CoinPostで今最も読まれています

米SEC、仮想通貨イベント会場で参加企業に警告か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

業界イベントの機会を利用してSECが警告か

ニューヨークで開催された暗号資産(仮想通貨)カンファレンス「Mainnet 2021」。とある参加者は21日、米証券取引委員会(SEC)が、イベント中に規制に関する警告を行う場面を目撃したとツイートした。

パネルディスカッションに登壇しようと移動途中のイベント参加者が、SECの職員から法廷への召喚状を渡されていたという。

このツイートをきっかけとして、事実関係や、召喚状の受取企業、さらに、SECが仮想通貨イベントの場に踏み入って調査を行っていることについて、様々な憶測が飛び交うことになった。

仮想通貨メディアThe Blockが取材したところによれば、何人かの出席者は、このカンファレンスの場で、「SECから警告を受けた企業は他にもあったようだ」と話していたという。また、イベントを主催したMessari社のRyan Selkis CEOも、このイベントでSECがある企業に召喚状を渡したと発言している。企業名については明かしていない。

仮想通貨に詳しいJake Chervinsky弁護士は、この件について次のように推測している。

SECがこうしたことをする理由は2つ考えられる。

(1)SECがターゲットとした者は、米国外に住んでおり、通常ではコンタクトを取るのが難しい。そこでターゲットがニューヨークに来る機会を利用して、規制に関連する警告を行った。

(2)SECは、あえて衆目がある中、抑止力として仮想通貨規制に関するメッセージを伝えようとした。

有利子口座に警告

事実関係や、SECの意図はまだ明らかになっていないものの、米国の規制当局が、仮想通貨分野を取り締まる動きは活発になっている。

最近の事例では、17日に仮想通貨レンディング大手Celsiusが、テキサス州とニュージャージー州の規制当局から警告を受けた。仮想通貨の有利子口座の提供が「未登録有価証券の販売」とみなされた格好だ。

関連仮想通貨レンディングCelsius、米両州で警告を受ける

レンディングとは

保有している仮想通貨を一定期間貸し出すことで、利息を得る仕組みのこと。コインチェックやbitbankなどの取引所の運営企業が提供するものや、AaveやCompoundなどのDeFi(分散型金融)プラットフォームで提供されているものなどがある。

▶️仮想通貨用語集

また、「米国消費者連盟」などのグループは20日、「ステーブルコイン、仮想通貨レンディング、仮想通貨取引所」について、投資家保護の観点からもっと精査されるべきだと、SECのゲイリー・ゲンスラー委員長宛てに書簡を提出した。

ブルームバーグによると、SECは、すでにいくつかの仮想通貨商品に対して、企業に警告を発しているという。大手取引所コインベースも、SECの警告を受けて、有利子仮想通貨預金サービスの計画を断念したと伝えられている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/24 水曜日
17:00
「BTCは上昇トレンドに入る可能性」SCB銀
仮想通貨ビットコインは再び上昇トレンドに入る可能性があるとスタンダードチャータード銀行が分析。今回もビットコインとイーサリアムの価格予想をしている。
16:23
Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了
デジタル決済企業ブロック(旧Square)が、3ナノメートル技術を採用した最新のビットコインマイニングチップ開発を完了。このプロジェクトはオープンソース化され、ビットコインマイニング業界の分散化を推進することを目指している。
15:09
WebX2024、最大73%割引の「開幕セール」終了まで残り1週間
株式会社CoinPostが主催する日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」にて、チケット販売を開始しております。2024年4月30日まで、最大73%割引のお得な開幕セールを実施中です。
14:35
米ブロックチェーン協会ら、仮想通貨業界の声をまとめSECを提訴
米ブロックチェーン協会とテキサス州暗号資産自由同盟は、米証券取引委員会が新たに制定したディーラー規則の阻止を求めて、SECを提訴した。
13:00
香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。
09:40
「BTC価格上昇は半減期から50〜100日後」QCP Capital
仮想通貨ビットコインの今後の価格が急上昇するのは半減期から50〜100日後であるとQCP Capitalが分析。また、Bitfinexも半減期後の相場レポートを公開した。
08:45
ソラナJupiter、DEXモバイルアプリ5月公開予定
既存のUltimateウォレットは5月22日から利用できなくなるため、その前に仮想通貨の一時的移転(PhantomやMagic Edenウォレット)を推奨した。
08:10
米国のイーサリアムETF上場申請、5月承認は見込み薄か
申請中の仮想通貨イーサリアム現物ETFの多くは5月に最終判断を迎える予定だが、多くのアナリストは承認の確率が低いと予測。背景には、イーサリアム財団への任意捜査で米SECがETHを有価証券に分類しようとしている点や、ビットコイン現物ETFが承認されてからまだそれほど時間が経っていない状況などがある。
07:10
ビットコインの機能を拡充する新提案が公開
仮想通貨ビットコインのブロックチェーン上でスマートコントラクトなどを実現する開発提案がBIP-420として公開。以前から関心を集めている提案の内容が改めて説明された。
06:35
バイナンスアプリの削除、フィリピン当局がアップルとグーグルに命令
フィリピンはバイナンスの顧客基盤における重要な構成国だが、同SECは2023年11月以降、バイナンスを投資に利用しないよう国民に積極的に警告していた。
05:50
エルサルバドルの国営ビットコインウォレット、ハッカーがコードを流出
今回の漏洩は、4月上旬に報告された510万人のサルバドル人の個人情報リークを含む、一連のChivoウォレット関連のハッキングに続くものだ。
04/23 火曜日
19:00
メゾンマルジェラ MetaTABI NFT発売
メゾンマルジェラがMetaTABI NFTを一般販売開始。デジタル専用設計のタビシューズはThe Fabricantとのコラボで、限定版タビブーツとレザーウォレットが付属。今後のWeb3ブランドイベントにも参加可能。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/24 11:30 ~ 13:30
その他 オンライン
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧