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日本円ステーブルコインJPYC、発行額2億円突破

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

累計発行額2億円を突破

JPYC株式会社は、日本円建ステーブルコイン「JPYC(ジェーピーワイシー)」の累計発行額が2億円を突破したと発表した。正式発行の開始日である10月27日から約18日間での達成となる。

データサイト「JPYC情報確認くん」によると、14日時点のチェーン別発行量は、イーサリアム上で:4,200万JPYC、ポリゴン:1.3億JPYC、アバランチ:3,570万JPYCとなっている。JPYCは複数のブロックチェーンごとに独立した残高として発行されるマルチチェーン型の設計を採用している。

JPYCは、1JPYC=1円で裏付けられた「電子決済手段」型のステーブルコイン。発行残高の100%以上を日本円建資産(預金・日本国債)で保全しており、JPYC名義で国債を購入し日銀に預け入れる準備金スキームを採用する。裏付け資産の安全性が担保され、需要はそのまま国債需要へと転換される仕組みになっている。

同社は正式発行を受け、今後3年間で累計10兆円規模のJPYC発行を目指す方針を示している。

関連:「社会のジレンマを突破する」日本初のステーブルコイン発行ライセンス取得、JPYC岡部典孝氏が語る|独占インタビュー

保有アドレス数は約2.7万に

JPYC株式会社が提供する発行・償還サービス「JPYC EX」の口座開設数は6,000件を突破した(10日時点リリースより)。また、執筆時点にオンチェーンのJPYC保有アドレス数は約2.7万件となっている。

保有者の増加を支えた要因として、複数のキャンペーン施策の影響がありそうだ。

株式会社HashPortが提供する「HashPort Wallet」のリニューアルを記念した『JPYC1億円あげちゃうキャンペーン』では、アプリ内で参加証明書SBTを取得したユーザー全員に200円相当のJPYCがポリゴンチェーン上で配布される。配布総額は最大1億円、期間は11月30日までとなっている。

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出典:JPYC情報確認くん

チェーン別の取引内訳ではポリゴン(Polygon)が全体の98%を占める。11月13日時点で2,277万JPYCの取引が発生しており、分散型取引所(DEX)QuickSwapなど、ポリゴン上でJPYCを活用できるインフラがすでに整備されていたことが寄与したとみられる。

関連:JPYCの買い方・使い方まとめ|何ができる?今後の活用法・注意点を徹底解説

JPYC株式会社は、ステーブルコイン制度の本格運用を背景に、企業連携やリアル決済領域での社会実装を進める方針だ。また、2026年2月には次世代金融カンファレンス「MoneyX」において、ステーブルコインを軸とした金融・決済の将来像を提示する予定となっている。

関連:ステーブルコイン正式認可を背景に、通貨の新時代をテーマとした金融カンファレンス「MoneyX」開催決定

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