CoinPostで今最も読まれています

岸田内閣改造「デジタル相」に河野太郎氏が就任、Web3政策推進に期待の声

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

河野デジタル大臣誕生へ

岸田文雄首相は10日、内閣改造の顔ぶれを発表。「デジタル相」に河野太郎氏を起用した。

デジタル大臣は、21年9月に発足した「デジタル庁」を所轄する日本の国務大臣の一つ。

「デジタル庁」設立の背景としては、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、国内行政機関における感染情報の共有や補助金申請などコロナ対策のデジタル化の遅れが致命的だとして取り沙汰されたことにある。

関連:デジタル庁とは?設立の背景や組織形態など分かりやすく解説

日本政府とWeb3

2021年の総裁選にて岸田総理大臣に惜敗した河野太郎議員は、第1次岸田内閣では広報本部長のポストに就いていたが、外務大臣や防衛大臣などの要職を歴任した実績と幅広い人脈を持つことから、今回の第2次岸田内閣改造で再入閣を果たした。

河野太郎議員はSNSを駆使した発信力の高さにも定評があり、Twitterフォロワー数247万超の知名度と人気は国会議員の中でも群を抜いている。

日本政府は今年6月、「経済財政運営と改革の基本方針2022(骨太方針2022)」を閣議決定。Web3(分散型ウェブ)の環境整備を本格化していく意向を示した。

背景にあるのが、欧米諸国の動きだ。

アメリカは今年3月、バイデン大統領がデジタル資産のリスクとメリットに関する調査を命じ、技術革新を促す大統領令に署名した。イギリスでは今年4月、ブロックチェーン技術を使った非代替性トークン(NFT)発行を王立造幣局に検討させたことが反響を呼んだ。スナク英財務相は、「英国を暗号資産関連技術のグ中心地にすべく、企業の投資や技術革新を支援する」意向を表明。フランスのマクロン大統領は、Web3分野で欧州がリーダーシップを取る重要性について言及している。

関連:反響広がる仮想通貨関連「米大統領令」、政府関係者や有識者らの見解は?

日本では、自民党のNFT政策検討PTのメンバーがWeb3を”日本の成長戦略の柱”に据えることを岸田首相に提言。自身の掲げてきた「新しい資本主義」とWeb3領域における国内産業の親和性を認知した岸田首相は、各地の会見でWeb3に言及することも増えてきた。

そんな中、国内屈指の発信力を有する河野太郎氏がデジタル大臣に起用されたことは新たな起爆剤となり得るだろう。自民党で「NFT(非代替性トークン)特別担当」を務める平将明議員は、22年6月に「デジタル庁」がWeb3領域を管轄する方針を検討していることについて明かしており、河野太郎デジタル大臣の誕生にも期待感を示した。

関連:「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

河野太郎氏は18年3月、外務大臣在任中にイーサリアム共同創業者のヴィタリック・ブテリン氏、イーサリアム財団で事務局長(Executive Director)を務める宮口彩(ayamiya.eth)氏と三者会談を行うなど、ブロックチェーン技術に関心を示す議員としても知られる。

22年3月には、自身のメタバースをTwitterで募集して大きな反響を呼んだほか、22年6月には、メタバース(仮想空間)上のアバターを使って演説会を開催するなど先進的な取り組みを見せている。

今年7月には、国内産業の強化・発展の促進を担う「経済産業省」が、省内横断組織として「大臣官房Web3.0政策推進室」を設置するなど、国内においてもWeb3の機運が高まりつつある。

関連:JCBA、金融庁に暗号資産の「税制改正要望」提出へ 例年以上に着目される理由 

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/25 木曜日
07:00
ジャック・ドーシー率いるBlock、店舗売上をビットコインに変換へ
新たに導入する予定の機能は「Bitcoin Conversions」というもので、Cash Appのアカウントを持つSquareのユーザーは、店舗収益の最大10%を仮想通貨ビットコインで受け取ることができるようになる。
06:10
米司法省、バイナンス創業者CZ氏に懲役36ヶ月求刑
仮想通貨取引所バイナンスの元CEOのCZ氏は自分の「不適切な決断」を謝罪し、自分の行動の全責任を受け入れる内容の手紙を2月に提出した判事へ提出したことが明らかになった。
04/24 水曜日
17:00
「BTCは上昇トレンドに入る可能性」SCB銀
仮想通貨ビットコインは再び上昇トレンドに入る可能性があるとスタンダードチャータード銀行が分析。今回もビットコインとイーサリアムの価格予想をしている。
16:23
Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了
デジタル決済企業ブロック(旧Square)が、3ナノメートル技術を採用した最新のビットコインマイニングチップ開発を完了。このプロジェクトはオープンソース化され、ビットコインマイニング業界の分散化を推進することを目指している。
15:09
WebX2024、最大73%割引の「開幕セール」終了まで残り1週間
株式会社CoinPostが主催する日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」にて、チケット販売を開始しております。2024年4月30日まで、最大73%割引のお得な開幕セールを実施中です。
14:35
米ブロックチェーン協会ら、仮想通貨業界の声をまとめSECを提訴
米ブロックチェーン協会とテキサス州暗号資産自由同盟は、米証券取引委員会が新たに制定したディーラー規則の阻止を求めて、SECを提訴した。
13:00
香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。
09:40
「BTC価格上昇は半減期から50〜100日後」QCP Capital
仮想通貨ビットコインの今後の価格が急上昇するのは半減期から50〜100日後であるとQCP Capitalが分析。また、Bitfinexも半減期後の相場レポートを公開した。
08:45
ソラナJupiter、DEXモバイルアプリ5月公開予定
既存のUltimateウォレットは5月22日から利用できなくなるため、その前に仮想通貨の一時的移転(PhantomやMagic Edenウォレット)を推奨した。
08:10
米国のイーサリアムETF上場申請、5月承認は見込み薄か
申請中の仮想通貨イーサリアム現物ETFの多くは5月に最終判断を迎える予定だが、多くのアナリストは承認の確率が低いと予測。背景には、イーサリアム財団への任意捜査で米SECがETHを有価証券に分類しようとしている点や、ビットコイン現物ETFが承認されてからまだそれほど時間が経っていない状況などがある。
07:10
ビットコインの機能を拡充する新提案が公開
仮想通貨ビットコインのブロックチェーン上でスマートコントラクトなどを実現する開発提案がBIP-420として公開。以前から関心を集めている提案の内容が改めて説明された。
06:35
バイナンスアプリの削除、フィリピン当局がアップルとグーグルに命令
フィリピンはバイナンスの顧客基盤における重要な構成国だが、同SECは2023年11月以降、バイナンスを投資に利用しないよう国民に積極的に警告していた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/24 11:30 ~ 13:30
その他 オンライン
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧