CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨戦争:ビットコイン VS アルトコイン

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

様々な特色を持ち、急激な成長を遂げているアルトコイン
既に多くの人々に受け入れられているものの、取引の遅延や手数料の増加などが危惧されているビットコインの直接的な競合相手になってきています。
ビットコインでの SegWit2x の中止の際にも、多額の資金がビットコイン・キャッシュに流入
ビットコイン、または、アルトコインのどちらかが淘汰されるという訳ではなく、市場内でそれぞれの役割を見つけ共存していくことになるだろうと言及されています。

ビットコインの長期的な危機は、中央銀行や政府によってもたらされる訳ではなく、誰にでも使用でき、独自の仮想通貨の作成が可能なビットコインに使用されている技術がもたらす可能性があります。

これは、ビットコインに挑もうとする、その他の仮想通貨の急速な供給の発達からも証明されています。

新しい仮想通貨の取引高の増加は、最終的にビットコインの価格や使用用途を崩壊させる、または、大きな影響を及ぼす可能性を示唆しています。

アルトコインの可能性

11月初頭に、興味深い状況が見て取れました。

ビットコイン・キャッシュの大口投資家たちは、大量のビットコインを保有する初期段階にあり、SegWit2xによってどんな影響が出るかについて細心の注意を払っていました。

ビットコインは一瞬にして新高値を記録しましたが、結果、ハードフォークは中止になり、その資金はビットコイン・キャッシュに流れ込んだのです。

最終的に、BTC/USD で29%の値下がりを記録し、2000米ドルも下がる事態が起きました。

これはただ単に、市場操作や大口投資家達の怒りが反映されたに過ぎないかもしれませんが、この現象が再度起こらないとは限りません。

イーサリアムビットコイン・キャッシュでは、時価総額及び、利用者が増加し、BTCの価格に混乱をもたらすほどの影響力を持ち合わせるようになっているのです。

取引的な側面以外でも、ビットコインは、取引量の増加に対応でき、安価な取引が可能で容量も大きいイーサリアムやビットコイン・キャッシュに比べてビジネス的な側面で魅力を失ってきています。

現時点で、イーサリアム・ブロックチェーンはビットコインの2倍の速度で取引を処理することができ、多くの人々がビットコインの取引遅延や手数料増加を危惧しています。

さらに、一部のアルトコインはビットコインが提供できないものも提供しています。

つまり、多くのアルトコインはビットコイン同様の実用性を持ちながら、それ以外の付加価値も持ち合わせているのです。

アルトコインによっては、速さを追求していたり、匿名性を持っていたり、投資商品としてのより良い価値を持っていたり、ボラティリティが高くトレードに優れていたりと、それぞれ付加価値を持っています。

特に時価総額や実用性で優れる複数の主要アルトコインは、投資家にリスクの分散を可能にさせるのです。

さらに、ビットコイン・マイニングが環境的な面で新たに問題となってきています。

一部の人々が危惧していたようにBTCマイニング及び、BTCの存続に必要な電力が日に日に増え続けているのです。

よって、ビットコインのネットワークやソフトウェアモデルの変革がビットコインの将来を大きく左右するでしょう。

もしこの変革が失敗、または、遅延してしまうと、市場シェアの均衡は崩れ、一部のアルトコインがビットコインに大きく近づく、または、追い抜いてしまう事態が起きてしまうかもしれません。

ビットコインの優位性

ビットコインは、以前思っていたほど健全なものではなくなってしまいましたが、未だ強力なプレイヤーであることに変わりはありません。

この仮想通貨は、セキュリティ上の不備が特に見つかることなく8年間が過ぎ、新参のアルトコインよりも遥かに長い期間使用されているのです。

さらに、ビットコインはより身近にあり、比較的多くの加盟店、取引所、ハードウェア、そして、ソフトウェアによってサポートされています。

ビットコインは、著しく流動性が高く、他のどのアルトコインよりも高い時価総額を誇っています。

そして、最大の開発者エコシステムを持ち、スタートアップを始めとする多数のビジネスを惹きつけ、より良く、実用的なものにするため多くの物理的努力、貢献、知性、そして、創造性が注ぎ込まれてきました。

歴史の浅いアルトコインやそれを使ったアイデアが利用者を増やすため四苦八苦している中、ビットコイン基盤のスタートアップは既に圧倒的多くの潜在顧客を持っているのです。

既存のBTCがあるのにも関わらず、どうして新規のアルトコインを発行するの必要あるのでしょうか。

ビットコインは、参入障壁が低く、アルトコインには普及していない組込みネットワークも有効活用でき、既に遥かに多くの利用者がいるのです。

このようにビットコインでは、ネットワーク効果や安全性が確保されていることが大きな優位性となっています。

そして、その他の増え続けている仮想通貨は、未だ詐欺や誤用が危惧されています。

仮想通貨取引所やICOは、依然として規制が行き届いていないため、投資家たちは新しい仮想通貨のニュースに対して過剰反応しているように思われます。

さらに、多くのアルトコインでは、それを意のままに操ることも可能な独裁者となり得る作成者及び、創業者が存在しているのです。

このような事実は、人々を新たなアルトコインから遠ざけるきっかけとなり得ます。

しかし、対照的にビットコインは人々からの信頼を獲得しており、ジンバブエやベネズエラのように国の通貨の代替品としても受け入れられてきているのです。

結論

現時点で、直接的な競合関係にあるビットコインとアルトコインですが、将来的にアルトコインは自身のニッチな市場を見つけビットコインとともに繁栄していくでしょう

例えば、オフラインの店舗で生じる小規模な支払いには、ライトコインドージコインを使用し、大規模、または、国際間の支払いにはビットコインが使用されるかもしれません。

匿名性を重視する取引ではモネロが使用され、スマートコントラクトではイーサリアムが使用される可能性が高いでしょう。

CRYPTO WARS: BITCOIN VS ALTOCOINS

Nov 27, 2017 by David Balaban

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/20 土曜日
12:30
コスモス基盤のInjective、Web3スマホ「JamboPhone」でDeFi機能提供
レイヤー1ブロックチェーンInjectiveは、Jamboテクノロジーと提携してWeb3スマホ「JamboPhone」でDeFi機能を提供すると発表した。
12:00
知らずに損しているかも?取引所選び 3つの注意点
ビットコインなどの投資初心者に大事な暗号資産(仮想通貨)取引所選びと、後悔しがちな代表的な失敗事例3つを解説。手数料、価格、取扱銘柄の違いを比較し、最適な仮想通貨取引所を見極めるポイント、賢い投資戦略と失敗回避のためのチェックリストも提供。
10:30
ソラナWeb3ゲーム「Nyan Heroes」、Epicのストアでトップ30入り
ブロックチェーンゲーム「Nyan Heroes」はEpic Games Storeで最もプレイされたゲームでトップ30以内に入った。今後NFT機能や独自の仮想通貨も導入する予定だ。
09:15
ビットコイン、4度目の半減期完了 報酬が3.125 BTCに
直近の米経済指標(3月の雇用統計やCPI等)が景気の堅調さを改めて示しているため、FRBが利下げを急ぐ必要がなくなりつつあるとの観測が高まってきており、仮想通貨や株のようなリスク資産をさらに押し上げる力は弱まってきたようだ。
08:25
BTCクジラが1900億円相当のビットコイン押し目買い、エヌビディアなど大幅安|金融短観
19日のアジア時間はイスラエルがイランに対して報復攻撃を実施したとのメディア報道が嫌気され日経平均指数や上海総合指数などは大きく下がったが、その後攻撃の規模が限定されており核施設に被害はなかったとの報道を受け米国の株式市場ではこのニュースへの反応は見られなかった。
06:45
Magic Eden、BaseチェーンのNFTに対応へ Open Editionミントも予定
Magic Edenは現在NFTマーケットプレイスのランキングで1位。ビットコイン半減期を背景に需要が高まるビットコインOrdinalsおよびビットコイン上の「Runes」への期待が出来高を押し上げている。
06:15
マイクロストラテジーのセイラー会長、自社株売却で570億円の利益
マイクロストラテジーの株価は仮想通貨ビットコインの3月の高騰に伴い3月27日に1,919ドルまで値上がりした。同株は年初来+71.37%のパフォーマンスを見せた。
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧