CoinPostで今最も読まれています

米取引所でイーサリアムがフラッシュクラッシュ、ビットコインは上昇一服|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン(BTC)市況
米仮想通貨取引所Poloniexで、ETHが約20%フラッシュクラッシュした。IMFは年次会議直前に各国中銀による財政刺激策にも言及しており、BitMEXアーサーの「QE4予言」に再び関心が集まる可能性も。

仮想通貨市況

中国株式市場が「国慶節」の連休につき休場するなか、香港の大規模デモにおける警官とデモ隊の衝突で実弾が発砲され若者が負傷したとの情報が錯綜するなど、緊迫化する香港情勢がもたらす経済への悪影響が懸念されている。

国際通貨基金(IMF)のリプトン筆頭副専務理事は、ドイツのベルリンでメルケル首相らと会談で「貿易摩擦における国際間の緊張が続く限り、世界的な景気減速からの回復は困難だ。」との認識を示し、中央銀行による財政刺激策の必要性に言及した。

IMFは米ワシントンで開催される年次IMF会議で世界経済に関する最新予測を示す予定だ。今年7月には、2019年の世界成長の見通しを3.2%に引き下げたほか、欧州中央銀行は先月、金利をゼロ以下に引き下げ、量的緩和を再開した。主要経済指標では、米ISM製造業景況指数が”10年ぶりの低水準”を記録するなど予断を許さない状況にある。

アーサー予言は的中するのか

世界最大の仮想通貨デリバティブ取引所BitMEXのCEOであるアーサー・ヘイズは先月、米国で「QE4(量的金融緩和政策)」が実行された場合、過去最高値の20,000ドル(215万円)回復に向かうとの認識を示している。景気の動向に左右されやすい株や債券と異なる「オルタナティブ資産(代替資産)」であるビットコイン(BTC)にとって、リスクヘッジの一環として中・長期的な刺激材料となり得るからだ。

関連:『ビットコイン2万ドルの(再来)に備えよ』仮想通貨取引所BitMEXのアーサーが「QE4」を予言

なお、ドイツの州営銀行「BayernLB」が公表した最新のレポートで、2020年のビットコイン(BTC)価格が1000万円に向かう可能性について試算し、大きな反響を呼んでいる。現市場価格には来年半減期が織り込まれていない理由と、その重要性を金の適正価格算出メカニズムを用いて解説した。

詳細は、以下の記事参照。

ビットコイン、2020年に1000万円 ドイツ州営銀行が試算
ドイツの州営銀行「BayernLB」が、最新のレポートでビットコイン価格の大躍進を試算した。現市場価格には半減期が織り込まれていない理由と、その重要性を金の適正価格算出メカニズムを用いて解説した。

CMEにおけるBTC需要

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループ株価指数・代替投資グローバルリーダーのTim McCourt氏は、ビットコインオプション取引発表を契機に、機関投資家の関心が高まっていると明かした。2020年Q1(1〜3月)に追加予定だ。

CMEのBTC先物では、日平均35,000BTC(約300億円)が取引されるなど、先物市場を構築。参入する機関投資家分布は以下の通りで、バランス良く需要があるという。

  • ヘッジファンド
  • CTA(商品投資顧問会社)
  • アセット・マネージャー

関連:機関投資家のBTC関心増 ビットコインオプション発表が契機=CME関係者

ビットコイン(BTC)市況

ビットコイン(BTC)はショートカバーによる上昇も一服。bitFlyerの価格乖離は、2%前半で推移している。

4月2日以降の上昇相場でブレイクした1D200日移動平均線を9月25日に割り込んでおり、今度はこれが上値抵抗帯となっている。4h雲の厚さも意識されやすく、これを抜けたとしても、先日まで支持線として機能していた9300ドル付近が強いレジスタンスとなる確率は低くない。

アルトコインの買い一巡で、上値の重さも目立つ展開に。

日本時間2日4時50分頃、米仮想通貨取引所Poloniexでイーサリアム(ETH)が約20%フラッシュクラッシュしたことも市場心理を圧迫した。このような現象は、板が薄くなるなど流動性の低下する薄商いの中での大口の成行誤発注のほか、ビットコインなど連動銘柄を含む相場操縦を意図した仕掛け売り、投資家のストップロス連鎖、あるいは取引システム異常などが要因として挙げられるが、今回のフラッシュクラッシュについての詳しい原因は、現時点では明らかになっていない。

一方、今回発生したショートカバーも然り、マーケットコンセンサスが偏る局面では、相場の是正が発生しやすくなるため、BitMEXやbitFlyer、Binanceにおけるの出来高推移、および資金流入出にも注視したい。

Josh Ragerの見解

海外の著名アナリストJosh Rager氏は、直近のビットコイン(BTC)の値動きについて、「反発局面で”200日平均線”を超えるには至らず、現段階では時期尚早か。」と言及した上で、主要サポートライン(7,600ドル)とレジスタンスライン(8,600〜8,800ドル)の間におけるレンジ相場では、出来高も減少傾向にある。」「しかし、時間足レベルでは、上方向の価格推移が見て取れる。」などと説明した。

CoinPostの関連記事

『日本の仮想通貨市場復活のために』業界最先端のトレーディングツール、デコチャート開発秘話
仮想通貨業界の有志が共同開発する、最先端の仮想通貨トレーディングツール「DECOCHART」プロジェクト。CoinPostの取材で、開発の舞台裏や今後のビジョンが明らかとなった。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
12/04 月曜日
15:11
グレースケール、「GBTC」のビットコインETF転換についてブログで説明
米グレースケール・インベストメンツは公式ブログで、米国における現物ビットコインETFの承認は時間の問題であるとして、GBTCをビットコインETFとして、ニューヨーク証券取引所Arcaへ上場させることに注力していると強調した。
12:48
オーストラリア退職金ファンド(年金基金)、仮想通貨の保有額増加で900億円規模に
オーストラリア税務局は、退職年金を積立型SMSF(年金基金)の資産運用統計を発表。2019年以降の4年間で仮想通貨への投資額が大幅増加していることがわかった。
12:18
中国外相、ブロックチェーンやAI(人工知能)領域で日中韓協力を呼びかけ
中国の王毅外相は、日中韓外相会議で、ブロックチェーンや人工知能(AI)など最先端テクノロジー分野での三国の協力を呼びかけた。
11:41
ビットコイン1年半ぶり4万ドル水準へ、株式市場では「仮想通貨関連銘柄」が全面高に
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインETF(上場投資信託)の上場承認期待やFRBの利上げ終了観測が強まったことで、BTCは4万ドルの節目を1年半ぶりに上回った。米国株ではコインベース株が大幅上昇しているほか、マネックスやセレス株など関連銘柄に資金が集まった。
12/03 日曜日
11:30
米経済減速続けばビットコイン上抜けは時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿
3.8万ドル付近を底堅く推移する今週のビットコインチャートを図解。国内大手取引所bitbankのアナリストが今後の展望を読み解く。オンチェーンデータも掲載。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|マイクロストラテジーのBTC買い増しに高い関心
今週は、マイクロストラテジーが仮想通貨ビットコインを買い増ししたニュースや、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏がビットコインなどの資産への投資を推奨していることを書いた記事が関心を集めている。
12/02 土曜日
16:25
エルサルバドルのブケレ大統領、2024年再選を見据え職務離脱へ
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン支持者で知られる、エルサルバドルのナイブ・ブケレ大統領が総選挙キャンペーンのため職を離れる。再選を目指す中で、国内政治のチェック・アンド・バランスの弱体化と、国際関係への影響を探る。
14:00
2024年に半減期を迎えるビットコインは約1800万円到達、Matrixport分析
Matrixportによる暗号資産(仮想通貨)ビットコインの価格予測を深掘り。2024年に1835万円到達の可能性、歴史的なデータ分析、マクロ経済要因と地政学的影響を詳細に解説。ビットコイン投資の未来を探る。
13:00
米サークル社、「テロ資金調達への関与はない」
ステーブルコイン「USDC」を提供するサークル社は、公開書簡を米議員らに提出。テロ資金など不正金融への関与はないと強調した。
12:00
イーサリアム運用で高利回りを実現、Cegaのデュアルカレンシー戦略とは?
セガ・ファイナンスが新しいオプション戦略「デュアルカレンシー」を発表。暗号資産(仮想通貨)イーサリアム、stETH、USDCホルダーに向けて、年利22%以上の収益を提供。この戦略は、リスクを最小限に抑えつつ、市場での高い固定利回りを実現する。
10:45
コインベースCEOがBaseトークン発行を否定 ソラナなどの統合計画も
米仮想通貨取引所コインベースのCEOは、イーサリアムL2「Base」に関する展望について話した。独自トークンや取引高速化について説明している。
09:55
コインベース・マイニング株大幅高、ビットコイン年初来高値更新|2日金融短観
本日のNYダウは+294.6ドルと続伸し、債券市場は反発した。この日にパウエル連邦準備制度理事会議長の発言からトーンダウンが示唆され2024年にFRBが利下げに動くとの観測がますます広がった格好だ。
08:30
Starknet独自通貨の無料配布、スナップショット実施済み
仮想通貨イーサリアムのL2「Starknet」は今週SNSで出回っていたSTRKトークンのエアドロップのスクリーンショットの真贋を確認し権利獲得にあたるスナップショットはすでに実施されたことを明かした。
07:20
ビットコイン価格は24年に上昇加速か=グレースケールレポート
仮想通貨運用会社グレースケールは、2023年11月版の市況レポートを公開。2024年は複数の条件が重なることによって、ビットコインの価格に上昇圧力がかかる可能性があるとの見解を示している。
06:50
ビットコインETFの上場申請めぐり今週3社目のSEC面談、専門家が承認楽観視
米SECは、GBTCから現物型ビットコインETFへの転換申請について、今週29日に申請側のグレースケール(2度目)と会議を行ったことが判明した。仮想通貨ビットコインは年初来高値を更新した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア