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ビットコイン重要サポートラインを意識|価格変動にOTC市場の急拡大が影響か?

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仮想通貨市場の全体時価総額が一時31.6兆円まで減少
ここ数日で、仮想通貨市場の時価総額は、3,000億ドル(約33.2兆円)から、7月31日時点で2,850億ドル(約31.6兆円)ほどまで下落を見せた。現時点で、中期的な買いシグナルはあるものの、もし8,100ドル(約90万円)のサポートラインを下回った場合、短期的な下落が加速する可能性も示唆している。

仮想通貨市場の全体時価総額が一時31.6兆円まで減少

ここ数日で、仮想通貨市場の時価総額は、3,000億ドル(約33.2兆円)から、7月31日時点で2,850億ドル(約31.6兆円)ほどまで下落し、ビットコインも一時、8,000ドル(約88万円)を割って取引されました。

Binance Coin(BNB)や、TRON(TRX)、Zilliqa(ZIL)、0x(ZRX)などのトークンは先週、良いパフォーマンスを上げていましたが、その多くが今週になって10%ほどの下落を見せていることも、時価総額縮小の一因であると言えるでしょう。

しかし、仮想通貨の全体時価総額が縮小している一方で、ビットコインの市場占有率は、今年5月ごろから着々と上がり始め、現在では48%を記録し、2018年で最も高い水準となってきています。

短期的な値下がりか

ビットコインの取引量は、40億ドル(約4,400億円)ほどになっており、先週のピークであった55億ドル(約6,100億円)から大きく下がってきています。

BTCは、7月27日に一時的に6%下落したこと以外は、6日間連続で8,300ドル(約92万円)ほどの勢いを維持していますが、上昇に転じることなく推移しています。BTCの週足も中期的な買いシグナルを示唆していると言えるでしょう。

出典:Trading View(CCN)

しかし、もしBTCが現時点での取引高を維持することができず、8,100ドル(約90万円)を下回って定着した場合、8,000ドル(約88万円)での下値支持線(サポートライン)に近づき、その支持線を割ってしまう可能性も十分にあり得ます。

もしBTCが、8,000ドル(約88万円)近くで安定すれば、そこが底値となり、8,500ドル(約94万円)にまで再び回復することが予想されます。

過去1週間において、BTC価格が安定している一方で、多くの仮想通貨トークンが現状の価格の維持をすることができず、BTC建てでも、米ドル建てでも下落しています。もし、BTCが短期的に8,100ドル(約90万円)を下回り、取引高も下がってくれば、トークンはさらなる下落を記録するのではないかと考えられています。

ICONや、ZRX、ELF、BNB、ZILなどの活発な開発コミュニティを持つトークンも、多くの期待が寄せられており、2018年にトークン販売が開始されてから、5〜15倍に価値が膨れ上がっていました。しかし、それらのトークンは、BTC建てで70%、米ドル建てで90%ほどの下落を記録しています。

OTC市場の高まり

今週初めにTabb Groupは、BTC取引における店頭販売(OTC)の方が、BTC取引所での取引よりも2、3倍大きくなっていることを明らかにしました。

仮想通貨研究者のEric Wall氏も以下のようにコメントしています。

TABB Groupの5,000ドル(約55万円)の報告書に書かれてある予想を読みましたが、OTC仮想通貨市場は、取引所の取引量の2〜3倍の規模になっているようです。

つまり、100万〜150万BTCが毎日OTC市場で取引されていることになります。しかし、ブロックチェーン上に毎日10万取引ほどしか反映されていないのは不思議であると言えるでしょう。

もしOTC市場が、仮想通貨取引所市場よりも大幅に大きいのであれば、6月27日のような一時的なBTC価格の下落も、ETF承認が却下されただけでなく、OTC市場での大幅な売却も関係している可能性も考えられます。

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