CoinPostで今最も読まれています

分散型5Gネットワークを目指すHelium、ソラナに移行へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Heliumがソラナに移行

分散型無線通信ネットワークHeliumは17日、3月27日からソラナ(SOL)ブロックチェーンに完全に移行する計画を明らかにした。

Helium(ヘリウム)は世界中にワイヤレス5Gの接続を提供することを目指すプロジェクト。21年8月には、米大手ベンチャーキャピタルa16zが主導したトークンベースの投資ラウンドで、1億1100万ドル(120億円以上)を調達した。

関連:分散型5Gを目指すHelium、a16zなどから120億円以上調達

ホットスポットを運用し、エリアカバレッジを提供するユーザーは、報酬としてネイティブトークン(HNT、IOT、MOBILE)を得ることができる。77,000の都市、986,000のホットスポットで運用されている分散型LoRaWAN(IoT向け無線通信技術の一種)ネットワークだ。

22年9月にHeliumの開発会社Nova Labsは、米大手通信事業者T-Mobileと5年契約を結び、米全国の5Gカバレッジを取得。暗号資産(仮想通貨)を利用したモバイルサービスを開始する計画を発表した。

「Helium Mobile」は、2023年の第1四半期(1-3月)にも、MVNO(仮想移動体通信事業者)サービスとしてローンチ予定。基本プランは月額5ドル(672円)で利用でき、T-Mobileの5GネットワークとHeliumの分散型ネットワークを選択できる。

移行対象となるHeliumのリソースは、ウォレット、ホットスポット、Helium Networkの状態を含む。各種トークン(HNT、IOT、MOBILE)はソラナ・ブロックチェーン上で発行され、Heliumエコシステムのネイティブトークンとして継続する。

ソラナへの移行手順

ソラナへの移行は3月28日0時(日本時間)から開始され、24時間以内にユーザーはソラナでHeliumアプリケーションを使用可能になる計画だ。ホットスポット所有者とトークン所有者は、アップグレードに関して何もする必要はない。

既存ユーザーは、ウォレットを更新することで対応が完了し、新たにPhantomやSolflareなど、ソラナエコシステム内のウォレットを使用できるようになる。なお、移行中に重大なバグが発見された場合、アップグレードが延期される可能性がある。

ソラナへの移行計画は、22年9月に実施されたHeliumのコミュニティ投票で約81%の賛成票を得て可決していた。市場データサイトCoinMarketCapによると、HeliumのHNTトークンは、前日比9%上昇しており、時価総額600億円で市場95位となっている(執筆時点)。

これまで開発企業ソラナラボ社はモバイル展開を強化してきた。22年6月には、ソラナブロックチェーン対応のスマートフォン「Saga」を発表。併せて、モバイル向けのdApps開発キット「Solana Mobile Stack」や、dAppsストアを提供する子会社「Solana Mobile」を設立していた。

関連:ソラナラボ、Web3スマホ開発企業OSOMのシリーズAを主導

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
06/06 火曜日
09:30
イーサリアム共同創設者Wilcke氏、取引所へETHを大量送金か
仮想通貨イーサリアムの共同創設者Jeffrey Wilcke氏のものとみられるウォレットから、55億円相当のETHが取引所に送金されたことがわかった。同氏のウォレットでは、15万ETH超がまだ保有されている。
08:15
米SEC、バイナンスとCZ氏を提訴
米SECは、仮想通貨取引所バイナンスと同社CEOのCZ氏を提訴。ソラナなどの銘柄を未登録有価証券と主張するなどして、合計13の容疑で訴訟を行なった。
08:05
仮想通貨関連株全面安、アップルはMRヘッドセットを発表
本日のNYダウは−199.9ドルと反落。ナスダックも−11.3ドル安で取引を終えた。市場は来週の米CPIとFOMCに向けて様子見の雰囲気を強めているようだ。
06/05 月曜日
14:40
バイナンスのWeb3起業家コンテスト、「zkPass」が優勝
大手仮想通貨取引所バイナンスは、メタバースで開催したWeb3起業家コンテスト「Build The Block」の優勝者を発表。ゼロ知識証明を開発する「zkPass」が助成金を勝ち取った。
12:39
露大手銀行ロスバンク、仮想通貨を利用したクロスボーダー決済サービスの提供開始=報道
ロシアの大手銀行ロスバンクは、同国の主要銀行として初めて、仮想通貨を利用したクロスボーダー決済システムの運用を開始した。同行はすでに企業及び個人の顧客との取引を試験的に行なっているという。ロシアのビジネス紙「Vedomosti」が報道した。
12:01
三菱UFJ信託銀行ら3社、ステーブルコインのクロスチェーン基盤構築へ
三菱UFJ信託銀行は2日、DatachainおよびTOKIと提携して、ステーブルコインのクロスチェーンインフラを構築していくと発表した。「Progmat Coin」を利用するトークンを対象とする。
11:58
ビットコインのボラティリティ、30日間変動率が過去最低水準に
米債務上限問題をめぐるデフォルト回避や利上げ停止観測で米株指数や日経平均株価が上昇する中、ビットコイン価格は今ひとつ冴えない。ボラティリティの30日間変動率は過去最低水準まで低下した。
06/04 日曜日
11:30
センチメント悪化でビットコイン下落、米ファンダ背景とした下げ止まりに期待|bitbankアナリスト寄稿
国内大手取引所bitbankのアナリストが、センチメント悪化で370万円付近まで下落した今週のビットコイン相場を解説。米ファンダメンタルズ好転で来週シナリオに楽観的な見方も。ビットコインチャートを図解し今後の展望を読み解く。ビットコイン・オンチェーンデータも掲載。
11:00
週刊ニュース|JPモルガンのBTC価格分析に注目集まる
今週は、JPモルガンのアナリストによるビットコイン価格分析について書いた記事が最も多く読まれた。このほか、国内仮想通貨取引所のトラベルルール対応など、一週間分の情報をお届けする。
06/03 土曜日
17:00
サンドウィッチ攻撃とMEVとは?
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム基盤の分散型取引所ユニスワップなどで猛威を振るい手数料高騰の要因となっているMEV。サンドウィッチ攻撃など、分散型取引市場の脅威について詳しく解説する
14:00
Uniswapの手数料分配案、合意に至らず
分散型取引所(DEX)Uniswapで、一定以上の取引量を処理する流動性プールに対し、手数料収益の分配先を変更し、コミュニティ全体に還元するという提案についての投票が終了した。
13:00
米Marathon、採掘ビットコイン量が前月比77%増加
ナスダック上場の米仮想通貨マイニング企業マラソン・デジタル・ホールディングスは最新の事業報告を発表。5月のビットコイン生産量はOrdinalsの台頭も背景に増加した。
12:00
米下院議員ら、仮想通貨規制を明確化する法案を発表
米下院の共和党幹部らは、ビットコインなど仮想通貨の規制に関する法律草案を発表した。証券とコモディティの区別など、仮想通貨規制の明確化を図る法案となる。
10:50
米コインベースデリバティブ、機関投資家向けにビットコイン等の先物取引を提供
米国のコインベースデリバティブエクスチェンジは、仮想通貨ビットコインとイーサリアムの先物取引を機関投資家向けに提供する計画を発表した。CMEによれば、22年は仮想通貨の先物・オプション取引の約33%が米国外で行われていたが、2023年には35%に上昇する傾向にある。
10:05
イーサリアム仮想マシン「Kakarot」、資金調達を完了
仮想通貨イーサリアムの仮想マシンKakarotを開発するプロジェクトは、プレシードラウンドの資金調達を完了。ヴィタリック・ブテリン氏や、L2プロジェクトStarkWareらが出資した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2023/06/15 ~ 2023/07/15
その他 未定
2023/06/16 09:30 ~ 20:00
東京 東京ミッドタウン八重洲
2023/06/18 10:00 ~ 19:00
Non Fungible Tokyo 2023 associated with Japan Blockchain Week
東京 東京国際フォーラム
重要指標
一覧
新着指標
一覧