Capital及びPolyChain Capitalのような、ヘッジファンド
  • (現在信用される投資家だけアクセス可能な) Bitcoin Investment Trustなどの公的ファンド
  • Bitwiseなどのプライベートインデックスファンド
  • 資産運用
  • (CFTC公認)LedgerXなどのデリバティブ取引
  • ETFのプロポーザルー過去のETFプロポーザルを米国証券取引委員会は拒否してきましたが、今にも起こりそうなビットコインデリバティブ開始はビットコインETFの可能性を示唆します

以上のイニシアティブがどのくらい市場を占めるか、どれくらい早く発展するかに関わらず、これらはビットコインへの投資を促すでしょう。

通貨の未来とは

投資目的の機関の安易なアクセスをもって、ビットコインは大きな上昇傾向にあります。でもどれだけ上がるのか?“IPO後”の倍数は“IPO前”の時期の倍数と対照になるのか?そうだとは思いませんが、不可能でもないでしょう。もしビットコインが金や通貨と同じカテゴリーに属すると考えるならです。金は“時価総額”$7兆(約796.2兆円)を持つと言われ、米国ドルのマネタリー・ベースは約$3.8兆(約432兆円)だと言われます。

資産として、ビットコインは他の資産とは比べものにならないくらい急成長しています。世界を変えるスタートアップが10年以内に株式公開したように、比較的若い発明なのです。まだまだ未解決の質問もあり、現存危機を引き起こす要素もあります。しかし、これらの点を全て踏まえたうえで我々は資産歴史の新時代を迎えたと言ってもよいでしょう。

2017 Will Be Remembered As The Year Of Bitcoin

Oct 25th by Iati Damti

参考記事はこちらから

CoinPostの考察

2017年始めでは1ビットコイン=10万円代だったのが、10月には70万円近くまで価格が上昇しています。この価格の上昇とともに取り扱いが広がっています。世界で決済通貨としての使用されるようになり、日本でもビックカメラや電気代の決済をできるようになりました。急速な広がりを見せているビットコインですが、それ自体が何なのか把握していない人が多くいると思います。しかし、現在の法定通貨がどのように発行され価値を持つのか深く理解し使用している人も多くはないのでは?と思います。ただ、その通貨に価値があり、使用しているだけで。同様にビットコインも主流の決済通貨になり得る日も近いのではないでしょうか。まだまだ始まったばかりのビットコインですが、この急成長と拡大がどこまで発展するのか楽しみです。

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