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人類の傑作をデジタル化、未来につなぐ「LEGENDARY HUMANITY」とは

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

人類が生み出した素晴らしい芸術作品や、ファッション、建築などは、私たちの文化や歴史を物語る貴重な遺産です。しかし、時の流れとともに失われ、二度と再現ができなくなるものも少なくありません。こういった文化的遺産を未来に伝えていくことは、人類の歴史を保存するという意味でも意義深いものです。

「LEGENDARY HUMANITY」プロジェクトは、最先端のデジタル技術を駆使して芸術・文化的遺産をデジタル保存し、RWA(リアルワールドアセット:現実世界の資産)をトークン化するプロジェクトです。

希少価値の高い物理アイテムや建築物などを3Dスキャンし、AIによって自動生成、高精細なデジタルデータとして保存することで、時間や場所の制約を受けず、誰もがに素晴らしい作品に触れられる機会を創出しています。

当面の目標として、世界中の服装をデジタル化して誰でもがデジタル上でファッションを体験、楽しむことができるようにしていきます。その体験はフリーミアムで提供され、誰でもが無料でサービスを利用でき、個別のデジタルクローゼットを保有したり、エキシビションを開催するためにはサブスクリプションに移行するビジネスモデルを予定しています。

本記事では、LEGENDARY HUMANITYの取り組みや活用している最新技術、などを詳しく解説します。

目次
  1. RWA(リアルワールドアセット)をバーチャル化するLEGENDARY HUMANITYとは
  2. LEGENDARY HUMANITYを支える主要技術
  3. LEGENDARY HUMANITYの会社概要
  4. 文化的遺産をWeb3でつなぐLEGENDARY HUMANITY

1. RWA(リアルワールドアセット)をバーチャル化するLEGENDARY HUMANITYとは

初めに、LEGENDARY HUMANITYがどのようなプロジェクトであるのかについて、具体的な概要を文化的遺産やプロジェクト開始当初の背景を交えながら、解説します。

1-1. 失われ続ける文化的遺産

人類が創り出すファッションやアートといった芸術・文化的遺産は、人類の芸術性の進化や多様化を示す歴史的な資料となる一方で、保存には膨大な費用や広大なスペースが必要です。これらの理由から美術館で展示されているものはごく一部で、90%は保管庫に入れられたままです。

歴史を振り返ると、事故や自然災害・戦争といった外的要因や、保有者による破棄によって適切に保存されずに失われてしまった芸術・文化的遺産も数多くあり、その損失は計り知れません。

また、それらを美術館などで遠目に見ることはあっても、手に取ったり、使ったりすることは許されないのが通例でした。

LEGENDARY HUMANITYは、この課題を「コレクションのバーチャル化」によって解決へ導くソリューションです。現在は主にファッションアイテムのバーチャル化に取り組んでおり、それらをNFTなどのWeb3資産として変換し、デジタル空間上で体験することができるサービスを展開しています。

将来的には絵画や彫刻、家具、建築など様々なコレクションのバーチャル化を進め、多様なサービスへと発展させていくことを計画しています。

1-2. 人類の傑作をデジタル保存する「LEGENDARY HUMANITY」

LEGENDARY HUMANITYは「ひとの創りしモノを未来に繋ぐ」をミッションに掲げ、時間とともに失われる可能性のある貴重な文化遺産を、永久に保存するために誕生したプロジェクトです。「2029年までに人類の傑作1億点をデジタル化する」事を目標に、ファッションや家具、アートなどをデジタル化し保存するサービスを展開しています。

LEGENDARY HUMANITYの概要

プロジェクト名 LEGENDARY HUMANITY
Website https://www.lh-s.org/
ティッカー VIVI
運営会社 LH Systems
最大供給量 2,000,000,000 VIVI

LEGENDARY HUMANITYでは、最高のコレクションを最適なタイミングでデジタル化し、可能な限り最良の状態で保存するために、特許取得済みの3Dスキャン技術と特殊AIを導入しています。5秒という短い時間かつ4Kという高解像度で撮影したデータを用いることで、わずか10分で高品質な3Dモデルを作成・保存できる環境を整えています。

また、デジタル化された3Dモデルは、TikTokなどの動画配信サービスを通じて、クリエイターなどが公開できる仕様です。このようなSNSを通じた取り組みは、新たな創造のきっかけになり、多くの人々に文化遺産への理解を深めることになるでしょう。将来的には、ニューヨークやロンドンなどのグローバル市場での展開を実現する事を見据えています。

また、LEGENDARY HUMANITYでは、サブスクリプションビジネスモデルで得た収益を原資とし、ファッションアイテムを身につけることで報酬を得る「Wear to Earn」、合わせて、ファッションアイテムをデジタルミュージアムスペースに展示することでも報酬を得る「Exhibit to Earn」も実装される可能性があります。

芸術・文化的遺産のデジタル化は多くの可能性を秘めているといえるでしょう。革新的なサービスを提供するプロジェクトとして、多くの投資家が注目しています。

1-3. LEGENDARY HUMANITYのプロジェクト「LH MUSEO」

LEGENDARY HUMANITYが手掛けるプロジェクトの第一号である、芸術作品の保存を目的とした世界初のオンラインミュージアムである「LH MUSEO」についてもご紹介します。

このオンラインミュージアムは最初に日本のファッションの有名コレクターの方とコラボでの「LA MUSEUM」という形でソリューションを提供して開始されています。

LH MUSEOでは、歴史的に有名なファッションアイテムを中心に、さまざまなアーティストの代表的なコレクションを集め、没入型のオンライン展示を実施します。LH MUSEOは、気軽に訪れられる点と、バーチャル空間だからこそ実現できる自由度が大きな魅力です。

例えば美術館の外観は、白を基調とした建物群が空中に浮かぶデザイン。展示ルームはテーマごとに仕切られており、床に水が張られた部屋など、クリエイティブな内装も特徴的です。また、訪れる時間によって外光が変化するなど、ディテールにもこだわって設計されています。

こういったデジタルベースの展示場は、従来のリアル展示会で課題となる展示服の廃棄や作品・顧客の移動に伴うコストなど、さまざまな懸念点を解消することも期待されています。

1-4.LEGENDARY HUMANITYのプロダクト「LH VISTA」

“LH VISTA”は、「臨場感」「存在感」「共有感」を生み出すデジタルステージセットです。3Dスキャンされたファッションなどのお気に入りの衣装を着て、デジタルランウェイなどで表現することができます。(特許出願中)

多くのファッションを楽しみたい人が、時間・空間・貧富などの制限に捕らわれず、体験できる場の提供を目指しています。

1-5.LEGENDARY HUMANITYのプロダクト「LH MONDO」

“LH MONDO”は「デジタルマーケットプレイス」です。”LH VISTA”と”LH MUSEO”と連携しNFTを実際の商品とともに売買できる RWA NFT マーケットプレイスを準備します。

このマーケットプレイスは従来のECとは違い、体験型ECとしての開発を目指しています。

2. LEGENDARY HUMANITYを支える主要技術

続いて、LEGENDARY HUMANITYを支える技術と、その具体的な活用についてご紹介しましょう。

2-1. 最先端の3Dモデリング技術

LEGENDARY HUMANITYが提供するサービスを支えるのは、物理的なアイテムを立体的にスキャンし、AIにより自動的に3Dモデル化する先端技術です。

未来へ文化的遺産を伝えるためには、可能な限り高い精度でデジタル保存することが求められます。そこでLEGENDARY HUMANITYでは、次のような技術を駆使して短時間で高精度な3Dモデルを作成しています。

  • キャプチャードーム技術:200台のDSLRカメラを使用した世界初の3D撮影システム
  • 超高品質3Dスキャン技術:高精度(4Kまたは8K)でデジタル形式に変換し、存在証明付きのRWAとして保存
  • 3Dスキャンデータプロセスの自動化:データ処理の効率化し、数秒から数分程度で忠実度の高いモデルを作成

2-2. SCAI(SCAN+AI)スカイ

2-3. 制作した3Dモデルの実用的なサービス化

専用3Dスキャナを必要することなく、SmartPhoneによる撮影だけでも、SCAIが自動的に3Dモデル化するよう設計・開発された根幹技術。これにより誰でも3Dモデルの生成が可能となる。

さらに、デジタル化の強みを活かしたサービスを提供するために、次のような技術も活用しています。

  • オートクロスフィッティング技術(特許取得済み)
  • バーチャルミュージアムの自動生成ツール

オートクロスフィッティング技術とは、生成したファッションの3DモデルをAIを活用してアバターに結合し、まるでアバターが実際にそのファッションを着用して撮影を行ったかのような動画や画像を生成する技術です。これによりファッションアイテムの販売者は、オンラインマーケティング時に実際のモデルを雇用せずともPR用のコンテンツを制作できるため、コストの削減が期待できます。

また、バーチャルミュージアムの自動生成ツール(Virtual Museum App Automatic Generation Tool)は、オンライン展示会やバーチャル博物館を実施する際の技術的ハードルを下げ、手軽で魅力的な開催を可能にします。

また、ミームコインプラットフォームの導入により、クリエイターが手軽にミームコインを発行できる環境も提供。これにより、作品を発表・保存するだけでなく、経済圏を通じて参加者が利益を得る手段も提供し、市場の創造につながるでしょう。

3. LEGENDARY HUMANITYの会社概要

LEGENDARY HUMANITYのチームは、Animoca Brands社やOK Wave社のような有名企業から集められた10人の優秀な人材で構成されています。

LH System社の基本情報

社名 LH Systems PTE. LTD.
設立 2023年9月
CEO Takamasa Suzuki
事業内容 ・3Dモデリング自動化
・NFTデータ活用サービス
・メタバースサービス開発
本社所在地 8 BURN ROAD TRIVEX, SINGAPORE, 369977

また、「Caldano」や「LA ComicCon」「GOLFIN」「Snpit」「LA Museum」など、WEB2,WEB3の多数の企業とRWA(リアルワールドアセット)に関するパートナーシップを締結。このように、多様な人材とパートナーシップ企業と連携し開発に取り組むことで、LEGENDARY HUMANITYの多様な可能性を活かしたサービス展開を進めています。

また、2023年12月14日には、主に大口の個人投資家を引受先とする第三者割当増資により、総額9億円の資金調達を実施したことを発表しました。個人投資家からの注目度も高まっており、RWAのデジタル化がもたらす革新的なサービスに対する期待が集まっています。

4. 文化的遺産をWeb3でつなぐLEGENDARY HUMANITY

LEGENDARY HUMANITYは、ファッションやアート、建築物といった人類の歴史を象徴する重要な文化財をデジタル化し、未来に遺すことを目指すプロジェクト。オンラインミュージアム「LH MUSEO」がスタートし、クリエイターやコレクターなど、幅広い層からの関心を集めています。

3Dモデルの作成アプリや技術の自社開発にも力を入れ、最先端技術を駆使した今までにないサービス展開技術により、文化遺産の保存・デジタル活用の未来を切り開くプロジェクトとして、今後もその動向から目が離せません。

特に先行して3Dモデルを生成しているファッション分野においての活用として、時間・空間・貧富などの差などに捕らわれず、多くの人がファッションを楽しめるサービス「LH VISTA」と、体験型EC「LH MONDO」を提供していくことで、世界中の多くの人の関心を引くものとなると思います。

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