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ライトニングネットワークのキャパシティの過半を一つのノードが占有

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

たった一つのノードがライトニングネットワークの過半を占有
7月7日以降、Shitcoin.com(仮想通貨の調査・レビューサイト)運営者のBrekken氏のノードのキャパシティが急増し、7月15日時点でネットワーク全体の50%以上を占めています。
ネットワーク寡占化の問題点
ライトニングネットワークは以前から、ネットワーク寡占化の問題点が指摘されていました。大きなキャパシティを持つノードを介した取引は流動性が高く、取引が集中します。その結果、少数のノードが手数料を設定し、トランザクションコストが高くなる可能性があります。
Brekken氏の真の目的はネットワークの調査
一部のユーザーはBrekken氏がネットワークを支配する危険性を懸念しています。Brekken氏は自身のノードを巨大化させた目的について、具体的に明言していません。しかし、ツイッター上での言動から、同氏の真の目的はネットワークへの攻撃ではなく、単なる調査である可能性が高いです。
ライトニングネットワークとは
ビットコインのスケーラビリティ問題解決のため、取引承認をブロック以外でも可能にする、パブリックブロックチェーンの2nd Layerに当たる技術。 直接繋がりのない2者間でのマイクロペイメント(1円以下の小額送金・少額決済)を実現することができる。

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7月7日ごろから、ライトニングネットワークのキャパシティが急増しています。

これは、たった一つのノードが一週間ほどの間に、自身のノードのキャパシティをネットワーク全体の50%以上に増加させていることが原因とされています。

出典:1ml.com

このノードを運営しているShitcoin.com(仮想通貨の評価・レビューサイト)のBrekken氏は、キャパシティを急増させた目的を説明していません。

しかしながら、実際にネットワークを占有することで、以前から指摘されているライトニングネットワークの寡占化の問題について調査を行うことが主要な目的であると考えられます。

たった一つのノードがライトニングネットワークの過半を占有

「≡ƒÆ⌐LN.SHITCOIN.COM≡ƒÆ⌐」と呼ばれるノードがライトニングネットワーク上で話題になっています。

7月15日12時現在、このノードのキャパシティは約38BTC(約2700万円)に上ります。

これはライトニングネットワーク全体のキャパシティの50%以上にも及びます。

一方で、ライトニングネットワーク上で2番目に大きいノードのキャパシティは3%弱に過ぎません。

出典:1ml.com

このノードはShitcoin.comの運営者であるAndreas Brekken氏(以下、Brekken氏)のものです。

Shitcoin.comでは、EOSやTronなど、あらゆる仮想通貨をレビューしています。

Brekken氏はこれほどまでに巨大なノードを保有する理由を、ツイッター上で次のように説明しています。

ライトニングネットワークを真に非中央集権的なものにするために、まず我々がライトニングネットワークにならなければなりません。

Brekken氏がライトニングネットワークを攻撃する危険性はあるか

Brakken氏がネットワークを支配していることに関して、一部のユーザーからは、同氏がネットワークに攻撃を仕掛けようとしているのではないかという憶測が広がっています。

一方、同氏のノードにチャネルを開くユーザーもいます。

このネットワークにおいて、大きなキャパシティを持つノードを介した取引は流動性が高くなります。

したがって、このようなユーザーは、非常に大きなキャパシティを持つBrakken氏のノードにチャネルを開くことで、取引の利便性の高い取引ができると考えています。

Brakken氏の真の目的は?

現時点では、Brakken氏はネットワークを支配した具体的な理由を言及していません。

一部のユーザーは、ネットワークを支配してトランザクションを自身のノードに集中させることで、トランザクション手数料を釣り上げようとしているのではないかと指摘しています。

それに対して、Brakken氏は自身のノードを介したトランザクションの手数料を明示しています。

それによると、30のトランザクションに対してその手数料はわずか3円ほどであるといいます。

したがって、Brakken氏がネットワークに攻撃を仕掛けて利益を上げようとしている可能性は低く、ネットワークの調査を行うことが真の目的である可能性が高いです。

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