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ビットコイン500万円台を回復 上位アルトではXRPが前日比+20%、NFTゲームセクター物色される

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仮想通貨市況

8日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)価格が前日比+3.7%の508万円(43,991ドル)と続伸した。

BTC/USD日足

主要レジスタンスライン(上値抵抗線)を上抜けたことで、ショートカバーが入っているとの見方もある。

FundstratのストラテジストであるMark Newton氏は、顧客向けレターで、「ビットコイン価格の50日移動平均線(SMA)が、昨年11月以来初めて重要なブレイクアウトに至った。次のターゲットは45,000ドル、その次は51,100ドルだ。」と言及した。

8日時点の50SMAは42,777ドル。200SMAは49,251ドル。

4大会計事務所である「KPMGカナダ」が、財務資産でビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を購入し、貸借対照表(バランスシート)に加えることを発表したことも材料視された。

関連:カナダKPMG、ビットコインとイーサリアムを購入

Valkyrie Investmentsの研究責任者であるJosh Olszewicz氏は、「新たな資産クラスの成熟と機関投資家による採用を示している」と解説。

さらに、ビットコイン先物市場について、「BTC価格とOI(未決済建玉)がともに上昇しているにも関わらず、FundingRate(FR:資金調達率)がマイナス圏にある。継続的な空売りを示しており、買い戻しのショートカバーによるロスカットはさらなる上昇圧力となる。」と指摘した。

この点については、Allen Au(@AllenAu11)も同様の見解だ。

「BTC価格が44,000ドルを超えたものの、FRを見る限りデリバティブ(金融派生商品)トレーダーが弱気」だと指摘。「先物ショートポジションの内、7100万ドル相当がOI減少のタイミングで清算された。このようなショートスクイーズ(踏み上げ)は、引き続き価格上昇を後押しする可能性がある。」としている。

またJosh Olszewicz氏は、「年初以来高まっていた米株式市場(S&P500やナスダック)との相関係数は、先週金曜日の米雇用統計発表以降に薄れ始め、再びリスク選好に傾倒しつつある。」との見方を示している。

関連:米株指数下落でビットコイン連れ安、相関係数は過去最高水準に

アルトコイン市場の動向

ビットコイン(BTC)反騰に伴いアルト市場が物色され、上位アルトではXRP(リップル)が前日比+18.4%となり、日本円建てで一時100円を回復したほか、ポリゴン(MATIC)が前日比+14%上昇した。

XRPを開発する米Ripple社は、有価証券問題を巡り、20年12月より米SEC(証券取引委員会)と係争状態にあるが、裁判所が法定覚書への対応許可を与えたことが進展として好感されたと見る向きもある。売りが過熱していたこともあり、買い戻しが先行したか。

MATICは、ソフトバンクビジョンファンド2、Digital Currency Group、Alameda Researchといった有力ベンチャーキャピタルから520億円調達したことが材料視された。Alameda Researchは、サム・バンクマン・フリードCEO率いる最大手デリバティブ(金融派生商品)取引所FTXの親会社であり、動向が注視されている。

関連:Polygon、ソフトバンクなどから約520億円調達

そのほか、Play-to-Earn(P2E)ゲームセクターの反発が目立つ。

ザ・サンドボックス(SAND)が前週比+16.3%、ディセントラランド(MANA)が前週比+21.9%。Gala Games(GALA)が、前日比+13.7%、前週比+72.3%と高騰した。

Gala Gamesは今年1月、CoinPostが東京・銀座で開催したNFTイベント「NFT WEEKS TOKYO」にも出展した。

開発・運営しているNFTゲームには、町づくり・農場ゲームの「Town Star」のほか、4XSF戦略ゲームの「Echoes of Empire」ファンタジーRPGの「Mirandus」などの期待作がある。

Echoes of Empire

21年12月には、米ラスベガスで大型イベント「- into the galaverse」を主催。イベントのサプライズとして「ウォーキング・デッド」が原作のサバイバルMMORPGや、Call of Duty(コール・オブ・デューティ)やHalo(ヘイロー)シリーズで有名な米大手ゲーム会社Certain Affinity社からの新タイトル「Last Expedition」を発表し、反響を呼んだ。

関連:Gala Games、『ウォーキング・デッド』など新作タイトル発表

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