CoinPostで今最も読まれています

【Vol.1】 チームALISに聞く、ALISプロジェクトの未来

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ALIS(アリス)プロジェクトが立ち上がったきっかけ
A.「情報格差や資本格差をなくすという共通テーマ」の元、出来上がったプロジェクトがALISです。
価値の可視化を形成するロジックとは?
A.「信頼できる人が信頼できるといったものは信頼できる」というロジックです。

トークンを報酬として利用することにより従来にはない方法で「質の高い記事」や「信頼できる個人」に素早くリーチできることを実現するのがALISチームの目指す次世代ソーシャルメディアです。

世の中は情報量で溢れており、人が消費できる情報量に限界があります。

そこでALISはユーザーからの情報の価値の可視化の実現を目指します。

今回は、ALIS、CEO/安 昌浩氏、CMO/水澤 貴氏へのインタビュー記事を掲載いたします。長時間のインタビューにご協力頂いた安氏、水澤氏に御礼申し上げます。

※インタビューは2017年12月27日に行われたものです。

次世代ソーシャルメディアALISとは?

⽇本初の分散型ソーシャルメディアプラットフォームALISとは?
ALISとは⽇本初のブロックチェーン技術を用いた分散型ソーシャルメディアプラットフォームです。広告を排除することで本当に価値のあるコンテンツが発⾒されやすいソーシャルメディアプラットフォームの創出を目指しています。

チームALISに聞く:46の質問

チームALISに聞く:46の質問
ALIS(アリス)とは⽇本初のブロックチェーン技術を用いた分散型ソーシャルメディアプラットフォームです。2017年12月2018年1月のALISMeetupQAセッションをまとめました。ALISについて知りたい方はこちらをご覧ください。今後のALISにも期待です。

ALISの立ち上げについて

Q. 自己紹介をお願いします。

安氏

ALIS CEOの安と申します。

もともとはリクルートで商品企画や新規事業を行っていましたが、2017年3月くらいにブロックチェーンの勉強会に参加して、真髄に触れた気がして、すぐにブロックチェーン業界に飛びこもうと思い、ALISを立ち上げました。

水澤氏

ALISでCMOをしている水澤です。

主にマーケティングと事業開発を担当しています。

リクルートに勤務していた時、安と石井と共同でALISを立ち上げました。

学生時代からベンチャー企業を立ち上げ、その後ベネッセで高校生向けのSNSを作り、新規事業をしながら自分でユーザーを集めるといったような経験をしてきました。

Q. メンバーのほとんどが元同僚と伺いましたが、ALISを立ち上げようとしたきっかけはなんですか?

安氏

CTOの石井が4月に辞めたのがきっかけなんですが、5月には僕と水澤はブロックチェーンにのめり込んでいました。

ブロックチェーンで何かをするときに一番大事になるエンジニアの候補として、4月に辞めたCTOの石井がいたので、5月に彼を誘ってみたら、やりましょうということになりました。

水澤氏

その時、僕は実は別のプロジェクトに参画中だったのですが、ALISプロジェクトの方が絶対に楽しいなということになり、3人でALISを立ち上げました。

Q. メディアコンテンツを作ろうと思い立ったきっかけはなんですか?

安氏

情報格差や資本格差をなくすというのが3人の共通テーマとしてありました。

人と人とのつながりは、そういった格差を埋める役割を果たすと思いました。また、当時の日本のWebメディアは酷くて、詐欺コインの記事がGoogle検索のトップに出てくるといったことがあったので、これはWebメディアのあり方としておかしいと思い、6月1、2週目くらいにはソーシャルメディアをやろうと決めていました。

水澤氏

トークンの設計をどうするのかといった議論に時間をかけました。

ALISのコミュニティ

Q.コミュニティを築く上で大事にされていることはなんですか?

水澤氏

透明性と誠実さの徹底です。

みんなが知りたいと思っているような情報が出ていないプロジェクトが多いので、我々はそういった当たり前のことをやるだけで差別化になると考えていました。

事業開発をやっていて、起こったことをすぐにslackでシェアすることなどは当たり前の文化としてチームに根付いていたのでALISチームは情報をオープンにすることに抵抗がなかったというのも大きいかもしれません。

Q. 他の企業にはないやり方でツイッターの運営をされていますが (ALISは毎日の進行状況をTwitterで公開)

安氏

ICOを思い立った去年の5月当時、多くの仮想通貨界隈のプレイヤーは情報を隠す、コミュニケーションをとらない、一方通行といったような旧態然とした企業のやり方がすごく多かったと記憶しております。

しかし、一部のプレイヤーはP2Pやオープンソース文化を活かしたとても素晴らしいコミュニケーションを取っており非常に刺激をいただいた結果、僕達自身が投資家としてみても一番良いと思うプロジェクトを体現するようにしています。

全部で200近くのプロジェクトを分析しながら、どういうコミュニティを運営しているのかを見て、ユーザーとして歯がゆいと感じる部分を潰していった結果、ALISの運営の方針を固めました。

水澤氏

マーケティング観点では、ソーシャルメディアマーケティングやCRMの分野ですでに成功事例は数多く出ていましたので、特別なことをやったとは思っていません。

ただ、チームとして良いプロダクトを作るために良質なフィードバックをくれるコミュニティの存在はALISが成長するために重要だという点は、チーム全員で共通認識を持てるように徹底していました。

ALISプロジェクトの今後の展開

Q. 記事投稿の分野は何から始めて、どのように広げていきますか?

安氏

最初は仮想通貨の分野から始めようと思います。次は、レストラン、美容、旅行など、口コミが生きる分野に広げていきたいです。

Q. クローズドβ版が公開されるのは4月からとお聞きしましたが、オープンβ版はいつ頃公開される予定ですか?

安氏

2018年10月です。

Q. より多くの取引所上場を目指すのはプロダクトが完成してからだと伺いましたが、2018年10月からということですか?

水澤氏

4月以降です。すでに幾つかの取引所には上場していますが、大手の取引所にはプロダクトが完成してから適切なタイミングで上場していきたいと思っています。

Q. (東京ミートアップ質疑応答より検討中と回答されていた) アダルトコンテンツを展開していく予定は?

安氏

ALISでは展開していかないと思います。アダルト分野で信頼できる人がどれだけ必要かということが見えていないので。あと、法律の問題もあります。

水澤氏

マーケティンングの観点では魅力的ですが、ALISの思想に合っているかどうかが判断基準になっています。

みなさんが求めているものを把握して、良いメディアを作っていくことにフォーカスしたいと思っています。

価値の可視化

Q. ALISはどのようなロジックに基づいて価値の可視化を行っていくのですか?

安氏

価値があるものをどう見出すかという方法は複数ありますが、我々が信じているのは、「信頼できる人が信頼できるといったものは信頼できる」というロジックです。

僕たちはもともと人のつながりについて研究してきました。例えば、人材採用では、広告サイトなどで100人集めて選考するよりも、従業員に100人紹介してもらった方が圧倒的に選考通過率が高いです。

したがって、従業員を信頼できる人と見立てると、彼らが選んできた人たちもまた信頼できるということになります。

これをALISプロジェクトの根本思想に据えていて、信頼できる記事を書ける人と、そういう記事を見つけ出せる人が信頼できる記事を見つけ出し、それを全員が閲覧するという構造を実現しようと考えています。

水澤氏

あとは、所属するコミュニティによって信頼度のバランスをどうとっていくかということをテストしていかなければならないと思っています。

仮説はありますが、実際に試さないと明らかにならない部分も多いので、クローズドβ版をリリースした後に複数ロジックの組み合わせをテストしながら磨いていく予定です。

STEEMについて

Q. STEEMが同じようなサービスを提供していますが、STEEMの問題点は何ですか?

安氏

STEEMでは、コミュニティが英語圏で醸成されてしまっているので、日本人が入りづらいと思います。

また、STEEMのトークンは3種類あるので、今後拡大していくときに、リテラシーが低いユーザーが参加するメディアではなくなると思います。

水澤氏

STEEMの場合はすでに認知されていてユーザーも多くいるので、日本人ユーザーが今から参入してゲームのルールを変えるほどの影響力を簡単には持てないと感じます。

しかし、メディアとしては素晴らしいと思います。

安氏

STEEMは、仮想通貨界隈で最もリアルな世界にブロックチェーンを導入しているプレイヤーであると思います。

ALISの今後

Q. ALISの2018年の目標は何ですか?

安氏

ALISを用いて信頼の可視化ロジックを皆さんが納得できるものに仕立てることです。もう一つは、日本のブロックチェーン業界を盛り上げることです。

水澤氏

ALISの場合、まだプロダクトがないので、僕たちが今語っていることが実証されていません。

それを実現して、ALISを応援してくれている方々が良かったと思ってもらえるようには最低限していきたいです。

Q. 2018年に重大発表はありますか?

安氏

トークン価格に影響が及びそうな内容ですので、大変申し訳ございませんが言及を控えさせてください。

しかし、プロジェクトとしてはもちろん全力投球する一年にする所存です。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/25 木曜日
07:00
ジャック・ドーシー率いるBlock、店舗売上をビットコインに変換へ
新たに導入する予定の機能は「Bitcoin Conversions」というもので、Cash Appのアカウントを持つSquareのユーザーは、店舗収益の最大10%を仮想通貨ビットコインで受け取ることができるようになる。
06:10
米司法省、バイナンス創業者CZ氏に懲役36ヶ月求刑
仮想通貨取引所バイナンスの元CEOのCZ氏は自分の「不適切な決断」を謝罪し、自分の行動の全責任を受け入れる内容の手紙を2月に提出した判事へ提出したことが明らかになった。
04/24 水曜日
17:00
「BTCは上昇トレンドに入る可能性」SCB銀
仮想通貨ビットコインは再び上昇トレンドに入る可能性があるとスタンダードチャータード銀行が分析。今回もビットコインとイーサリアムの価格予想をしている。
16:23
Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了
デジタル決済企業ブロック(旧Square)が、3ナノメートル技術を採用した最新のビットコインマイニングチップ開発を完了。このプロジェクトはオープンソース化され、ビットコインマイニング業界の分散化を推進することを目指している。
15:09
WebX2024、最大73%割引の「開幕セール」終了まで残り1週間
株式会社CoinPostが主催する日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」にて、チケット販売を開始しております。2024年4月30日まで、最大73%割引のお得な開幕セールを実施中です。
14:35
米ブロックチェーン協会ら、仮想通貨業界の声をまとめSECを提訴
米ブロックチェーン協会とテキサス州暗号資産自由同盟は、米証券取引委員会が新たに制定したディーラー規則の阻止を求めて、SECを提訴した。
13:00
香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。
09:40
「BTC価格上昇は半減期から50〜100日後」QCP Capital
仮想通貨ビットコインの今後の価格が急上昇するのは半減期から50〜100日後であるとQCP Capitalが分析。また、Bitfinexも半減期後の相場レポートを公開した。
08:45
ソラナJupiter、DEXモバイルアプリ5月公開予定
既存のUltimateウォレットは5月22日から利用できなくなるため、その前に仮想通貨の一時的移転(PhantomやMagic Edenウォレット)を推奨した。
08:10
米国のイーサリアムETF上場申請、5月承認は見込み薄か
申請中の仮想通貨イーサリアム現物ETFの多くは5月に最終判断を迎える予定だが、多くのアナリストは承認の確率が低いと予測。背景には、イーサリアム財団への任意捜査で米SECがETHを有価証券に分類しようとしている点や、ビットコイン現物ETFが承認されてからまだそれほど時間が経っていない状況などがある。
07:10
ビットコインの機能を拡充する新提案が公開
仮想通貨ビットコインのブロックチェーン上でスマートコントラクトなどを実現する開発提案がBIP-420として公開。以前から関心を集めている提案の内容が改めて説明された。
06:35
バイナンスアプリの削除、フィリピン当局がアップルとグーグルに命令
フィリピンはバイナンスの顧客基盤における重要な構成国だが、同SECは2023年11月以降、バイナンスを投資に利用しないよう国民に積極的に警告していた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/24 11:30 ~ 13:30
その他 オンライン
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧