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仮想通貨投資は先進国は長期保有・途上国は早期売却の傾向に|ICOから見る傾向分析

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各国の投資の傾向
仮想通貨スタートアップのREMMEによると、発展途上国の投資家は、トークンが上場した数ヵ月以内に売りに出し、先進国の購入者は長期保有する傾向があるようです。
ICOとは
「Initial Coin Offering/新規仮想通貨公開」のこと。資金調達したい企業や事業プロジェクトが、独自の仮想通貨トークンを発行・販売し、資金調達する行為を指す。 ハイリスクハイリターンで投機的側面が強い反面、各国の法整備が追い付いていないことで、詐欺まがいのICOが横行するなど問題点も多く、国際的な規制強化が協調路線にある。

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各国の投資の傾向

先進国は長期、発展途上国は短期の傾向

ウクライナの新興仮想通貨会社、REMMEが収集したデータによると、発展途上国の投資家は、トークンが上場した数ヵ月以内に売りに出す傾向があり、先進国の購入者は長期保有する傾向があるようです。

REMMEはウクライナの新興仮想通貨会社で、分散型アプリのインフラの構築を目標とし、今年の始めにICOで約19,343イーサを調達しています。

このデータでは、トークンの販売が開始されてからの、そのトークンの取引に着目しています。

同社の共同創設者兼CEOのAlexander Momot氏(以下 Momot氏)は、Facebookにデータをまとめた表を公開しています。

このデータは、ICO当初に購入されたRemmeのトークンの量と、6月時点で依然として保有されているトークンの量を比較したものです。

つまり、一番右端のパーセンテージが高ければ高いほど、長期保有している割合が高いことになります。

いくつかの国をピックアップして図にまとめました。

国別保有比較
国名 購入者数 投入したETHの合計 購入したトークンの数* 6月時点での保有量 6月まで保有していた割合
ロシア 95 824 17,510,624 2,187,109 12%
トルコ 54 226 4,797,376 565,345 12%
アイルランド 31 148 3,147,889 663,486 21%
ナイジェリア 47 159 3,374,988 761,921 23%
フィリピン 70 497 10,559,984 2,592,813 25%
ブラジル 35 210 4,465,688 1,133,708 25%
パキスタン 31 99 2,108,833 520,235 25%
香港 52 283 6,005,739 3,085,869 51%
イギリス 362 1,711 36,367,369 20,823,805 57%
ウクライナ 62 349 7,418,908 4,286,892 58%
スイス 39 180 3,829,599 2,279,317 60%
アメリカ 400 1,522 32,336,667 25,657,116 79%
スウェーデン 35 113 2,395,433 2,130,586 89%

トルコ、ナイジェリア、フィリピン、ブラジル、パキスタンなどの発展途上国の多くの購入者は、上場から4ヶ月以内に多くの人がトークンを売却しています。

反対に、アメリカ・イギリス・香港・スイスやスウェーデンのような先進国・地域では、投資家が長期保有する傾向が見られます。

中でも、スウェーデンにおける保有率が最も高いようです。

CEOのMomot氏が今回の調査結果について、自身のFacebookで以下のように記述しました。

「ホワイトリスト(ICO時の投資家名簿)にあったほとんどのトークン(の情報)を収集したので、上場から4ヶ月以内で各国の投資家がどのようにトークンを扱っていたのかという全体的な傾向の追跡が可能になっています。」

ICOで調達された資金の推移

ICOは活気を失うだろうと予想していた人もいたようですが、次のデータを見るとそうとは言えなさそうです。

news.Bitcoin.comの市場報告によると、ICOで調達した金額の平均値は下がりつつも、2018年6月時点までに集まった金額はすでに2017年の約61億ドル(約6710億円)の82%程度まで達しているそうです。

また、昨年の900件のプロジェクトで調達された資金の平均700万ドル(約7億7000万円)であり、2018年は、5月末までの800件のプロジェクトで調達された資金の平均は約650万ドル(約7億1500万円)となっています。

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