CoinPostで今最も読まれています

初心者でもわかる仮想通貨 ネオ(NEO)とは|特徴などを解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

様々な大手企業が関わっている
ネオ(NEO)の開発会社はアリババと提携。IBMや富士通などと同じプロジェクトに参加。
スマートコントラクトを実装
イーサリアムと同じくスマートコントラクト機能を実装しているため、中国版イーサリアムとも呼ばれる。
開発者にとって馴染みのあるプログラミング言語をサポート
イーサリアムと違い、プログラマーにとって馴染みのある言語「Java」などをサポート
目次
  1. 概要
  2. 歴史
  3. 特徴
  4. まとめ

概要

通貨コード 旧ANS→新NEO
取引開始日 2016年10月
コンセンサスメカニズム DBFT(Delegated Byzantine Fault Tolerant)
発行上限 1億NEO
ブロック生成サイクル 約15〜20秒
公式サイト NEO公式サイト
ブロックチェーンURL ブロックチェーンエクスプローラー
White paper NEO White Paper
配当 NEO To Gas

ネオ(NEO)はアントシェアーズ(Antshares)から名前を変えた、中国初のパブリックブロックチェーンプロジェクトです。

そのため中国での人気が根強い仮想通貨となっており、中国版イーサリアムとも呼ばれています。

歴史

旧アントシェアーズ(Antshares)、現ネオ(NEO)は2015年にICOが開始され、2016年10月にPoloniexやBittrexなどの取引所に上場しました。名称の変更は2017年6月に発表されました。

NEOは中国のOnchainというスタートアップ企業が開発しています。

Onchainは、Hyperledger(ハイパーレッジャー)プロジェクトと呼ばれるオープンソースのブロックチェーン技術推進コミュニティに中国のブロックチェーン企業の中でも初の参加を果たしています。このプロジェクトに参加するIBMや富士通、MUFGといった30社以上の大手企業や金融機関と共同でブロックチェーン基盤の技術開発を行っています。

アリババとも提携しており、大手企業から注目を集めています。

特徴

ネオ(NEO)は様々な利点を備えた通貨です。それぞれを詳しく解説します。

スマートコントラクト機能

ネオ(NEO)は中国版イーサリアムと言われていることから分かるように、イーサリアムと同じくスマートコントラクト技術を持つプラットフォームです。

スマートコントラクトについてはイーサリアムでも触れていますが、ここでも簡単に解説しましょう。

スマートコントラクトとは、プログラム化して自動的に実行できる契約のことを言い、執行条件と契約内容を事前に決めておくことで、その条件に合致した場合に自動的に契約が履行される仕組みのことです。

これだけでは分かりにくいので、スマートコントラクトの導入例である自動販売機に例えてみましょう。

上図の①は自動販売機では「利用者が必要な金額を投入する」、「特定の飲料のボタンを押す」という契約条件です。この条件を果たすと、②→③→④が自動的に実行されて「特定の飲料を利用者に提供する」という契約が果たされます。

条件が整った場合には、販売事業者などの第三者や仲介業者などの許可を得ることなく自動的に契約が履行されています。スマートコントラクトはこのような仕組みです。

仮想通貨に話を戻すと、①の契約執行条件と契約内容がブロックチェーン上に記載されているため、契約書類の発行なく取引を行うことができ、また取引自体も仲介者を必要とせず、素早く安く契約内容を実行できます。

例えばビットコインでは、取引記録(例:AさんからBさんへ3BTC移動した)だけがブロックチェーン上に記載されているため、契約を果たすためには別途契約書類が必要となりますが、スマートコントラクトではこれを省き、契約内容も安全なブロックチェーン上に保護させることが出来るのです。

2017年6月まではネオ(NEO)のスマートコントラクトの全ての機能が実装されている訳ではありませんでした。

2017年7月にNEO2.0へとアップデートされたことにより、スマートコントラクトの機能がフル実装されました。

開発者にとって馴染みのあるプログラミング言語をサポート

この特徴がイーサリアムとネオ(NEO)の一番の違いと言えます。

イーサリアムでは、開発者に難しく馴染みのないSolidityと呼ばれるプログラミング言語を使うことが求められます。

ネオ(NEO)では、Microsoft.net、Java、Kotlin、Go、Pythonなどのプログラミング言語をサポートしており、スマートコントラクトを簡単に記載することが出来るのです。

プログラミング難易度を下げることで、ネオ(NEO)の開発が更に活発になると期待されています。

ネオ(NEO)の関連トークン、ガス(GAS)

ネオ(NEO)のプラットフォームにはガス(GAS)という通貨が存在します。スマートコントラクトの作成や使用等に、ガス(GAS)が必要とされます。

その過程で使用されたガス(GAS)は、マイナー、そしてNEOホルダーに分配されます。

ネオ(NEO)とガス(GAS)は別の通貨ですので、当然価格も異なります。

このガス(GAS)の入手方法の代表例として、対応ウォレットにネオ(NEO)を預けることが求められます。

NEON wallet等の対応ウォレットではネオ(NEO)保有数に応じて配当が得られます。この配当がガス(GAS)です。

PoW方式のマイニング(CPU・GPUの提供)によってNEO・ガス(GAS)を取得することは出来ませんので、こちらは注意が必要です。

貰える額を知りたい場合は、ネオ(NEO)の保有量を入力することで貰えるガス(GAS)を換算してくれる、NEOTOGASというサイトがありますのでそちらを参照して下さい。

NEOTOGAS

ブロックチェーン上のファンドであるNest Fund

NEOのCEOでありNest Fundの創設者でもあるTony Tao氏は、2017年6月にイーサリアムの投資ファンドであるDAOのコンセプトに基づく、似たような事業のホワイトペーパーを提出する予定であると発表しました。

DAOと聞くと、イーサリアムが分裂する原因となったTHE DAO事件を思い浮かべる人が多いと思います。
THE DAO事件について詳しくはこちら

Nest FundはDAOの失敗から学んで改善されたファンドである、とTony Tao氏は語りました。

まだ詳細は不明ですが、バグを発見したハッカーに報酬を支払うことにより、Nestが世界中から監視されるシステムを作るとのことです。

まとめ

仮想通貨業界、特にマイニングにおいて、中国のユーザーは一大勢力と言えます。

彼らのバックアップを受けることで、ネオ(NEO)は更に成長してく可能性があるでしょう。

今まではネオ(NEO)に関連して実際に実働したプロジェクトが少なかったのですが、海外の巨大掲示板であるredditで開設されたNEOチャンネルにおいて、NEOの創業者の一人であるDA Hongfeiはこう発言しました。

I believe we will see plenty of dApps/projects built around NEO in the 2nd half of 2017.

原文はこちら

「2017年後半から実働プロジェクトが増えていく」というこの発言通り、これからも多くのニュースが発表されて更に価格を上昇させるかもしれません。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/16 火曜日
12:12
ビットコインなど仮想通貨相場リスクオフムード、中東情勢不安強まる
イランとイスラエルを巡る中東情勢は予断を許さず、仮想通貨相場は米株指数の下落に伴いリスクオフに傾いた。ビットコインの反発も限定的で、アルト市場にも強い下押し圧力が掛かっている。
11:30
アービトラム、不正防御プロトコルBOLDをテストネットローンチ
仮想通貨イーサリアムL2アービトラムの開発企業であるOffchain Labsは、テストネットで不正防御プロトコルBOLDを立ち上げたと発表した。
11:10
不動産RWAプロトコル「Parcl」、エアドロップ確認を開始
仮想通貨PRCLエアドロップに関しては現在Parclの公式ページからユーザーへの付与額を確認することができる。取得はまだ始まっておらず、同16日21時59分より始まる予定だ。
09:45
ドイツ最大の州立銀行が仮想通貨取引提供へ、LBBWとBitpanda提携 
仮想通貨取引プラットフォームBitpandaはドイツ最大の連邦州立銀行LBBWとの提携を発表した。法人顧客にビットコインなどの取引・保管を提供する。
08:45
ソラナブロックチェーン、混雑軽減のパッチを導入
今回正式にリリースされた「v1.17.31」は複数のアップデートにおける最初のものとなる。このパッチには、データパケットの処理方法と最適化の改善、特定のノードをその利害関係に基づいて分類する方法の変更、システムのローカルテスト環境におけるデフォルト設定の更新などが含まれている。
07:45
香港の仮想通貨現物ETF、アナリストが影響を分析
香港における仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFへの流入額は、最大5億ドルだとブルームバーグアナリストは分析。米国のETF市場と規模を比較している。
07:00
ビットコイン半減期まであと4日、コインベースが動画で価値の変遷辿る
米仮想通貨取引所大手コインベースは1週間を切った半減期カウントダウンに合わせて、ビットコイン関連のソーシャルメディアCMを公開した。
06:20
OKX、ソラナミームコイン2銘柄新規上場
これらの仮想通貨銘柄はこれまで価格が大きく上昇してきてソラナの代表的なミームコインとなった。MEWは前日比で25.7%値上がりしている。
05:50
STEPNとアディダス提携、NFTスニーカーリリースへ
NFTの第一段階ラッフルミントは、日本時間4月17日9時よりアローリストのメンバーのみを対象とする。このコラボNFTを保有しているユーザーには、特典が今後付与される予定だ。
04/15 月曜日
16:12
香港当局、ビットコインとイーサリアムの「現物ETF」を上場承認
香港当局は15日、アジア初となるビットコインETFとイーサリアムETFの上場承認を行なった。中国マネーの流入や米SEC(証券取引委員会)におけるイーサリアム現物ETFへの影響が注視される。
13:52
オーストラリア当局、無認可の仮想通貨マイニング企業3社を提訴 
豪当局は仮想通貨マイニング企業3社を提訴した。金融ライセンスを取得せずに、年金ファンドで仮想通貨関連商品に出資するよう勧誘していたとされる。
11:52
ビットコイン急落後の週明け相場、2400億円相当の大規模ロスカットも
イスラエルとイランの対立先鋭化および中東情勢悪化に伴いビットコイン(BTC)など暗号資産(仮想通貨)相場が暴落して迎えた前週末。先物市場では2400億円相当の大規模ロスカットが発生した。
11:24
米コインベース、対SEC裁判の証券性判断めぐり中間控訴求める 
米仮想通貨取引所コインベースは、米SECとの訴訟で、投資契約の定義をめぐり控訴裁判所に中間控訴する許可を求める書面を提出した。
04/14 日曜日
11:30
ビットコイン過去最高値8万ドルも視野、半減期に向けた地ならし整ったか|bitbankアナリスト寄稿
来週末頃に半減期を迎えるビットコインは、テクニカル的な地均しは整ったとの見方も。国内大手取引所bitbankのアナリストが今後の展望を読み解く。オンチェーンデータも掲載。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTC半減期分析に高い関心
今週は、仮想通貨ビットコインの半減期に関するコインベースやアーサー・ヘイズ氏の分析、メルカリにおけるビットコイン決済に関する記事が最も関心を集めた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア