CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨の今後を占う重要ライン「ビットコイン6000ドル」間近、マイニング損益分岐点から考察

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

重要ライン6000ドル間近
ビットコイン価格は12日へと日付変更と同時に一時急落し、米ドル建てコインベースにて一時6180ドルまで下落しましたものの、すぐに復調した。また、直近1年間でビットコイン価格が4度下げ止まりしている6000ドル付近に近づいています。
Bitmainとは
世界最大規模のマイニングプール「Antpool」を運営する中国の会社。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

重要ライン6000ドル間近

ビットコイン価格は12日へと日付変更と同時に一時急落し、米ドル建てコインベースにて一時6180ドルまで下落しました。

出典:TradingView

その後は6300ドルまで復調こそしているものの、直近1年間でビットコインチャートが4度下げ止まりしている6000ドル付近に近づいています。

出典:TradingView

かつ2018年以降、6000ドルでの反発後、相場は上値を切り下げて推移しているため、どちらか一方に大きくブレイクする可能性が注目されて入る格好です。

その状況の中で、売りで利益を取る売り仕掛けが行われる可能性(ファンドなどの大口)、利益享受が難しくなってきているとの指摘される大手マイニングファームによる買い支えの可能性が指摘されている状況となります。

マイニングファームの損益状況からみる6000ドルの動き

気になるマイニングファームの損益分岐点は先日、大手マイニングプール、F2プールのCEOが、中国最大のSNS「Weibo」にて明かしました。

マイニングマシンの損益分岐点は、主にマイニングマシンの販売価格とマシン性能、デフィカルティ(競争率)の推移で変化することになりますが(ファームが安い電力を利用することは前提)、販売価格についてはマシンを販売する企業側が通貨価格の推移に合わせて値段を変更してくるため、下落している現在でも最新のマシンは直近ですぐに損益がマイナスとなる価格での販売は基本的に行われていません。

逆に言えば、ビットコイン価格が高い時に販売されていたマシンの仕入れ状況などを加味すると、かなり損益分岐点が高く設定されることになるということです。

www.weibo.com

これは、F2プールCEOが公表した損益分岐表ですが、各マシンで大きく損益分岐点が異なることがわかります。

損益分岐点では、現在マイナーに最も支持されるT2などを含むイノシリコン製のマイニングマシンですが、今回のマイナーの買い支えの面で注目すべきはS7やS9を含むAntminerを有するビットメイン側の動きではないかと思います。

ビットメイン社は、マシン販売を手がけるだけでなく巨大マイニングプールを有する中国最大手マイニング企業であり、より損益分岐点が重要視、また買い支える巨額資金を有して入る可能性があります。

この表を元に試算する場合、すでに損益分岐点を割って入るS7の79258元となる11,531USDは今回考えに入れず、人気を博したAntminerS9と1月に販売が開始されたAntminerT9が今回の基準価格として重要視されるでしょう。

これら2つのマシンの損益分岐点は、S9が30262元(4,403USD)、T9が36792元(5,353USD)となります。

今回チャートで重要視されているのは6000ドルとなるため、T9の損益分岐点はかなり近い位置にあると考えられ、逆にS9の損益分岐点はまだ1600USDちかい余力があることになります。

今後のサポートラインは

では、仮に6000ドルで下値ブレイクした場合、サポートラインはどのレベルに設定されるのでしょうか?

出典:TradingView

強いサポートラインとしては、2つ5080ドル付近、3100ドル付近に設定、意識される可能性があり、仮にブレイクによる強い下落が起きた場合5080ドルは視野に入ってくることになります。

ということになるとT9の損益分岐点を割る危機となる可能性があることになり、仮に大手マイニングファームのビットメインなどマイニングファームが動く場合、買い支えに動く可能性は考えの一つとして持っておく必要があります。

あくまでも仮説となり、各方面がどの様な動きにでるかがわからない以上、どちらに転ぶかがわからない状況となるため、安易に買いを入れるのは危険な状況とは言えますが、複数の大口が今後の相場のターニングポイントとして、狙ってくる可能性のある6000ドル付近は、今後最も重要なラインと言っても過言ではありません。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

(URL)&from=in_article
(URL)&from=in_article
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧