CoinPostで今最も読まれています

【第3弾:仮想通貨の未来編】海外大手仮想通貨取引所のBinanceに独占インタビュー

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Binance CEOが語る仮想通貨市場の未来、仮想通貨はバブルではない
ICOはスタートアップの自然な姿、仮想通貨自体は今後2年、5年、50年なくなることはない、とのことです。
ブロックチェーンにより私たちの将来は大きく変わる、全てがトークン化される未来
2018年には世界中の全プロジェクトがICOを求めると発言しています。
Ripple CTO ステファン氏による質問、仮想通貨最大のチャンス又は新しい利用手段とは?
仮想通貨が人気になれば、必ず取引所の需要が増えるため、私たちBinanceが世界中へ希望を拡大していっている、とのことです。

最後に、仮想通貨界に2013年より前から興味を持ち始め、実際にOKcoinそしてBinance(バイナンス)を設立、長いこと仮想通貨界で活躍するCZ氏に今後の仮想通貨、そしてブロックチェーンの未来について質問をしてみました。

また、最後にはRipple CTOステファン・トーマス氏からいただいた質問を、Binanceのお二人へさせていただきました。

仮想通貨・ブロックチェーン質疑応答

Q1.米大手投資銀行JPモルガン、ダイモン氏のような仮想通貨に批判的な著名人がいますが、仮想通貨はバブルなのでしょうか? 

CZ氏

私は彼の考えは間違っていると思います。ダイモン氏の発言はとても無礼だと思いました。

私は仮想通貨界に5~6年いますが、否定的な意見は常に存在しました。しかし誰かが仮想通貨の否定的なコメントをする度にビットコイン値は上がり続ける現実を見てきました。

権力の強い政府が仮想通貨を禁止させようとしましたが、結果はどうでしょう?価格は必ず上昇します。

仮想通貨“界”は絶対にバブルではないです。しかし一部のプロジェクトは過剰評価されているかもしれません、よってそれらはバブルの可能性があります。

従来の金融の投資界では、10のプロジェクトで生き残るのは1つだけです。

バブルか否かとは関係なく、従来の金融界と似たように仮想通貨界のICOも厳しい世界なのです。

それがスタートアップの自然な姿なのです。その見方で言えば、バブルでしょう。しかし仮想通貨自体は今後2年、5年、50年なくなることはないでしょう。

Q2.2018年後のビットコイン値の予想はずばり?

CZ氏

私たちは将来の価額予測をしません(一同笑)しかし一つ面白い話があります。

私は2013年ビットコイン値がとても安かった頃からコインを購入し、価額が600ドルのときさらに追加で大量のビットコインを購入しました。

価額が上昇すると信じていた矢先、値は200ドルまで暴落し、大損失でした。

しかしビットコインは回復すると信じ、売りはしませんでした。

回復するまでに2年かかりましたが、辛抱強く待つことの大切さを知りました。

ビットコインや他の仮想通貨が上昇するとは断言できませんが、仮想通貨界は必ず成長するでしょう。

Q3.今の仮想通貨界の改善点や欠点はなんでしょう?

CZ氏

私はこの仮想通貨界はまだ発展中で、eコマースやビデオ電話を夢にみてた1950年代のインターネット発展時代に似ていると思います。

成長するためにはインフラストラクチャー整備が整わなければなりません。その中でもウォレットはとても大きな要素で、交換所も含め改善余地はあります。

特にウォレットのセキュリティ面です。ウォレット口座に100万ドルなどの大金を安心して貯金できる方は多くないでしょう。

それはソフトウェアやビットコインの問題だけではなく、ハードウェアにも関連します(例:もしこのPCが壊れたとき、口座は残るのか?)。

仮想通貨を受け付ける支払いサービスはもっと必要で、利用はアップルペイより簡単になるべきだと思います。

 

規制に関しては、政府とは別の団体がどのような規制を仮想通貨にすべきかを考えるべきだと思います。

ビットコインブロックチェーンも改善されるべきです。本来の目的は果たしていますが、仮想通貨界が発展したためその需要に応えられていないのが現実です。

現状では取引数が多く、手数料は高額です。本来仮想通貨の送受信は低コストでなければいけないはずです。

4つ目の点としては、もっと多くのニュース、メディアアプリ、アナリストが仮想通貨をピックアップし正しい教育をする必要があります。

このように仮想通貨界がまだ若いので、改善点はたくさんあります。

Q4.今後ブロックチェーン技術がどのように社会を変えていくでしょう?

CZ氏

大きく変えていくでしょう。先ほども言ったように、全ての物がトークン化されます。

例えば、ある朝カフェでコーヒーを買うとします。その時、スタバコインなどを使って支払いをし、もしそのコインがなければ会社の給与コインを代価として支払いもできます。

友人と映画を見る時も友達の分をコインで払い、後日友人から返済してもらうなど、これはおおげさな例ですが、今日のICOをみれば多種多様なコインが生まれているのがわかります。

2018年には世界中の全プロジェクトがICOを求めると思います。このように私たちの身近な生活から社会まで仮想通貨は大きな影響を与えていくと思います。

Q5.Ripple CTO ステファン氏からBinanceへの質問『長期的にみて仮想通貨最大のチャンス又は新しい利用手段は何だと思いますか?』

CZ氏

ステファンの仮想通貨歴は長く、私も何度か一緒にプロジェクトをしたことがあります。

仮想通貨の利用手段は様々だと思います。今年の利用手段を一つに絞るならICOでしょう。

2018年は正直わかりません。しかし仮想通貨が人気になれば、必ず取引所の需要が増えます。その時のためにも私たちが存在するのです。

 
Q6.日本の利用者に向けてメッセージをお願いします。

CZ氏

日本の方々はとてもユニークなチャンスがあると思います。なぜなら日本政府は仮想通貨に対してとてもフレンドリー、スマートで前向きな姿勢を見せているからです。

先ほども言ったように、これから日本市場は世界を先導する存在になるでしょう。

たくさんの新しいプロジェクトが日本市場へ流れ込み、業界内の雇用も増え、ファンドも流れ込みます。

なぜなら有望なプロジェクトにお金は追いついてくるからです。

しかし仮想通貨産業はまだ発展途上なのでリスクも存在します。

90%のICOやスタートアップは失敗に終わります。ですので慎重になってください。

投資する額は損失に耐えられる額であることを明確にしてください。

そしてもう一つは、必ず下調べをしてください。

トレンドに乗って、知りもしないコインをむやみに買うのではなく、十分な時間を使って下調べをし、なぜそのコインが人気なのか?チームの目的などを理解した上で投資をしてください

そして、一度チャンスを逃したと思ってあきらめないでください。投資のチャンスはこれから何度も来ます。ですので、焦らず、慎重に投資をしてください。

インタビュー記事、Youtubeはこちら↓
【第1弾:紹介編】海外大手仮想通貨取引所のBinanceに独占インタビュー
2017年7月に設立し、9月に日本語対応、そして日本支社を設立中の香港の仮想通貨取引所Binanceに、CoinPostが独占インタビューを行いました。Binanceは1日の取引高が世界ベスト5入りする程までに急成長を遂げた大手取引所です。
【第2弾:今後の予定編】海外大手仮想通貨取引所のBinanceに独占インタビュー
急成長を遂げるBinance、今後さらなる事業に挑戦。2018年までには最も高い取引量を誇るプラットフォームを目指し、対応言語、オフィスの数、チームも増やして行くそうです。今後、仮想通貨界でのキープレイヤーとなる注目の取引所です。
【仮想通貨取引所】Binance口座開設方法/登録方法
binance(バイナンス)は2017年7月に上海を拠点として設立された取引所の一つです。他の取引所と異なる点は110以上の通貨を扱い、独自コインの発行で取引手数料の半額キャンペーンなどしているので今後非常に注目される取引所です。他の取引所では扱わないマイナーな通貨を導入しており、他の通貨にも投資してみたいと思われる方にはかなりおすすめです。
仮想通貨界で多くの事業を手がけるBinanceが日本から人材を募集中 
2017年7月に設立し、9月に日本語対応、そして日本支社を設立中の仮想通貨取引所Binance(バイナンス)は、取引高が世界ベスト5入りする程までに急成長を遂げ、現在日本からの人材を募集中です。また、質問なども募集中。
 
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/28 木曜日
17:35
分散型AIの3大プロジェクトが団結、新トークン「ASI」に統合へ
SingularityNET、Fetch.ai、Ocean Protocolが人工超知能連合を結成し、各プロジェクトの暗号資産(仮想通貨)を新トークンASIに統合する計画を発表。単一の分散型AIネットワークとしてリニューアルを目指す。AGIの父と呼ばれるベン・ゲーツェル博士が主導する。
15:58
ビットコインのレイヤー2「BEVM」ローンチ
BEVMがメインネットをローンチ。暗号資産(仮想通貨)ビットコインをガス通貨として利用するEVM互換のレイヤー2ネットワーク。シリーズAで数十億円を調達し、分散型ビットコインクロスチェーンカストディサービスを実現。
15:00
NEARプロトコル、マルチチェーン再ステーキング「LiNEAR」始動へ 
NEARプロトコルがChain Signaturesを導入、暗号資産(仮想通貨)の相互運用性を強化。ビットコインやイーサリアムなど複数のブロックチェーンをサポートする。オムニチェーン再ステーキングLiNEARが始動。
14:15
「イーサリアムが有価証券でもETF化は可能」ブラックロックCEO
仮想通貨イーサリアムに関しては、米国においてその法的ステータスが定かではない。CFTCは商品(コモディティ)と見做している一方、SECはETHに関係するスイスのイーサリアム財団を調査していることが先週報じられた。
10:45
Parallel Studios、VanEckやソラナベンチャーズから53億円調達
パラレルはイーサリアムメインネットおよびBaseチェーン上で稼働するものだが、先日発表された、コロニーのローンチ先がソラナのブロックチェーンであることや、今回ソラナベンチャーズが出資したことから、今後クロスチェーンでの展開が考えられる。
10:15
イーサリアム「BLOB」にデジタルアートを記録する方法 Ethscriptionsが導入
イーサリアムのチェーン上にデジタルアートなどを記録するEthscriptionsは「BlobScriptions」を発表。ブロブにデータを記録する方法となる。
08:10
21Shares、欧州でTONの上場取引型金融商品を提供
今月初めテレグラムは仮想通貨TONを正式に統合し広告収入をチャンネル所有者と共有し、TONブロックチェーン上でToncoinを使って報酬を支払うようになった。この動きが投資家からの需要を押し上げたようだ。
07:30
ブラックロック「BUILD」、一週間で240億円超の資金流入を記録
ブロックチェーン上でトークン化された現実世界資産(RWA)の運用を提供するOndo Financeからの10億円以上新たな資金もありファンドの規模は拡大中。
06:50
スクエニやソラナ財団、Elixir Gamesに21億円出資
Elixir Gamesは、ゲームローンチャー「Elixir Games Launcher」で、さまざまなWeb3ゲームを遊べるPCアプリを提供。また、Web3ゲームがNFTなどのゲーム内資産のセールを代行するローンチパッドで、ミントなどの機能を提供する予定だ。
05:50
SECに有利か、裁判官がコインベースの棄却申し立て認めず
その一方、裁判官は、コインベースが顧客が仮想通貨ウォレットアプリを利用できるようにしたときに、無登録ブローカーとして運営していたというSECの主張を取り下げることを決定した。
03/27 水曜日
17:25
Slash Payment、独自トークンのエアドロップ対象条件を発表
暗号資産(仮想通貨)決済サービスSlash PaaymentのエコシステムトークンSVLについて、エアドロップの参加条件が明かされた。分散型決済エコシステムの利益が、ステーキング参加者に還元。スナップショットまでに割り当てを増やすことも可能だ。
17:00
ビットコインなど仮想通貨投資の始め方|初心者が注意すべきリスクとおすすめ戦略
ビットコインなど暗号資産(仮想通貨)投資の初心者向けスタートガイドを解説。基本戦略や知識、特に注意すべきリスクやセキュリティ対策を紹介し、「何歳から始められる?」のか、取引所ごとの年齢制限一覧も提供。
16:04
KDDIのNFT市場「αU market」、アニモカブランズとの連携開始
KDDIが展開する「αU market」で、『PHANTOM GALAXIES』の限定版NFT販売を開始。アニモカブランズが支援するブロックチェーンゲームとの連携施策の第一弾。暗号資産(仮想通貨)ウォレット「αU wallet」を接続して購入できる。
14:23
21Shares「半減期前のビットコインは、過去の歴史とは異なるダイナミクスを経験している」
スイスを拠点にする資産運用企業21Sharesは、仮想通貨ビットコインの半減期が市場に及ぼす影響について分析したレポートを発表。ビットコインは現在、過去3回の半減期とは、「異なる市場ダイナミクスを経験している」と指摘した。
12:23
ビットコイン7万ドル台で堅調推移、コインベース・プレミアムは強気から中立に
暗号資産(仮想通貨)市場では、半減期前のビットコインは過去最高値に迫る7万ドル台まで反発して堅調推移を辿る。米国の機関投資家動向を示すコインベース・プレミアムは強気から中立に転じた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
重要指標
一覧
新着指標
一覧