先読みビットコイン情報|仮想通貨相場に大きな影響を与え得る「重要ファンダ」予定表

重要ファンダ予定表
当ページでは、「ビットコインETF」の審査期限、BTC先物満期日、仮想通貨市場価格に影響を与える得るイベント情報をまとめている。あらかじめ材料をチェックしておくことで、投資判断に役立てることができる。
ファンダメンタルズ分析とは
経済活動や業績を元に企業等の本質的な価値を分析する手法。仮想通貨の場合は、株式市場のような決算発表はないため、国際規制の動向、大手仮想通貨取引所へのハッキング、機関投資家の参入など重要ニュースが相場に影響を及ぼしやすい。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

注目イベント

イベント名 注目度 日程
Cboe ビットコイン先物SQ ★★★☆☆ 日本時間 1/17(金)5時45分
VanEck版ビットコインETF審査の最終期限 ★★★★★ 2/27(水) 米国時間
仮想通貨取引所ErisXのCFTCへのDCO申請認可見込み ★★★☆☆ 2019年の第1四半期(1月から3月頃)
米ナスダック、来年上半期に「ビットコイン先物」提供 ★★★★★ 2019年前半

Van Eck版ビットコインETFの最終判断期限

米SEC(米国証券取引委員会)は、日本時間12月7日、最有力とされる、現在申請中のVanEck版ビットコインETFに対して、判断における最終延期の通知 を発表し、その可決の可否に関する期限を公表した。

出典:SEC

最有力とされているVanEck社のビットコインETFは今年7月2日からSECにより、レビュー・審議が行われており、ビットコイン相場は、一時期は最短で8月中旬に承認される可能性があるとされ、思惑先行で急騰を見せていたものの、最初の延期発表とともに、大幅反落を余儀なくされた。

以前よりSECは、「仮想通貨の市場操作の懸念」や「未熟な仮想通貨市場」を主な延期する理由として、今回の最終延期を含め、これで計3回目の延期となった。

SECは最初にレビューが公開された7月2日から240日以内に最終判断を下さなければならない為、12月初旬に行われた延期が最後となっており、その期日が2月27日となっている。

なお、必ずしも2月27日当日に可否判断が降りるものではなく、前倒しに判断が発表される可能性も考えられるため、期日前後の相場の動きには要注意と言っていいだろう。

ビットコインETFに関する最新情報はこちらから

米SEC、VanEck版仮想通貨ビットコインETFの最終延期決定|判断期限は来年2月末
米国証券取引委員会(SEC)は米時間12月6日、VanEck版ビットコインETF(最有力とされている)の申請に対し、判断における最終延期の通知を発表した。最終判断期限は2019年2月27日。
最終可否判断を2月に延期した「ビットコインETF」の行方と可能性、米有識弁護士が最新動向を解説
米ワシントンDCの弁護士が、VanEck版「ビットコインETF」の最新動向に関する独自の見解を述べた。仮に本日が最終可否判断日だった場合、現時点での承認確率は10%だとしている。

ErisXのデリバティブ清算機関(DCO)が2019年第1四半期に認可予定

Bakktの最大の競合となるポテンシャルのある、ErisX社のデリバティブ清算機関(DCO)が2019年の第1四半期(1月から3月)に認可予定である。

ErisX社の経緯

  • 2010年に設立されたErisX社は、指定契約市場(Designed Contract Market)として機能してきた。
  • 2018年10月にアメリカ大手ブローカー企業TD AmeritradeやCBOEを始めとする複数企業からの投資を受けたことを発表。新興仮想通貨取引所として市場への参入が明らかなった。
  • 2018年12月始めにシリーズBの投資ラウンドを完了した事を発表し、総額27.5億ドル(約31億円)相当の資金を大手企業21社から調達した。
  • 実際には同社広報担当Jessica Darmoni氏が2017年に既にアメリカ商品先物取引委員会(CFTC)に属するデリバティブ清算機関(DCO)に書類を提出済みであった。
  • 2019年の第1四半期(1月から3月)に早々の認可が見込まれている。

今回の認可が下りれば、ErisX社は米CFTCの規制に準拠した仮想通貨商品取引所として、安全で透明性のあるデジタル資産取引所と認知され、機関投資家の参入の可能性が高まる。

また、シリーズB投資ラウンドでErisXに投資している戦略的パートナー企業は、日本の大手金融企業であるマネックスグループも含む有名な大手企業が名を連ねている。

出典:ErisX

  • ビットメイン
  • フィデリティ
  • Cboe
  • CTC
  • Digital Currency Group
  • Nasdaq
  • Monex Group
  • Pantera Capital
  • TD Ameritrade

数々の有名・大手企業が来年発足予定の規制に準拠した仮想通貨商品を提供する取引所ErisXに出資している事は仮想通貨への関心度や興味の高さを示している。

メインストリームをターゲットにした仮想通貨サービスが普及し、特に現物受渡し先物の提供も開始されることは、仮想通貨における健全な市場にとって極めてポジティブな動きになると期待されている。

ErisX社に関する詳細はこちらから

次世代仮想通貨取引所「ErisX」にナスダックやフィデリティ等の巨大金融機関が出資|ビットコインなど3通貨の現物と先物を予定
新たな仮想通貨取引所ErisXがシリーズB投資ラウンドを完了し、総額31億円分の資金をナスダック、フィデリティ等の大手企業21社から調達した事を発表した。米CFTCの認可次第でビットコイン、イーサリアム、ライトコインの現物と先物取引を開始する予定。
1.2兆ドルを取り扱うTD Ameritradeが出資、仮想通貨の環境を変える取引所が誕生か|Cboeも支援
新興仮想通貨取引所ErisXが、アメリカで有名なTD AmeritradeやCBOEを始めとする複数企業からの投資を受けたことを明らかにした。ErisXは、2019年に仮想通貨現物取引や、現物受渡し仮想通貨先物取引の提供開始を予定している。

Bakktのビットコイン先物取引開始

また2019年の1月24日にはBakktが毎日決済のビットコイン先物取引を開始する予定だ。

Bakktはニューヨーク証券取引所を手がけるインターコンチネンタル取引所が親会社であり、提携企業にもマイクロソフト、スターバックスやBCGといった大手企業が名を連ねている為、機関投資家からの信頼獲得、そして資金流入につながることが期待されている。

相場への影響

Bakktが仮想通貨市場に与える影響は主に以下の3点にまとめられる。

1.価格への影響

2.機関投資家参入への影響

3.申請中のビットコインETFへの影響

価格への影響

本来2018年の12月に開始が報道された時にBakktが注目された理由の一つとして2017年にビットコイン先物取引が開始した時の事例が大きな影響としてある。昨年12月にCboeとCMEがそれぞれビットコインの先物取引を開始した際、ビットコイン価格は12月6日から8日の3日足らずで+50%の高騰を記録した。

出典:CoinMarketCap

今回は2017年とは違い下落相場が続いており、初めての仮想通貨派生商品提供でないものの、Bakktの先物取引は「毎日現物決済のビットコイン先物取引」である点や、親会社が影響力を持つインターコンチネンタル取引所であることを考慮すると、実際に取引が開始される1月24日前後が重要な局面として意識される可能性も安易に予想できる。

機関投資家への影響

ウォール街の超大型金融機関を筆頭とした機関投資家の資金流入は2018年に下落を続ける仮想通貨市場の回復につながるシナリオとして期待されている。機関投資家の市場参入を呼び込むファンダメンタルズとしてビットコインETFのSECによる認可が挙げられるが、アメリカでブロックチェーンに特化した弁護士として定評のあるJake Chervinsky氏は「Bakktのビットコイン先物取引開始は、機関投資家からの資金流入を促す可能性において、ビットコインETFと同等の重要性を持つ」と語っている。

ICE(インターコンチネンタル取引所)の機関投資家からの信頼の厚さを考慮すると、ICEが仮想通貨に参入する意味合いは大きく、Chervinsky氏は次の強気相場の引き金となり得るかもしれないと相場の期待感をまとめた。

ビットコインETF申請への影響

またもう一つBakktに注目すべき理由として、上述のビットコインETFへの良い影響を与える可能性がある点だ。ETF商品は証券を規制する米国のSECの認可が必要である上、無論ビットコインの先物取引も規制当局の認可が必要である。

しかしETFとの相違点としてあるのはビットコイン先物はコモディティのデリバティブ商品として規制される為、米国のCFTC(商品先物取引委員会)に規制される。

ビットコイン申請が認可されなかった理由の一つとして、米SEC(証券取引委員会)は申請されたETF商品の担保となっていたCboeやCMEのビットコイン先物取引商品における流動性の低さを課題として指摘していた。しかし、Bakktの参入でSECの見方は変わるかもしれないと仮想通貨専門家のJoseph Young氏は説明した。

Bakktが12月12日からビットコイン先物の取引を開始。

以前、SECはビットコインETFを却下した際、ビットコイン先物市場の規模と流動性の不足を却下した理由の一つとして挙げていた。

Bakktの参入はSECの見方を変えるかもしれない。

このような理由からも、2019年1月に開始するBakktのビットコイン先物取引は重要ファンダとなる可能性が予想される。

背景

Bakktは8月上旬に急遽発表がされ、米経済番組のCNBCで司会を務めるBrian Kelly氏は「ビットコイン市場にとって今年最大のニュース」と称するなど、市場から期待感が高まった。

その後、10月23日にBakktのビットコイン先物取引の開始予定日は12月12日になると発表されたが、約1ヶ月後には11月21日に2019年の1月24日まで延期することが発表された。

延期の理由として、Bakkt社のCEOであるKelly Loeffler氏は以下の3点を挙げた。

・顧客のオンボーディングを進めている

・米CFTCと連携して規制の認可を進めている

・興味度の高さとさらに準備を整える期間として1月24日まで延期

Bakktに関する詳細はこちらから

ビットコイン先物取引提供予定のBakktが「来年1月24日」まで延期|延期理由と相場への影響
ビットコインの先物取引開始を12月12日に予定していた仮想通貨取引プラットフォームのBakktが取引開始日を2019年1月24日までに延期する事を発表した。
12月開始予定の「Bakkt版ビットコイン先物取引」仮想通貨年末相場への影響と専門家の意見まとめ
仮想通貨取引所Bakktの親会社であるICEは現物決済のビットコイン先物取引を12月12日から開始する事を発表。仮想通貨市場回復に必須とされるビットコインETFと機関投資家の参入などに影響が予想される。

米ナスダック、来年上半期「ビットコイン先物」提供

世界No.2の出来高を記録している証券取引所ナスダックのコミュニケーション部門のバイスプレジデントを務めるJoseph Christinat氏は、「2019年の上半期で、ビットコイン先物取引を開始する」と発表した。

現在、多くのビットコインETFは米証券取引委員会(SEC)によって非承認とされているものの、ビットコイン先物取引においては、既に米国の規制下に置かれるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)、シカゴ・オプション取引所(CBOE)で取引されている先例から、ナスダック版先物も実現しやすいとされている。

同社のChristinat氏は、仮想通貨市場に多大な人気が生じる5年前より、多くの労力や資金を注ぎ込んできたことを明らかにし、何が起きようとも先物を実現させると、不動なスタンスからすると、ナスダックの本気度が伺えるだろう。

そして、ナスダックのような世界最大の新興企業向け株式市場へのビットコイン先物上場は、活気に欠けている今のビットコイン相場にとってトレンド転換する好材料とされており、Bakktのビットコイン先物開始や、フィデリティの機関投資家向けの取引サービスに加え、より多くの機関投資家の参入に期待感が高まっている。

なお、ナスダックからの発表が行われる前に、11月27日に、ニューヨークで開催された仮想通貨業界の重要会議Consensus Investにて、最注目ビットコインETF申請企業であるVanEck社のデジタル・アセット戦略部のディレクターを務めるGabor Gurbacs氏は、ナスダックと提携を結んだと発表した。

VanEckのインデックスとナスダックがインデックス技術分野で提携し、仮想通貨市場に向けて、ビットコイン先物取引などのデジタル・アセット商品の取引を提供する予定となった。

ナスダック、仮想通貨業界参入の重要性

世界的な取引所であるナスダックが仮想通貨事業に参入する重要点は主に以下の3点にまとめられる。

  1. 仮想通貨業界イメージ向上への貢献
  2. 投資家と規制当局からの信頼獲得
  3. 仮想通貨派生商品における健全な競合

イメージ向上

12月21日現在、仮想通貨の取引が多く行われる仮想通貨取引所は取引量の水増し疑惑がUpbitやBithumbなどで問題視されている。

さらに取引量の偽装以外にも、ハッキングや仮想通貨の流出・盗難が世界各国の仮想通貨取引所で相次いだ中で、伝統的な金融業界で定評のあるナスダックがこの新業界に進出することは仮想通貨業界のイメージ向上につながると期待されている。

信頼獲得の可能性

またイメージ向上と共に、ナスダックの業界参入メリットとして挙げられているのが機関投資家や、規制当局からの「仮想通貨」に対する信頼の獲得だ。

先月末にナスダックがVan Eck社と提携を発表する以前から、同取引所は世界でもトップ水準を誇る独自の市場監視技術、「SMART」をSBI、ジェミニなど複数の仮想通貨取引所に提供している。このメリットとして、相場操縦など、仮想通貨業界で頻繁に発覚する不正行為を事前に防止、探知することができる。

その為、業界のイメージ向上だけではなく、実際に仮想通貨取引所に対するスタンダードを底上げする可能性もある。

健全な競合

さらにナスダックが今後、ビットコイン先物取引などの仮想通貨商品を提供した場合、仮想通貨商品の取引する選択肢が現状より増えることが挙げられる。

現在、機関投資家がビットコイン先物をポートフォリオに組み込みたいと考えた場合、選択肢にあがるのはCboeとCMEだけだ。しかし、Bakktが1月に先物取引を開始し、ナスダックも来年同様な商品を提供した場合、仮想通貨商品における健全な競合が期待でき、業界自体の発展と向上につながるかもしれない。

Nasdaqに関する詳細は以下の記事を参考にしてください。

最重要ビットコインETF申請企業責任者が「ナスダック提携に関する詳細」を明かす|仮想通貨市場の展望も
VanEck/MVIS社仮想通貨戦略部門Gabor Gurbacs氏が、正式に発表された仮想通貨先物商品を目的としたナスダックとの提携について語り、注目される詳細が明らかになった。仮想通貨商品市場が20年後には約1100兆円(1000億円ドル)規模になるとデジタル通貨の将来性を大きく見込んでいる。
米ナスダック責任者「ビットコイン先物」上場計画を公式発表|2019年仮想通貨市場に特大材料
これまで関係筋の証言ベースであった米ナスダックのビットコイン先物上場計画に関して、ナスダック コミュニケーション部門VPが、実際に進められている計画であると正式に声明を発表した。低迷相場にある仮想通貨市場だが、Bakktやフィデリティに加え、ナスダックが正式に加わった事で、期待感が高まっている。

ビットコイン先物限月(SQ)について

ビットコイン市場では、2017年12月から米国のシカゴ・オプション取引所(Cboe)とシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で「先物取引」が提供されている。

先物を利用しない一般投資家にも無関係ではなく、限月(先物期限の満期日)が近付くにつれ、機関投資家などによる「ポジション解消の大量売買」が行われ、仮想通貨市場が動く可能性があるため、注意が必要だ。

先物取引とは、「特定商品を将来の指定日にいくらで売買するかを、予め約束する契約」のことで、デリバティブ(金融派生商品)の一種で、盗難やハッキング被害のリスクがないため、機関投資家にも重宝されてきた。

日本では、江戸時代に盛んだった米(農産物)の売買に関して、天候によって豊作・不作が変動しやすいことから、収穫前に行うリスクヘッジの一環として生まれたとされている。

CEM(シカゴ・マーカンタイル取引所)で取り扱うビットコイン先物限月(SQ)については、公式サイト上で、

当該限月の最終金曜日に到来し、3月スタートの四半期サイクルから直近の2限月取引が、このサイクルに含まれない暦上の直近2限月取引が上場される。」

と解説している。

つまり、一定の期間が過ぎると、投機取引のほとんどが取引最終日までに反対売買(買建ての場合は売り、売建ての場合は買戻し)を行うことにより、先物契約を解消する必要がある。反対売買が行われない建玉に関しては、ビットコイン参照基準レート(BRR)に基づいて差金決済される。

期日前後の市場への影響

ビットコイン価格の影響について、米調査会社ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのアナリストでCEOのトム・リー氏は、ビットコイン価格下落の原因は6月中旬のCboe先物の期日にあると言及しており、「ビットコイン先物期日前の10日間で、BTC価格は平均18%減少、6日後には回復する傾向がある」と分析している。

実際、8月15日(日本時間16日 午前4時45分)に期日を迎えた、Cboeのビットコイン先物8月物決済日には、直接的な影響こそ軽微だったものの、ビットコインFXで仕掛け売りが入ったことでBTC価格が乱高下するなど、間接的な影響を与えることもあった。

Trading terminates at 4:00 p.m. London time on the last Friday of the contract month.

CMEグループ公式サイト

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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