CoinPostで今最も読まれています

米規制機関、Genesis Capitalを調査か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

証券法違反などについて調査か

機関投資家向けに暗号資産(仮想通貨)レンディングサービスを提供する「Genesis Global Capital(ジェネシスキャピタル)」は、米国の規制機関から調査を受けている。Barron’sが報じた。

アラバマ州など複数州の当局が、他の企業への調査とあわせジェネシスキャピタルについても「仮想通貨企業同士のつながり、個人投資家とのつながり、証券法に違反した可能性」について調べていると伝えられる。

Barron’sによると、アラバマ州はジェネシスキャピタルが「適切なライセンス登録を行わずに、住民を仮想通貨関連証券への投資に勧誘した可能性」に焦点を当てているところだ。

FTX破綻の影響受け、選択肢を模索中

ジェネシスキャピタルは、FTX破綻の影響を受けた企業の1つだ。16日には、償還(及び出金)と新たにローンを組成するためのサービスを停止することを発表している。FTXの破綻により、流動性を上回る出金要請があったと説明した。

ジェネシスグループの現物とデリバティブの取引、カストディ事業は通常通り運営しているとしている。

22日にはブルームバーグが関係筋の話として、ジェネシスキャピタルがレンディング部門のために資金調達できなければ、破産申請を行う可能性もあると報じた。破産申請については直ちに行う予定のものではなく、解決策を探っている状態だとされる。

選択肢を探るために投資銀行Moelis&Companyと契約したとの関係筋情報も伝えられるところだ。ジェネシスキャピタルの広報担当者は「破産を申請することなく、現在の状況を解決すること」を目指しているとコメントした。

ジェネシスキャピタルのデリバティブ部門は、FTXが経営危機にともなって口座を凍結したことにより、約243億円(約1.75億ドル)相当の資金がFTXに拘束されていると明かしている。

DCG CEOによる状況説明

ジェネシスキャピタルは、米資産運用企業「グレースケール」や米メディア「CoinDesk」らを傘下に持つ「デジタルカレンシーグループ(DCG)」の子会社だ。

DCGのバリー・シルバートCEOは22日、投資家レターで、「ジェネシスキャピタルの融資台帳における、流動性とデュレーション(元本回収期間)のミスマッチの問題」だと述べた。この問題は、ジェネシスキャピタルのスポット、デリバティブ取引、カストディ業務に影響を与えないと強調している。

シルバート氏は、「ジェネシスキャピタルの幹部と取締役会は財務・法律顧問を雇うことを決定し、すべての可能な選択肢を探っている」と状況を説明した。

シルバート氏は、DCGが、ジェネシスキャピタルに対して2023年5月を返済期限として、約800億円(5億7,500万ドル)の負債を負っていることも明言した。

通常の業務慣行として、DCGは関連業者間融資を行っており、DCGはジェネシスキャピタルからも資金を借りていた形だ。また、DCGはスリー・アローズ・キャピタル(3AC)破綻によりジェネシスキャピタルに生じた債務も肩代わりしており、その額は約1,400億円(10億ドル以上)と推定されている。

関連初心者でもわかる仮想通貨ヘッジファンド「Three Arrows Capital」とは|企業の特徴や運用実態を解説

シルバート氏は、DCGは3ACの清算手続きに債権者委員会として参加し、債権者の利益のためにあらゆる策を講じて、資産回収を進めていくと説明した。

さらに、こうした困難の中でもDCGの「今年の収益は約1,100億円(8億ドル)に達する見込み」であり「仮想通貨の冬を乗り越えていくことができる」と話している。

FTXは今月、米国でチャプターイレブンにより破産申請を行った。

関連FTX、初の破産審問始まる

米連邦破産法11条(チャプターイレブン)とは

日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。申請後に債権取り立てが停止され、債務者は負債の整理に取り組み、原則120日以内に再建プランを策定する。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/20 土曜日
10:30
ソラナWeb3ゲーム「Nyan Heroes」、Epicのストアでトップ30入り
ブロックチェーンゲーム「Nyan Heroes」はEpic Games Storeで最もプレイされたゲームでトップ30以内に入った。今後NFT機能や独自の仮想通貨も導入する予定だ。
09:15
ビットコイン、4度目の半減期完了 報酬が3.125 BTCに
直近の米経済指標(3月の雇用統計やCPI等)が景気の堅調さを改めて示しているため、FRBが利下げを急ぐ必要がなくなりつつあるとの観測が高まってきており、仮想通貨や株のようなリスク資産をさらに押し上げる力は弱まってきたようだ。
08:25
BTCクジラが1900億円相当のビットコイン押し目買い、エヌビディアなど大幅安|金融短観
19日のアジア時間はイスラエルがイランに対して報復攻撃を実施したとのメディア報道が嫌気され日経平均指数や上海総合指数などは大きく下がったが、その後攻撃の規模が限定されており核施設に被害はなかったとの報道を受け米国の株式市場ではこのニュースへの反応は見られなかった。
06:45
Magic Eden、BaseチェーンのNFTに対応へ Open Editionミントも予定
Magic Edenは現在NFTマーケットプレイスのランキングで1位。ビットコイン半減期を背景に需要が高まるビットコインOrdinalsおよびビットコイン上の「Runes」への期待が出来高を押し上げている。
06:15
マイクロストラテジーのセイラー会長、自社株売却で570億円の利益
マイクロストラテジーの株価は仮想通貨ビットコインの3月の高騰に伴い3月27日に1,919ドルまで値上がりした。同株は年初来+71.37%のパフォーマンスを見せた。
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧