CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム創業者ヴィタリック氏ロードマップ(予定表)について発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアムの未来についてイーサリアム創業者が語る
イーサリアム創業者のヴィタリック・ブテリン氏は、イーサリアムは今後セキュリティの改善が重要だと主張しました。
イーサリアムに必要とされる改善点
改善すべき点はプライバシー、コンセンサスの安全面、スマートコントラクトセーフティ、スケーラビリティ の4つです。
スケーラビリティ問題はビットコインと同様最重要課題
ビットコインでも議論の対象となっているスケーラビリティ問題ですが、ヴィタリック・ブテリン氏曰く、この問題は最重要課題となり、解決策を模索している段階であるとのことです。

イーサリアム創業者のヴィタリック・ブテリン氏は台湾のブロックチェーン会談にて今後のテクノロジープランを発表しました。

まず初めに彼は過去数か月間数々のイーサリアムの代替通貨についての声明を引用しました。(イーサリアムと同じ様な特性をもつコインが数多く発表されている現状がある)

『イーサリアムキラーとなるのはイーサリアムだ。中国版イーサリアムもイーサリアムであり、台湾版イーサリアムもイーサリアム2.0である』

そしてイーサリアムプラットフォームにて改善すべき4つの要素を挙げました:プライバシー、コンセンサスの安全面、スマートコントラクトの安全面、スケーラビリティについてです。

ブテリン氏は初めの3つの改善方法は今後のハードフォーク(イーサリアムアップデート)にあると見ています。

最新版イーサリアム‘メトロポリスハードフォーク’25日(月)発表か?
メトロポリスハードフォークが9月25日(月)に発表されるかもしれません。アップデートは二段階のハードフォーク経て完了し、改善されたプラットフォームには多くの応用方法があります。

(メトロポリスハードフォークの1段階目Byzantiumはすでに終了しています。)

Byzantiumは一部のゼロ知識証明や、リング署名などの新しいクリプトアルゴリズムを発表し、これらの新機能はプライバシー問題を解決するためのツールを提供します。

彼曰く、プライバシーに関する問題は75%が基本層を完全に解決するためのもので、残りの25%はプロトコルレベルだと言います。

Byzantiumのzk-Snarksは取引を非公開にする機能を持ち、同時に選択した特定のユーザーに公開することも可能です。

Casperアップデートはコンセンサスの安全性に関する問題を改善し、今後のViperアップデートはスマートコントラクトの安全性を向上する予定です。

スケーラビリティを改善するには、まず前者3つが揃って改善されなければならないため、時間を要することになります。

非中央集権化、セキュリティ、スケーラビリティは揃って機能しなければなりません。現時点でスケーラビリティはイーサリアムとビットコインブロックチェーンどちらも問題を抱えています。

より大きなブロックサイズがあればこの問題は改善されますが、それを強制的に行ってしまうと非中央集権化という部分が犠牲となります。

目標は3つ全てがチェーン上でPlasma、Raiden又はLightening Network(スケーラビリティ問題解決策)などを使い、それらが揃って機能することです。

イーサリアムの送金遅延問題の解決案「Plasma」について
ビットコインで騒がれている送金遅延問題は、世界第二位の市場規模であるイーサリアムにも当てはまりますが、これを解決する案である「Plasma」が今注目を集めています。

さらにヴィタリック氏は、目標はチェーン上でマスターコード、コンソーシアムコード又は他の中央化要素なしで数千の取引に拡大させることだと述べました。

これはシャーディング(sharding)というシステムによって達成されます。シャーディングシステムはメインチェーンを変更することなくサイドチェーンのプロトコルのアップグレードを可能にします。

このロードマップは今後3~5年後に達成する目標で、さらにproof of workからproof of stakeに変更されます。

このプロトコル変更の本質はバリデーターマネージャーを使い従来のマイニング方式を取引認証へと切り替えることとなります。

ヴィタリック氏はこれを2つの世界だと説明し、古い世界では各取引が各ノードによって取り替えられる制限があるため、同レベルのスケーラビリティで機能します。

一方、新世界では独自のルールがあり、複数のノードが特定のシャードを認証するため二次方式のスケーラビリティを持ちます。

このシャードは他のシャードに対してライトクライエントとして役割を果たし、新世界ではシャーディングの実行、改善によってより高度なスケーラビリティを達成できます。

現在イーサリアムは仮想通貨市での全分散型ブロックチェーン以上の取引量を処理し、そのトランザクション数は去年の10倍に増えました。これらの開発は一夜にして達成されるものはありません。

イーサリアムの道のりはまだまだ長期的な目で見ることも必要なのかもしれません。

Ethereum Founder Discusses 3-5 Year Roadmap; Focuses on Improving Security

November 27, 2017 by Martin

参考記事はこちらから
仮想通貨イーサリアム最新ニュースまとめ:価格変動に関する最新情報を随時更新
イーサリアム(Ethereum)に関するニュースのまとめ記事です。価格変動に関わってくる情報や今後のプロジェクトの予定等を随時更新していきます。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/29 金曜日
17:08
HSBC銀行がトークン化されたゴールド商品を香港で提供開始
HSBCは香港の個人投資家に向けて、オンラインバンキングとウェブサイトを通じたトークン化されたゴールド商品のアクセスを提供開始した。トークンはHSBC Orionプラットフォームで発行され、リテール向け、HSBCオンラインバンキングおよびHSBC香港モバイルアプリを通じて提供される。
15:30
Filecoinステーキング大手、Glifがポイントプログラム開始
暗号資産(仮想通貨)ファイルコイン(FIL)の、ステーキング・プロトコルGlifがポイントプログラムを開始した。FILトークン保有者は流動性プールにFILを預けることで、Glifのネイティブ・リキッド・リース・トークンである「iFIL」を受け取り、運用できる。
14:34
イーサリアム共同創設者ブテリン氏、Dencun後の改善点を語る
仮想通貨イーサリアムの共同創業者ヴィタリック・ブテリン氏は、Dencunが完了した今後の技術的な改善点を提案した。
14:11
CoinTradeがソラナ含む4銘柄の取扱い開始、ステーキングサービスにSOL追加
暗号資産(仮想通貨)販売所CoinTradeがソラナを含む4銘柄の取り扱いを開始。ステーキングサービスにSOLを追加した。条件をクリアすることでSOLをプレゼントするキャンペーンを開催中。ジパングコイン(ZPG)など三井物産デジタルコモディティーズも新規で取り扱う。
12:55
日本DAO協会4月1日に立ち上げ 府令改正も同日公布
日本DAO協会が4月1日に設立される。DAOの自主規制や健全なエコシステムづくりを推進していくもので、協会自体の運営もDAOで行う計画だ。
12:24
ビットコイン7万ドル台で高止まり、ブラックロックの新規ファンド好調でRWA関連銘柄買われる
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが7万ドル台新高値をうかがう展開。アルト相場ではブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」絶好調の影響で、ONDOなどのRWA関連銘柄が買われた。
11:30
Googleサーチ、ビットコインやArbitrumなどのアドレスで資産残高を確認可能に
全ての資産を表示するわけではなく、残高は各ネットワークのネイティブトークン(ETHやARB、OPなど)のみを表示。
10:50
5月のローンチ目指す、香港でビットコイン現物ETF申請のVSFG
仮に香港で承認された場合、アジア初の事例となり、今後日本でのビットコインETF上場や発行にも追い風になりうるとみられる。
10:00
FTXのサム前CEOに懲役25年の判決 カリフォルニアで服役へ
米国地方裁判所の判事は28日、破綻した仮想通貨取引所FTXのサム前CEOに対して懲役25年、および最大1.7兆円の資産没収という判決を言い渡した。
08:40
2.6兆円相当のBTC保有数到達、ブラックロックのビットコイン現物ETF
純流入再び加速 ブラックロックのIBIT・ビットコイン現物ETFの運用資産は初めて、250,000 BTC(2.6兆円)を超えた。1月11日の取引開始からわずか11週間で2兆円…
08:10
Wormholeの仮想通貨「W」、取得開始日明かす
Wormholeは、今月7日に、Wトークンのエアドロップアロケーションや適合対象アドレスを公開。ソラナ、EVM系、Sui、Aptos、Osmosis、Injectiveといったネットワークでのユーザーや、ソラナNo.1NFTコレクションである「Mad Lads」のホルダーを対象としている。
07:40
米投資会社、マイクロストラテジーの株はBTCより割高と指摘
マイクロストラテジーの株価から概算する仮想通貨ビットコインの価格は17万ドル超であると米ケリスデールが分析。同社の株は、ビットコインに対し正当ではないプレミアムがついて取引されているとの見方を示した。
07:20
アバランチ財団「Codebase」、最初の支援プロジェクト15社を選出
アバランチではすでに「Colony Lab」という分散型アクセラレーターが活動しているが、今回Codebaseと連携し支援対象への資金提供を拡大し、1プロジェクトにつき、100万ドルを超える金額を提供する可能性がある。
06:45
5月承認の可能性低いもBitwiseらがイーサリアム現物ETFの上場申請行う
イーサリアムETFが現在の多くの申請の最終期限となる5月に承認される見込みは、SECがイーサリアム財団を調査しているとの報道などを受け大幅に後退している。1月には70%あったが、現在は20%程度まで低下してきた模様だ。
05:50
Bybit、ソラナミームコイン「POPCAT」の永久先物提供
ソラナの仮想通貨ミームコインへの需要は未だ高い。代表的な犬系ミームコイン「WIF」は29日過去最高値を更新し、前日比で20%上昇している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
2024/04/13 10:00 ~ 17:00
その他 オンライン
重要指標
一覧
新着指標
一覧