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ビットコイン強気予想「S2Fモデル」提唱のPlanB 、21年の価格予想アンケート結果で示されたものは?

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ビットコインS2Fモデルへの期待と信頼度は

著名アナリストのPlanBは3日、11万フォロワーに対し、2021年12月までのBTC価格について4択アンケートで予想を求めた。

  • 288,000ドル(3100万円):17.4%
  • 100,000ドル(1080万円):22.9%
  • 55,000ドル(590万円):17.2%
  • 55,000ドル未満:42.5%

選択肢は、ストックフロー比率(S2F)モデルで算出した楽観予想を前提に作られており、悲観予想は含まれていない。

S2Fモデルを用いるPlanBは、2020年の半減期後のBTC理論価格について、4回目の半減期が訪れる2024年までに1BTCあたり288,000ドルに到達するとの超強気予想を示し、2020年の半減期後のBTC理論価格は、1BTCあたり55,000ドルを突破するとしていた。

フォロワーに対するアンケート結果では、回答者の約半数が、次の仮想通貨相場のブルサイクル(上昇トレンド)で現在の約9000ドルから450%以上高騰すると予想している。

S2Fモデルとは

ストック・フロー比率(S2F)は、「S2F=市場に存在する量(ストック)/年間生産量(フロー)」で計算され、貴金属(金や銀)などの希少性と価値を測るモデルとして利用されるものだ。

ほとんどの商品は、生産量の増加に比例して流通量も急増し、価格が下落する。一方、金(ゴールド)などの一部の希少性が高い商品は、市場に存在する量に対して年間の生産可能量が小さく、供給過多によって価格が崩壊することはない。

ビットコイン市場のS2F分析を提唱するPlanBが、2009年12月から2019年2月の相場データをもとにプロットしたところ、一定の規則性を発見。S2Fと時価総額の両方について対数をとり線形回帰を行うと、S2Fと時価総額の間に統計的に有意な結果が確認された。あくまで理論上の話では、今年5月に「半減期」を迎えたビットコインは、ストックに対するフローが急減しており、これによって中・長期的に価格が上昇するとしている。

「半減期と仮想通貨ビットコインの高騰」なぜ一緒に語られる? ストック・フロー比率から算出する理論価格を用いて解説

懐疑的な見方も

一方、根拠に乏しいとする懐疑的な声も少なくない。

仮想通貨イーサリアム(ETH)の共同創業者ヴィタリック・ブテリンは先日、「ビットコイン(BTC)が過去最高値の2万ドルをつけた2017年12月が、2016の半減期と2020の半減期のおよそ中間地帯にあることを指摘。2016年半減期後の発行数低下による希少価値上昇を見越したものなのか、2020年半減期に対する期待なのか見分けることはできない。S2Fモデルの有効性を十分に証明できない」と指摘した。

これに対し、PlanBは「価格の天井について、ビットコインや金、銀など、最大発行数の限られる有限資産がさらに希少性をあげることで、その他無限資産に比べ、その価値を高めることができる原理がある」と回答している。

S2Fモデルの理論値は、過去のBTC価格とストック/フロー倍率から事後的に算出されたものにすぎず、このモデルはBTCの新規発行という「供給面」のみからの視点で分析を行う。実際にはBTCの価格形成は需要と供給の両面によって成り立つものであり、「需要面」も考慮に入れる必要があると言えるだろう。

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