CoinPostで今最も読まれています

アルト活況継続でドージ高騰、イーサリアム最高値2500ドル到達 ビットコインは5ヶ月ぶりの強気シグナルも

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場

週末を控えた16日の暗号資産(仮想通貨)市場。

ビットコイン(BTC)価格は、前日比+0.46%の686万円(63,000ドル)とほぼ横ばいに推移した。米コインベース上場のターニングポイントを通過して祝賀ムードは一服したものの買い需要は衰えておらず、特にアルト市場の活況は継続している。

関連:ハードフォーク「Berlin」控えイーサリアム最高値更新

ビットコイン長期保有者のネットポジションを観測するオンチェーンデータは9日時点で、20年11月以来約5ヶ月ぶりに緑色のシグナルに転じた。

出典:Glassnode

ネットポジションとは、同一通貨ペアの未決済建玉(OI)について、売り買いのポジションを相殺した時に残った実質的な保有ポジションを示すものだ。

緑色のグラフは長期保有者のポジション増加を意味しており、すなわち中・長期的な上値余地を見据えた売り圧力低下を示唆している。

また、Documenting Bitcoin(@DocumentingBTC)氏は16日、もう1つの強気シグナルの根拠として、流通量の変化を示す「Bitcoin:llliquid Supply Change」のデータから、機関投資家を含むホルダーの数が、歴史的な速度で増加傾向にあることを指摘した。

その背景として、終息の兆しが見えない新型コロナウイルス感染拡大に伴う世界的な金融緩和がある。「米ドル」など法定通貨価値が長期的に下落(物価上昇)し得る局面では、インフレヘッジとしての代替資産需要が浮き彫りとなるため、発行上限の定められた「デジタル・ゴールド」としての性質を持つビットコインに関心が向いている。

ビットコインは4年に1度の半減期ごとに供給量が大きく絞られることで希少価値が担保される仕組みを持つ。最大手仮想通貨取引所のコインベースがナスダック株式上場を果たしたことで、新しい資産クラスとしての認知も広がった。

関連:ビットコイン半減期とは?仮想通貨価格への影響を解説

関連:ビットコイン高騰理由を解説、加速する資金流入に「3つの要因」

イーサリアムが高騰

ハードフォーク「ベルリン」実装を完了した時価総額2位のイーサリアム(ETH)が前週比+20%を上回り、過去最高値を更新。心理的節目の2,500ドル(27.2万円)水準を上回った。

ETH/USD日足

関連:仮想通貨イーサリアム、大型アップグレード「ベルリン」実装完了

次世代チェーンETH2.0に関する進捗において、今年7月頃に市場から本命視される「ロンドン」など大型アップデートを控えており、強気相場を支えているものと見られる。

関連:イーサリアム3年ぶりの過去最高値更新、高騰要因に4つの理由

2月8日に米CMEGroupで提供されたイーサリアム先物市場では、取引高、建玉ともに過去最高を記録した。価格変動のヘッジとして、機関投資家に重宝されている。

個別銘柄の動向

ここ1週間の国内上場銘柄では、時価総額35位のテゾス(XTZ)が前週比+13.8%の730円、時価総額87位のアイオーエストークン(IOST)が前週比+40%の8.2円と上昇した。

最大手取引所バイナンス「Staking Launches」にて、最大年利47.79%の「春のステーキングサービス・第二弾」と題したプロモーションでリストアップされたことも刺激材料となった。

年利「APY(Annual Percentage Yield)」は、チェーン上のステーキング報酬に基づいて日々調整・変動するため、数値は目安となる。

出典:バイナンス公式

関連:仮想通貨ステーキングとは|初心者でもわかる「報酬」の仕組み

16日には、欧州最大級の投資銀行である仏ソシエテ・ジェネラルが、テゾス・ブロックチェーン上でセキュリティトークンを発行したことがわかった。「パブリックチェーン上で、より複雑な金融商品(ストラクチャード商品とも呼ばれる)を発行できることを示すものだ」としている。

関連:仏大手銀行、テゾス(XTZ)上でセキュリティトークン発行

海外市場では、ドージコイン(DOGE)が前日比+78%、前週比+272%の0.23ドルまで高騰。時価総額8位に食い込んだ。2021年以降、37倍となっている。

ビーフジャーキー(サラミ)系統のおつまみを販売する「Slim Jim」との提携も、ドージコインの知名度向上の後押しとなった可能性がある。米coindeskの報道によれば、ドージコインを取り入れたプロモーション実施後、約1ヶ月で3500万インプレッションを獲得した。

ドージコイン高騰に伴い、米テスラのイーロン・マスクCEOも次のようにツイートしている。

Barking At The Moon(生まれ変わった僕)は、2008年に公開されたディズニー映画「Bolt」で流れる名曲だ。ドージコインのモチーフとなった柴犬と本作の主人公である犬のボルト、仮想通貨の高騰を意味する「To The Moon(月まで届け)」を重ね合わせたものと思われる。

このようなアルト市場の活況と国内投資家の関心の高さを背景に、CoinPostのフォロワー数は100,000人に達した。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/20 土曜日
18:00
TON、Telegramのユーザーに照準 トンコイン奨励金を提供
Telegramのウォレットがサポートするブロックチェーン「TON」の手数料削減と、1,100万TONのインセンティブプログラムを開始。特に500万単位の暗号資産(仮想通貨)TONがTelegramユーザーに報酬として付与される。
16:30
日銀、CBDC戦略の中間報告を公表 想定モデルと5つの課題
日本銀行が公表したCBDC中間整理報告書の主要論点や影響について解説。CBDCの導入方針やデジタル通貨の未来についての展望を探る。
12:30
コスモス基盤のInjective、Web3スマホ「JamboPhone」でDeFi機能提供
レイヤー1ブロックチェーンInjectiveは、Jamboテクノロジーと提携してWeb3スマホ「JamboPhone」でDeFi機能を提供すると発表した。
12:00
知らずに損しているかも?取引所選び 3つの注意点
ビットコインなどの投資初心者に大事な暗号資産(仮想通貨)取引所選びと、後悔しがちな代表的な失敗事例3つを解説。手数料、価格、取扱銘柄の違いを比較し、最適な仮想通貨取引所を見極めるポイント、賢い投資戦略と失敗回避のためのチェックリストも提供。
10:30
ソラナWeb3ゲーム「Nyan Heroes」、Epicのストアでトップ30入り
ブロックチェーンゲーム「Nyan Heroes」はEpic Games Storeで最もプレイされたゲームでトップ30以内に入った。今後NFT機能や独自の仮想通貨も導入する予定だ。
09:15
ビットコイン、4度目の半減期完了 報酬が3.125 BTCに
直近の米経済指標(3月の雇用統計やCPI等)が景気の堅調さを改めて示しているため、FRBが利下げを急ぐ必要がなくなりつつあるとの観測が高まってきており、仮想通貨や株のようなリスク資産をさらに押し上げる力は弱まってきたようだ。
08:25
BTCクジラが1900億円相当のビットコイン押し目買い、エヌビディアなど大幅安|金融短観
19日のアジア時間はイスラエルがイランに対して報復攻撃を実施したとのメディア報道が嫌気され日経平均指数や上海総合指数などは大きく下がったが、その後攻撃の規模が限定されており核施設に被害はなかったとの報道を受け米国の株式市場ではこのニュースへの反応は見られなかった。
06:45
Magic Eden、BaseチェーンのNFTに対応へ Open Editionミントも予定
Magic Edenは現在NFTマーケットプレイスのランキングで1位。ビットコイン半減期を背景に需要が高まるビットコインOrdinalsおよびビットコイン上の「Runes」への期待が出来高を押し上げている。
06:15
マイクロストラテジーのセイラー会長、自社株売却で570億円の利益
マイクロストラテジーの株価は仮想通貨ビットコインの3月の高騰に伴い3月27日に1,919ドルまで値上がりした。同株は年初来+71.37%のパフォーマンスを見せた。
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧