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中国仮想通貨格付けの評価基準に不透明性の指摘 ビットコインの下位評価に疑問符

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中国政府の仮想通貨格付けでBTC低い理由とは
中国産業情報技術省CCIDが公開する月次仮想通貨ランキングに基準の不透明性を疑問視する指摘が出ている。各プロジェクトをみる基準にもなり得る指標に、その重要性を投げかけた。

中国政府の仮想通貨格付けでBTC低い

中国では、仮想通貨の取引やICO、マイニングなどの業務が全面禁止されてはいるが、中国産業情報技術省CCIDは月に一度、仮想通貨の格付け順位を発表している。格付けはあくまでもパブリックチェーンの技術を評価するものと、公式では言及されているが、仮想通貨に関連した技術の評価となる。

評価するカテゴリーとしては、基本技術・応用性・革新性との3つの範疇で点数をつけられ、合計数値を基準にランキングが作成される。

しかし、中国政府がこの評価報告をどのような問題解決に用いるか、あるいはどのように国内社会に影響を与えるか、目的は全く判明できない。なお、これらの基準は中華系のブロックチェーンが上位表示されているとした指摘や、そもそもの評価基準が適当ではないとの意見も多く聞かれていた。

現在のドミナンスで70%近くシェアを獲得するビットコインも上位に表示されたことがないことは不当ではないか、と同格付けの評価基準の不透明性を仮想通貨メディアEWNが指摘した。

関連中国・仮想通貨格付け最新版(第13回)

これまでの13回の月次ランキングでは、ビットコインは一度も上位10にランクインした事例はなく、最高位で11位となる。これでも上位に上がってきた数値となるが、最低位で19位となる。上位10の常連プロジェクトには、EOS、ETH、GxChainなどがあり、時価総額で50位を下回るアルトコインもある。

ビットコインは上位にあるべきか

EWNの社説では、CCIDの評価カテゴリー、常連1位のEOSには決済手段以外にもdAppsなどの用途があると認めながらも、一部の通貨と比較してビットコインは上位に表示すべきであると、プロジェクトランキングの評価基準に疑問符を投げかけた。最も良いブロクッチェーンプロジェクトとしても表記していいと訴えている。

その根拠として、EWNはベンチマークCoinMetricsのデータを取り上げた。ブロックチェーンアクティビティレベルや、トッププロジェクトのトレンドにおいても、ビットコインは全ての要素において、1位と指摘している。(イーサリアムは2位)取引高や安全性などでも他の通貨とは一線を画しているとの指摘だ。

CoinMarketCapの仮想通貨健全度のランキングにおいては、ビットコインがAで3位、S級のETH(1位)とEOS(2位)に続く。このように異なるベンチマークによっては、評価の仕組みも、結果も異なるが、ビットコインがここまで過小評価されていることに対して、問題視している。

多くの非仮想通貨投資家を含め、メジャーな仮想通貨投資家もビットコインのみ注意を払っているようだと、EWNは指摘。あくまでも仮想通貨市場で一つの指標となる中国(国営機関)が公開する仮想通貨ランキングに、より明確な評価基準と解説の必要性を投げかけている。

参考資料:EWN社説

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