CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨レンディング大手BlockFiに証券法違反の指摘相次ぐ テキサス州の証券委員会も問題視

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨レンディングサービスの有価証券性

暗号資産(仮想通貨)のレンディングサービス大手BlockFiは、米テキサス州の証券委員会からも、証券法違反の可能性を指摘された。

証券委員会は、BlockFiと完全子会社2社が、米証券取引委員会(SEC)と同州の証券委員会から認可を受けずに、有価証券のサービスを提供していると主張。BlockFiに対して業務停止命令を出すかどうか判断するために、2021年10月13日に公聴会を開くことを通知した。BlockFiに対する証券法違反の指摘は今週に入ってから続いており、ニュージャージー州とアラバマ州に続いて3州目となる。

関連米ニュージャージー州司法長官室、仮想通貨レンディング大手BlockFiに一部サービス停止命令へ=報道

公聴会とは

公的機関が重要な判断を下す前に、関係者を呼んで意見や説明を聞く会議。

BlockFiは10月の公聴会で、証拠を示したりしながら、同社のサービスが証券法に違反していないことを説明できる権利が与えられている。

▶️仮想通貨用語集

BlockFiはレンディング事業の他にも、取引サービスやビットコイン(BTC)の報酬が受け取れるクレジットカードサービスなどを提供している仮想通貨企業。現在問題視されているのは、仮想通貨を入金することで金利が受け取れる「BlockFi Interest Account(BIA)」のサービスだ。

この金融商品がテキサス州において、証券法に違反している可能性があることは今年の4月に初めて指摘されていたが、BlockFiはその後もサービスを継続してきたという。

テキサス州の証券委員会は、株式や債券に加え、投資契約やノート、債務証書も有価証券に該当すると法律で定めていると説明。仮想通貨などのデジタル資産も例外ではないと主張している。

「共同事業であること」を有価証券と判断する根拠にしているとの見方が出ており、公聴会では証券委員会の担当部署が、業務停止命令が必要であると考える正当な証拠を示すなど、詳しく説明を行うと見られる。

関連仮想通貨が「証券」に該当するかを判定するHowey(ハウェイ)テストとは

BlockFiはテキサス州においては、公聴会が行われるまで今まで通りサービスを提供することが可能。その後、業務停止命令が出されるかは公聴会の内容によって決定する。BIAのサービスが有価証券に該当すると判断されれば、規制当局に登録を行い、規制に準じた方法でサービスを提供する必要があるという。

BlockFiの主張

BlockFiは最初にニュージャージー州が問題を指摘して以来、BIAは有価証券に該当せず、規制を遵守していると主張している。日本時間23日早朝にもツイッターでコメントを発表し、各規制機関と積極的に対話を行なっていると述べた。

上記ツイートでは「BIAは合法で、適切なサービスだ。仮想通貨で金利を獲得するという消費者の権利を守るために戦うことを強く決心している」と説明。

そして「我々は規制機関との対話を歓迎したい。今後の成功の鍵は、仮想通貨業界に適切な規制が整備させることだと信じている」と述べている。

株式上場延期か

BlockFiの株式上場の計画については、昨年Zac Prince CEOは取材で2021年の下半期にIPO(新規公開株)を検討していると話したことがあるが、投資家に回覧されている最新書類によると、12〜18ヶ月以内に実施する目標だという。CoinDeskがそれを入手し報じた。

IPOに向けて、7月27日にシリーズE調達の完了を控えており、金額は、550億円に相当し、企業価値は5,200億円超と試算されている。シリーズEに参加しているのは、コインベースベンチャーズ、Third Point LLC、Tiger Globalといった業界の著名VCだ。

今回報道された上場の予定は以前CEOが言及した時期より遅れており、上述した州政府による規制指摘が起きる前から延期することが決定されているとみられている。

追記:バーモント州も

最新のBlockFi公式掲載によると、バーモント州の当局からも似たような「停止命令」を受けているという。

命令に関する具体的な内容は公開されていないが、上記3州の事例にもあった「BIA」 口座の有価証券問題をめぐるものだ。

なお、これらの命令はあくまでBIAの新規販売を対象としており、既存の口座には影響はないと説明している。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。
14:00
「ビットコイン半減期は年単位で見れば価格に大きなインパクト」Bitwise分析
Bitwiseは今後の価格についてビットコイン半減期の長期的な影響は過小評価されていると述べた。一方、ゴールドマン・サックスはマクロ経済情況も重要と分析している。
12:00
RWA分散型金融Centrifuge、23億円調達
Centrifugeは新たな資金を利用し、Baseチェーン上に構築され、Coinbase Verificationと統合されたRWA向けの機関投資家グレードの融資市場の構築に取り組んでいく。
10:50
分散型決済Slash Payment、エアドロップ第一弾の詳細発表
仮想通貨決済サービス「Slash Payments」は、独自トークンSVLエアドロップ第一弾の詳細を発表した.。SlashのNFT保有者などが対象となる。
08:15
Roninチェーンが初のWeb2ゲームIP導入、韓国の「Ragnarok」
「Ragnarok: Monster World」は、Ragnarokが出すWeb3戦略ゲームで、タワーディフェンスとモンスター収集の要素を組み合わせたこのゲームだ。プレイヤーは「Ragmons」を集めたり、PvPモードで戦ったり、ギルドを作ったりできる。
07:15
「4月末までにブラックロックのビットコインETFがGBTCを追い抜く可能性」アナリスト予想
仮想通貨ビットコインのETFについて、4月末までにはブラックロックのIBITがGBTCを追い抜くとブルームバーグのアナリストが予想。両ETFの差は確実に狭まってきている。
06:30
ワールドコイン、独自のレイヤー2「World Chain」発表
ワールドIDを持ち人間であることが確認されたユーザーは、ボットよりも優先的に仮想通貨のブロックスペースを利用でき、無料のガスも利用できる。
06:00
TikTok関連企業BytePlus、Suiブロックチェーンを採用
BytePlusとの提携のほか、Sui財団がリアル・ワールド・アート・トークン化(RWArt)の先駆である「Artfi」に投資を行ったことも発表された。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧