CoinPostで今最も読まれています

ドイツ銀行のデジタル債権 EOSでトークン化に成功

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

EOSメインネットでドイツ銀行の債権をトークン化
債券発行標準「dBonds」の開発チームは11日、ドイツ銀行の債権をEOSのメインネット上でトークン化することに成功したとMedium上で報告した。EOS上でのブロックチェーン債券発行はこれが初となる。

EOSメインネットでドイツ銀行の債権をトークン化

債券発行標準dBondsの開発チームは11日、ドイツ銀行の債権をEOSのメインネット上でトークン化することに成功したとMedium上で報告した。EOSブロックチェーン上では初のデジタル債権であり、英国を拠点とするカストディアン(投資家に代わって有価証券の管理を行う会社)であるQueen Street Financeとの提携とEOS上ですでに稼働しているステーブルコイン「DUSD」を用いることで実現した。

dBondsは債権の発行・トークン化手続きの標準であり、分散型銀行の実現を目指すDeposの仕組みの基礎である。またDUSDはDepos USDの略であり、DUSDはDeposが発行するステーブルコインだ。

債券のトークン化の流れ

  1. 米ドル建ての債券(今回の場合はドイツ銀行債)が買われるとそれをカストディアンのエスクローアカウントにロック
  2. DUSD建てのブロックチェーン債であるdBondが発行される
  3. 発行されたdBondがDepos(DUSDの発行を行う)のアカウントにロックされ、DUSDが発行される。このためdBondはDUSDを担保とする債権とみなされる。

エスクローとは仲介により取引の安全を保障することであり、銀行の債権をブロックチェーン上でトークン化するにあたって信頼できるカストディアンであるQueen Street Financeが仲介にはいることで取引がスムーズに進行する。

Queen Street Financeとの提携に関して、Deposの共同創業者であるMaksim Mironov氏はMedium上で以下のように述べている。

債権をEOSエコシステムに取り込み、トークン化された債権を含む高価値なオンチェーン資産に担保されたステーブルコインによる透明性のある分散銀行を構築するための重要なステップである。この分散銀行の構築はDeposプロジェクトの主要目標の一つだ。

他のブロックチェーン債券

世界銀行は今までに2度イーサリアムブロックチェーンで「bond-i(ボンダイ)」という債権を発行していて、総調達額は1億6000万豪ドル(約115億円)となっている。bond-iは豪コモンウェルス銀行(CBA)が管理するプライベートチェーン(管理者不在のビットコインなどと違い、管理者が存在するブロックチェーン)上で発行されている。

参考:世界銀行、再びイーサリアムでブロックチェーン債券を発行

また、9月にはスペインのサンタンデール銀行がイーサリアムのパブリックチェーン(管理者不在)上で約22億円相当の債券を発行している。

参考:サンタンデール銀、イーサリアム上で22億円相当のブロックチェーン債を発行

CoinPostの関連記事

世界初:世界銀行がイーサリアムブロックチェーンで約81億円相当の債券発行へ|起債は8月28日を予定
世界銀行(World Bank)は来週起債する「世界初のパブリックブロックチェーン債券」を、1億豪ドル(81億円相当)に定め、起債は8月28日を予定していることを公表した。
&from=in_article00
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧