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ロシア政府発行の仮想通貨:クリプトルーブルを法定通貨にする法案が提出される

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

財務省がクリプトルーブルを法定通貨にする法案を提出
政府発行の仮想通貨となるクリプトルーブルを法定通貨にするための法案がロシア議会に提出されました。法案には、ロシア連邦民法典の改正案が記載されています。中央銀行や財務省から、発行は急ぐことはないという結論が出されたロシアの仮想通貨でしたが、1月初頭には、プーチン大統領が仮想通貨発行の必要性を改めて表明しています。

ロシアの仮想通貨、クリプトルーブル(cryptoruble)を法定通貨にするための法案がロシア議会に提出されました。

この法案は、ロシア国内の仮想通貨規制やICO規制の法案も提出した、財務省によって提出されました。

クリプトルーブルは法定通貨に

ロシアの仮想通貨「クリプトルーブル」を公式な決済手段として導入するための法案は、Rizvan Kurbanov議員(以下、クルバノフ議員)によって、提出されました。

法案には次のような一文も記載されています。

この文書は、クリプトルーブルを広く流通する合法的な決済手段にするために、ロシア連邦民法典へ複数の改正案を提案する。

この法案は、1月25日に下院議会の電子データベースに投稿されました。

この法案は、ロシア連邦民法典の第140条を、クリプトルーブルがロシアの合法的な決済手段に含まれるように改正することを提案するものです。

文書には次のようなことが追記されています。

クリプトルーブルはデジタル金融資産(仮想通貨)であり、ロシア連邦内で使用されている既存の法定通貨ルーブルの類似物である。

これは暗号化によって保護され、デジタル取引の分散台帳上の参加者によって使用される。

また、クルバノフ氏は次のように記述しています。

提出された法案の採用には、連邦予算のコスト追加も伴わず、州の債務の変更も伴わない。

クリプトルーブルは近いうちに発行されるのか

news.Bitcoin.comが以前報じたように、2017年10月にロシアの大統領である Vladimir Putin氏(以下、プーチン大統領)は、法定仮想通貨の発行を指示しました。

彼の指示に従い、ロシア情報技術・通信省のNikolay Nikiforov氏は、迅速に新しい通貨の基礎について提案しました。

一方で、ロシア連邦中央銀行及び、財務省、連邦議会下院ではクリプトルーブルの枠組みについて議論が重ねられてきました。

結果的に、中央銀行及び、財務省は法定仮想通貨の発行は急ぐ必要はないという結論に至りました。

さらに、副財務大臣のAlexei Moiseev氏は、クリプトルーブルがどのようなものであるか理解できないと語り、中央銀行の第一副総裁であるOlga Skorobogatova氏は、クリプトルーブルはマクロ経済的な視点からあまり勧められるものではないと言及しました。

しかし、彼女は、BRICSまたはユーラシア経済連合(EAEC)と共に超国家的なデジタル通貨に取り組んでいることを明らかにしました。

法案が提出された1週間前、中央銀行の第一副総裁であるSergey Shvetsov氏は、次のように強調しました。

クリプトルーブルの、そう遠くない未来での実現の見込みはありません。

しかし、1月初頭、プーチン大統領は西側諸国からの制裁を回避するために、仮想通貨発行の必要性を改めて表明しました。

クリプトルーブルに関する法案が提出される一方で、財務省によってロシアでの仮想通貨規制とICO規制の法案も提出されています。

Bill Submitted to Make Cryptoruble Legal Tender in Russia

Jan 27, 2018 by Kevin Helms

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