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ベネズエラ、国有住宅での仮想通貨マイニングを禁止

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

国有住宅での仮想通貨マイニングを禁止

ベネズエラが、国有住宅でビットコイン(BTC)などの仮想通貨マイニングを禁止する通知を出したことが判明。

ベネズエラ住居住宅省のIldemaro Villarroel大臣は「グラン・ミッション・ヴィヴィエンダ」プロジェクトに属する公共住宅および、その近隣地域で仮想通貨マイニング機器を設置することは許可されないと発表した。

この理由はマイニングによる電力消費が、政府の電力供給政策を損なうためであるという。

「グラン・ミッション・ヴィヴィエンダ」は以前よりベネズエラが直面している長期にわたる経済危機の中で、低所得の市民に住宅を与えるという政府プロジェクトである。2011年にウゴ・チャベス政権で開始された。

発表は国営テレビ局VTV Canal 8によってツイートされた動画で行われた。大臣によると今回の布告は、電気エネルギーの賢明で控えめな使用を宣伝するためのマーケティングキャンペーンの一環であるという。

布告では、仮想通貨マイニングが近隣地区の電力分配に害を及ぼす可能性があるとされた。

しかし、電力の問題は、政府が電力供給システムの改善に怠慢だったことに原因があると指摘する声もある。

ベネズエラでは昨年、国のほぼ全域で数回に及ぶ大規模停電が発生。政府は水力発電ダムに反政府勢力が「電磁気的攻撃」を仕掛けたと主張したが、政府が送電線に十分な投資をしていなかったことも原因だとする声が挙がっていた。

警察による賄賂請求も横行か

ベネズエラでは許可を下に仮想通貨マイニングを行うことが合法であり、政府が電気料金を補助しているため低コストで電力を利用できる。

2018年に家電関連企業エリートフィクスチャー社が行った調査によれば、ビットコイン1枚を採掘するのに掛かる平均コストはベネズエラが最安で、1BTCあたり、わずか約530ドル(5.7万円)だった。(アントマイナーS7・S9、アヴァロン6を使用した場合の平均値)

このためマイニングにいそしむ人々も多いが、現地マイナーによると警官が不正に賄賂を要求するケースもあるという。警察当局が恣意的に仮想通貨マイナーに接近、機器を押収し、返品と引換に賄賂を求めるものだ。

ベネズエラでマイニング収益を計算する場合、賄賂の支払いや機器が没収されることによる損失を含めなくてはいけないと嘆くマイナーもいる。

今月、ベネズエラでは防衛省に属する軍事組織が計315台のビットコインマイニングマシンを押収したことが報道された。

この件に関わった司令官は、仮想通貨規制当局にライセンス登録していなかったことが原因であるとコメントした。

ベネズエラでは、外貨収入の9割を占める原油の価格低迷などにより財政破綻が起きた。紙幣増刷により、法定通貨ボリバルは一時1000万%のハイパーインフレーションを引き起こし価値が暴落、逃避資産として仮想通貨への需要が高まっている現状だ。

大手仮想通貨取引所バイナンスも4月に、ボリバルに対応した仮想通貨のP2P取引を開始すると発表した。

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